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スーツにもっとも大切なのはサイズ感です

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スーツの正しいフィッティングを知っておく

50代のバブル世代はオーバーサイズのスーツを好み。モードなスーツを知る若い世代はタイトフィットのスーツを好む傾向にあるようです。しかし本来のクラシックなスーツはジャストサイズが基本です。ではジャストサイズとはどのようなフィッティングを言うのでしょうか。正しいフィッティングを知ることで、スーツスタイルのあるべき姿を知ることは、スーツをきれいに着こなす第一歩です。既製品のスーツの場合は、自分の体にあったブランドを見つけることが大切です。高級ブランドだからといって、必ずしも自分の体にフィットするとは限りません。お直しで多少は調整できますが、正しいフィットのスーツを確実に手に入れるにはオーダーするのが正解です。

スーツにもっとも大切なのはサイズ感です

各部の正しいフィッティングを知る

スーツの正しいサイズは、各部の数値を採寸して決定しますが、着用したときの正しいフィッティングから割り出すことができます。たとえば正しい袖丈は手首のどの位置にあるべきか、着丈はヒップがどのぐらい隠れるべきなのかなど、基本的なフィッティングについて知っておきましょう。

ジャケット編

「首」
上襟が首筋に吸い付くようにフィットしていること。上背が抜けていたり、首筋に食い込むものはお直ししても限度があるので避けたほうが良いでしょう。

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「肩」
スーツの肩傾斜が体の肩傾斜と合っていること。肩先の収まりが良いことが大切です。日本人は欧米人に比べて肩が薄く、やや猫背気味のため「前肩仕様」で仕立てた国内ブランドのスーツのほうがジャストフィットすると言われます。

「袖」
ジャケットの袖丈は、腕を下ろしたときにシャツが約1cm覗くものが正統です。正しいシャツの袖丈は、親指の付け根と手首のくるぶしの中間ほど。好みによって、±1〜2cm程度は許されます。

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「胸」
Vゾーンに沿うラペルの返り部分が、胸から浮いているのはいけません。胸板に沿って、隙間なくフィットするジャケットを選びましょう。上襟のあたりから、脇下に向かって「たすきジワ」が入るものはサイズが小さ過ぎます。

「腹」
ジャケットのボタンを掛けて、手のひらがすべりこむフィットがジャストサイズです。かつては「こぶしが入るぐらい」とされたこともありますが、ウェストをほどよく絞ったクラシックなスーツは、お腹周りに余裕をもたせすぎるとシルエットが崩れてしまいます。

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「裾」
時代によって着丈には流行がありますが、最近のジャケットの着丈は短めに取る傾向にあります。本来の正しいサイズは、おしりがぎりぎり隠れる長さです。着丈が短いと、やや若々しくアクティブに見えますが、ビジネススタイルとしては軽薄に見られることがあります。

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パンツ編

「ウェスト」
パンツのウェストには手のひらが滑り込むぐらいと心得ましょう。正しいウェスト位置は、お臍のすぐ下。お臍の位置が遠かったり、隠れてしまったりするパンツはビジネススーツにはふさわしくありません。

「ヒップ」
ヒップのトップがパンツの腰のトップ位置と合っているものを選びましょう。日本人の扁平尻には、インポートブランドのパンツは合わないことが多いのですが、最近では日本人体型に合わせたジャパンフィットもあります。

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「裾」
ビジネススーツのパンツはダブルに仕上げるのがおすすめです。シングルは礼装用のものなので、ドレスアップするスーツとして着る場合は、シングルで仕上げるのも良いでしょう。裾丈はまっすぐ立った時に靴の履き口から靴下が覗かず靴の甲に少し触れるぐらいの「ハーフクッション」がおすすめです。

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