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HOW TO

スーツの正しいクリーニング&メンテナンスとは

スーツの正しいクリーニング&メンテナンスとは
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スーツはスポーツウェアなどカジュアル服に比べ、洗濯したくなるほどひどく汚れるということはないはずだ。とはいえ着ているうちに汗や埃にまみれ、焼き肉、焼き鳥、うなぎなど飲食店の煙に燻されたり、思わぬ食べこぼしや泥ハネのシミがつき、タバコの煙に燻されたりもしている。

これは日頃のメンテナンスで回復させるべきものだ。しかし長く着ている間にいつのまにか薄汚れてイヤな臭いがするようになったら、専門店のクリーニングにだしてきれいな状態に戻してやろう。

スーツの正しいクリーニング&メンテナンスとは

クリーニングの正しい頻度

一般的なウールのスーツはクリーニング店に依頼することとなる。その際、ドライクリーニングではなく、ウォータークリーニング(水洗い)をおすすめする。石油系の有機溶剤で洗うドライクリーニングは、油汚れや皮脂、埃などの汚れには適しているが、そのぶんウールの質感を損ねるうえ、汗ジミやニオイといったスーツの主たる汚れは落ちにくい。その点、ウォータークリーニングなら汗の塩分、加齢臭などのイヤなニオイも落としてくれる。
汗をかきやすい夏場は、頻繁にクリーニングに出したい気持ちもわかるが、素材の質感を大切にするなら季節の変わり目に、年に1〜2度出す程度でいい。その代わり数着を用意して、1日着たら陰干しして日頃からきちんとメンテナンスをして着回したい。水分とニオイを飛ばしてローテーションしながら着れば、1シーズンでスーツが劣化することはない。

スーツの正しいクリーニング&メンテナンスとは

メンテナンスの基本はブラッシング

スーツは1日着たら、最低1日休ませる。靴も1日履いたら、最低1日休ませる。これはドレスウェアの基本事項だ。ウールのスーツは1日着用すると、繊維が撚れ,織り目が歪むうえ、均一に力が掛かっている縫製部が捻じれて型くずれを起こしがち。これを回復するために、ブラッシングが必要だ。一日着用したスーツにブラシを掛けることを日課にすればスーツの寿命は格段に上がる。

(a) ブラシは天然獣毛を選ぶ

洋服用のブラシと聞くと、一方向に掛けることで埃や糸くずが取れるエチケットブラシが思いつく。しかしエチケットブラシは、あくまで簡易のブラシであって、メンテナンスには向かない。正しいメンテナンス用ブラシは、スーツの羊毛と同じ、豚や馬などの天然獣毛ブラシがいい。

(b) ブラシは埃を弾くように掛ける

ブラッシングは上から下へ行うのが鉄則。必ずハンガーに掛け、ジャケットは上衿→肩→両袖→背中→前身へ、パンツはウエスト→腰まわり→太腿→膝→裾の順だ。ブラシを手にしたら、はじめは各パーツ面を生地目に沿って、埃を弾くように細かく払う。

こうすることで繊維の撚れと織りの歪みを均していくのだ。 決してブラシを撫でるように長く引いてはいけない。繊維が引き攣れてしまう。 次に縫製部の奥に入り込んだ埃を払う。ステッチに沿って、埃を掻き出すようにブラッシング。最後にボタンの周りや、内側も軽く払っておく。

毎日のメンテナンスには時間をかけてブラッシングする必要はなく、2〜3分程度だ。入念にブラシを掛けるのは月に1度、ワンシーズンに2〜3度程度でいいだろう。

スーツの正しいクリーニング&メンテナンスとは

きついシワにはスチーマーを使う

ジャケットの場合、背当てのついた椅子に長時間着たまま座っていると背中に大きなシワが入ってしまう事がある。デスクでPCに向かっていると、肘の内側にシワが入ることもあるだろう。パンツの場合は、足の付け根部分にヒゲ状のシワ、膝裏にもきつい座りジワが入ってしまう。

このようなシワは、スチームで伸ばすのが基本だ。アイロンなどを持ち出すと、生地を立体的に変形させて仕立てている箇所が無意味になってしまいかねない。スチームは専用スチーマー、もしくはアイロンのスチーム機能を使う。
スチームの当て方は、必ずハンガーに掛けたまま行うことだ。アイロン台など平らな面に置いたまま掛けると蒸気が逃げずに、スーツが湿っぽくなり乾くのに時間がかかるので注意したい。

スーツの正しいクリーニング&メンテナンスとは

陰干ししてからクロゼットへ

ブラッシングを終えたスーツは、ハンガーに掛けたまま一晩、風通しの良い場所に干しておく。素材が汗などから吸った余分な湿気を飛ばし、織り目を規則正しく整えるためだ。このとき大切なのはスーツを掛けるハンガー選びと、スーツを干す場所選びだ。

(a) ハンガーは木製かつ無塗装のものを

もちろんブラッシングのときから使うのがベストだが、本来ジャケットとパンツとは別々のハンガーに吊るすほうがいい。そのほうが通気性が高く、生地の回復力が高まるからだ。
ジャケットは必ず肩のあるハンガーを選ぶ。木製の塗装されていないものがいい。防臭、防虫効果のあるアメリカンシダー製なら申し分ない。パンツハンガーはクリップ式よりバータイプのものを。クリップのハサミジワなどが入ると面倒だ。

(b) 陰干しは風通しの良い場所で

リビングや寝室の鴨居に、一晩掛けて干しておくのが一般的だと思われるが、その際、室内のニオイに注意したい。寝室には加齢臭や汗のニオイが、リビングにはダイニングから食事のニオイが充満していることがあるからだ。
通気性の高い部屋など都会では望むべくもないのだが、陰干しは廊下や階段など、空気の動く場所がいいとされている。もっとも陰干しに適した場所は雨や夜露の心配のない屋外。朝イチで取り込むことを忘れなければ、上階のベランダに庇やバスタオルなどで陰を作って干しておけば、ニオイも取れて乾燥も早い。
一階の庭先などは、夜露が降りることがあるので注意が必要だ。

スーツの正しいクリーニング&メンテナンスとは

クロゼットは余裕を持って

しっかり湿気を飛ばし、シワも回復したスーツはクロゼットに収納する。扉を閉めたクロゼット内は、温度や湿度が安定しているので、スーツの保管に適しているからだ。陰干ししたまま、いつまでも室内の壁などに掛けたままだと、いつのまにか埃をかぶってしまう。

クロゼットに中には市販の除湿剤を入れておくこともお忘れなく。市販品でなくとも、重曹や木炭、粉洗剤を100g程度置いておくと、ニオイ取りに役立つとされるが、確かな効果は疑問だ。むしろポプリやハーブを入れた匂い袋「サシェ」を吊るして、ほんのり香りを移すほうが実用的で、欧米でも一般的な収納テクニックだ。

最後にクロゼット内でもっとも大切なことを述べねばならない。
それは室内をぎゅうぎゅう詰めにしないことだ。ふんわりと返るラペルのロールを押しつぶしてしまっては、スーツはすぐにみすぼらしく見える。収納時は、ショップで陳列されている程度の余裕をもって収納したい。しかし、狭小な日本のクロゼットに、どうしても詰め込まざるをえないときは、裏技を一つ。ジャケットのラペルを立てて、着物のように前を合わせて収納する。
ラペルのロールがペタリと折れず、着る時にはふわりと返る。ただしハンガーの形状によっては上衿にシワが入ってしまうため、ハンガー選びを入念に行うことを推奨する。

スーツの寿命を延ばす収納テクニック

スーツは正しい収納方法を実践することで、長期間美しい状態を保つことができる。高価な買い物だからこそ、適切なハンガーの選択から衣装カバーの使用法、クローゼット内での配置まで、細部にわたる気配りが欠かせない。

毎日の丁寧な収納習慣が、スーツの価値と品格を守るために重要だ。一着数万円するスーツだからこそ、長く愛用できる保管方法をマスターしておきたい。

ハンガー選びのポイント

スーツ用ハンガーの選定は、形状維持の要となる。肩幅は服と同じか1cm程度広いものを選び、肩パッドの形状を崩すことなく支えられる設計のものを使用するとよい。

木製ハンガーを選ぶ際は、天然のシダー材を用いたものが理想的だ。天然の防虫・防臭効果により、快適な保管環境を作り出せる。高級スーツであれば、それに見合った品質のハンガーを選択することが望ましい。

形状維持の観点から、ジャケットとパンツは必ず別々のハンガーに掛ける必要がある。重なりによる負荷が、生地の型崩れを引き起こす原因となるためだ。特にウール素材は重みに弱いため、この点に留意が必要となる。

おすすめのハンガー素材

  • シダー材
  • ブナ材
  • ウォールナット材
  • メープル材

衣装カバーの正しい使い方

衣装カバー選びで最も重視すべきは通気性だ。不織布製のカバーを使用し、完全密閉を避けよう。生地にとって過度な密閉は大敵であり、適度な通気が必要不可欠となる。

カバーの上部には2cm程度の隙間を設けることが推奨される。この空間が空気の循環を促し、湿気のこもりを防止する働きを担う。特に梅雨時期は、この隙間が結露やカビの防止に重要な役割を果たす。

静電気防止加工が施された衣装カバーを使えば、ホコリの付着も最小限に抑えられるだろう。特に黒やネイビーのスーツは、白いホコリが目立ちやすいため、この対策が重要。定期的なブラッシングと合わせて実践したい。

クローゼット内の配置

スーツの適切な配置は、生地の保護に直結する。スーツ同士の間隔は最低でも5cm以上空け、生地の擦れによる毛羽立ちを防ごう。特に冬物の厚手スーツは、より広めの間隔を確保することが望ましい。

照明から発せられる熱と光は、スーツの大敵となる。特に蛍光灯の直下は避け、なるべく照明から離れた場所での保管が望ましい。LEDライトであっても、長時間の直接照射は避けるべきだ。

頻繁に着用するスーツは、無理な動作なく取り出せる位置に配置する。引き出し時の負荷が、生地の傷みや型崩れにつながるためだ。日常的に使用するスーツは、前列に並べて取り出しやすくするのが賢明である。

場所 配置のポイント 推奨スーツ
手前 取り出しやすい位置 日常使用スーツ
中央 適度な保護環境 季節のスーツ
最も安定した環境 保管用スーツ

スーツの素材別お手入れポイント

スーツは素材によって特性が大きく異なるため、それぞれに適した手入れ方法を実践する必要がある。適切なケア方法を知り、実践することで、スーツの風合いと形状を長く保つことができるだろう。

毎日の小さな心がけが、スーツの寿命を大きく左右する。特に高級素材を使用したスーツは、手入れ方法を誤ると取り返しのつかない損傷を招くことがあるため注意しよう。

ウール100%スーツの取り扱い

ウール素材は高級感があり耐久性に優れる一方で、特別な注意が必要だ。毛玉ができやすい特性があるため、着用後は必ず専用ブラシで優しくブラッシングし、毛並みを整えることが欠かせない。安価なブラシは毛並みを傷めることがあるため、天然毛を使用した質の良いものを選びたい。

汗をかいた場合の対処も重要となる。着用から24時間以内に風通しの良い場所で陰干しを行い、繊維の収縮を防ぐ。この際、直射日光は厳禁だ。急いでいても、ドライヤーなどの熱風は厳禁である。

保管時には防虫剤の使用が不可欠だ。効果を持続させるため、3ヶ月に1回は新しいものと交換する習慣をつけたい。特に春から夏にかけては、虫害のリスクが高まるため、より頻繁な点検が必要となる。

ポリエステル混紡スーツのケア

ポリエステル混紡の特徴として、静電気が発生しやすい点が挙げられる。柔軟剤を染み込ませた布で表面を軽く拭くことで、静電気の発生を効果的に抑制できる。この作業は着用前に行うと特に効果的だ。

シワには比較的強い素材だが、長時間の着用で付いたシワは放置せずにケアしよう。アイロンは低温でスチームを当て、生地を傷めないよう注意を払う。裏地から当てることで、表面の光沢を保護できる。

また、家庭での手洗いが可能な点も、このスーツの特徴だ。洗濯ネットに入れて優しく手洗いし、陰干し時はハンガーを使用して型崩れを防ぐとよい。ただし、頻繁な洗濯は避け、汚れが目立つ場合のみにとどめよう。

麻混紡スーツのメンテナンス

麻混紡スーツは、シワになりやすい特性を持つ。着用後はすぐにハンガーに掛け、自然なシワの回復を促すことが重要だ。就業中でも、昼食時などの休憩時には一時的にハンガーに掛けることで、シワの軽減が期待できる。

また、汗染みが目立ちやすい素材でもある。着用後は必ず風通しの良い場所で十分な乾燥時間を確保し、生地へのダメージを防ぐことが大切。扇風機などを用いて積極的に換気を行うことで、乾燥時間を短縮できる。

さらに、黄ばみ防止のため、直射日光は必ず避けよう。陰干しを心がけ、生地の色あせや劣化を最小限に抑えることが大切だ。保管時は、防虫剤と共に消臭効果のある炭を同封するとよい。

季節別スーツの保管方法

季節に応じた適切な保管方法は、スーツの品質維持に不可欠な要素となる。特に長期保管時には、湿気やカビ、虫害などのリスクに細心の注意を払わなければならない。

季節特有の環境要因を理解し、的確な対策を講じることが、スーツの寿命を延ばすことにつながるだろう。長期保管の際は、クリーニング後の完全乾燥を確認してから収納することが鉄則だ。

夏物スーツの収納

夏物スーツの収納では、湿気対策が重要だ。防虫剤と共に活性炭を入れた不織布の袋を同封し、湿気による臭い付着を効果的に防ぐことができる。活性炭は3ヶ月程度で交換し、常に高い吸着効果を維持することが望ましい。

クリーニング後は完全な乾燥を確認してから、防虫加工された衣装カバーに収める。この際、余分な水分が残っていないかどうか、入念にチェックしよう。特にポケット部分や襟裏は乾きにくいため、重点的に確認が必要だ。

収納前には襟周りや脇の汗染みの確認も欠かせない。重曹で軽く叩いて吸着させることで、気になる臭いを効果的に除去できる。重曹は一晩置いてから、ブラシで優しく払い落とすのが効果的だ。汗じみが深刻な場合は、専門のクリーニング店に相談しよう。

冬物スーツの保管

冬物スーツは毛玉が付きやすい特徴がある。収納前に毛玉取りを行い、防虫剤と共にラベンダーのサシェを入れることで、高い防虫効果を発揮する。ラベンダーには天然の防虫効果があり、さわやかな香りも楽しめるからだ。

湿気対策として、除湿剤の使用も欠かせない。ハンガーに掛けた状態で通気性の良い衣装カバーに入れ、十分な換気を確保すること。除湿剤は湿度の高い場所に重点的に配置し、効率的な湿気対策を心がけよう。

カビ対策には、クローゼットの底に新聞紙を敷く方法が効果的だ。定期的な取り替えにより、底面からの湿気を吸収し、カビの発生を防止できる。新聞紙は2週間を目安に交換し、湿気を帯びたものは速やかに処分しよう。

梅雨時期の保管

梅雨時期は特に湿気対策の強化が求められる。除湿剤を通常の1.5倍程度に増量し、2週間に1回は新しいものと交換することで、湿気から守ることができる。湿度計を設置して数値を確認し、60%以下を維持するのが理想的だ。

扉付きクローゼットを使用している場合は、週に1度は扉を開放して空気を入れ替える習慣をつける。この簡単な作業が、カビの発生を抑える重要な予防策となるのだ。換気時は、晴れた日の午前中を選び、室内の湿度が低い時間帯に行うのが効果的である。

また、シリカゲルを入れた不織布の袋を数個配置することで、局所的な湿気も効果的に防げる。クローゼット内の上部、中部、下部にバランスよく配置するのがポイント。特に底部は湿気がこもりやすいため、より多めの配置を心がけたい。また、シリカゲルの色が変化したら交換時期のサインとなる。

まとめ

スーツをより長くきれいな状態で維持するには、定期的なメンテナンスが欠かせない。着用後のブラッシングやシワ対策のほか、保管方法や素材別のケアも重要だ。

スーツは湿気や熱、光に弱い。長期保管するなら虫害にも注意しなければならない。細かい配慮こそが、スーツを長く愛用する秘訣であることを覚えておこう。

なお、オーダーメードスーツに興味がある方は、KASHIYAMAの詳細ページもぜひチェックしていただきたい。

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