スーツにネックレスはNG？マナーとTPO別コーディネートを紹介

スーツにネックレスを合わせる際の基本マナー

スーツにネックレスを合わせるのは難しいと感じる方も多いでしょう。

しかし、基本的なマナーを押さえておけば、適切に着用できます。ここでは、ビジネスシーンを中心に、ネックレス選びの基本を解説します。

ビジネスシーンでは控えめなデザインを選ぶ

ビジネスシーンでネックレスを着用する場合、最も重要なのは控えめなデザインを選ぶことです。華奢で主張しすぎないネックレスが、かえって品格の高いを与えます。

派手な色使いや大きなペンダントは避け、シンプルな一粒ダイヤモンドやパールなどが適していると言えます。例えば5mm以下の小さなペンダントトップを使用したネックレスなら、さりげなく上品な印象を与えられます。その他、チェーンのみのデザインも、ビジネスシーンではおすすめです。

長さは襟元に隠れる程度に

ネックレスの長さも、ビジネスシーンでは重要なポイントです。シャツの第一ボタンより下に来ないよう注意し、40〜45cm程度の長さが適切です。襟元に隠れる程度であれば、品位を保ちつつおしゃれを楽しめます。

長すぎるネックレスは、動くたびに揺れて注目を集めてしまいます。また、短すぎると窮屈な印象を与えかねません。自分の首回りのサイズに合わせて、ちょうど良い長さを選びましょう。

素材はゴールドやシルバーが無難

ネックレスの素材選びも、ビジネスシーンでは慎重に行う必要があります。ゴールドやシルバーなど、落ち着いた色味の素材を選ぶのが無難です。プラチナも高級感があり、ビジネスシーンに適しています。

これらの素材は、どんなスーツの色にも調和しやすく、長時間着用しても変色しにくいという強みがあります。一方で（極端な事例ですが）例えばカラフルな樹脂やビーズなどの素材は、ビジネスシーンでは避けた方が無難でしょう。

【TPO別】ネックレスの選び方とコーディネート例

TPOに応じて、適切なネックレスを選ぶことが大切です。ここでは、フォーマル、ビジネスカジュアル、プライベートの3つのシーン別に、ネックレスの選び方とコーディネート例を紹介します。

フォーマルシーンの場合

結婚式や葬式などのフォーマルな場面では、パールネックレスが最適。一連のシンプルなデザインを選び、長さは40〜45cm程度が適切です。パールの大きさは6〜7mm程度が一般的で、肌なじみの良い色を選びましょう。

＜コーディネート例＞

• 黒のフォーマルスーツ + 白のブラウス + 一連のパールネックレス
• ネイビーのスーツ + ライトブルーのシャツ + 小粒パールのペンダントネックレス

フォーマルシーンでは、控えめながらも品格のある装いが求められます。ネックレス以外のアクセサリーも最小限に抑え、全体のバランスを整えましょう。

ビジネスカジュアルシーンの場合

ビジネスカジュアルの場合、フォーマルよりも少し自由度が高くなります。小ぶりのペンダントトップがついたネックレスも許容され、長さは45〜50cm程度のものを選びます。シャツの開き具合に合わせて長さを調整するのがポイントです。

＜コーディネート例＞

• グレーのジャケット + 白のシャツ + シルバーのバーペンダントネックレス
• ベージュのジャケット + ピンクのブラウス + 一粒ダイヤのネックレス

ビジネスカジュアルでは、少し個性を出せる余地があります。派手すぎないよう注意しましょう。

プライベートシーンの場合

プライベートでは、より自由に個性を表現できます。ボリュームのあるデザインや色石を使ったネックレスも楽しめますが、スーツと合わせる場合は全体のバランスに注意が必要です。

＜コーディネート例＞

• カジュアルスーツ + 白Tシャツ + チャーム付きゴールドネックレス
• カラフルなジャケット + 黒のインナー + 天然石のペンダントネックレス

プライベートシーンでは、自分らしさを表現するチャンスです。スーツスタイルの品格は保ちつつ、アクセントとしてネックレスを活用しましょう。

スーツにネックレスをつける際のNGポイント

スーツにネックレスを合わせる際、避けるべきポイントがいくつかあります。ここでは、特に注意すべき3つのNGポイントを紹介します。これらを意識することで、より洗練された装いを実現できるでしょう。

大ぶりすぎるデザインは避ける

ビジネスシーンでは、大ぶりなネックレスは避けるべきです。直径2cm以上のペンダントトップや、太すぎるチェーンは控えめにしましょう。存在感が強すぎると、相手に不快感を与えたり、プロな印象を損なう可能性があります。

適切なサイズの目安。

• ペンダントトップ。直径1.5cm以下
• チェーンの太さ。1mm前後
• 全体の長さ。40〜45cm

大ぶりなネックレスは、カジュアルな場面やパーティーなど、よりフリーなドレスコードの場で楽しみましょう。

音の出るネックレスは使用しない

チャームやペンダントが複数ついていて音が出るタイプのネックレスは、ビジネスシーンではNGです。カチャカチャと音が鳴るネックレスは、周囲の集中力を乱す原因になりかねません。また、自分自身も無意識に気を取られてしまう可能性があります。

避けるべきデザイン例。

• 複数のメタルチャームがぶら下がっているもの
• 鈴やベル型のペンダントがついているもの
• ロングネックレスで揺れやすいデザイン

静かな職場環境を保つためにも、音の出ないシンプルなデザインを選びましょう。

宗教的なモチーフは控える

ビジネスシーンにおいては、という枕詞がつきますが、一般的に十字架やマリア像など、特定の宗教を連想させるモチーフは避けるべきです。宗教的なシンボルは、相手に不快感を与えたり、誤解を招く可能性があります。特に、多様な背景を持つ人と接する機会の多いビジネスシーンでは注意が必要です。

＜避けるべきモチーフ例＞

• 十字架
• 仏像
• 六芒星
• その他、特定の宗教や信仰を表すシンボル

よくある質問と回答

スーツにネックレスを合わせる際、多くの方が疑問を抱えています。ここでは、よくある質問とその回答を紹介します。これらの情報を参考に、自信を持ってネックレスを着用しましょう。

Q. スーツにネックレスをつけるのは完全にNGですか？

答えは「いいえ」です。TPOに応じて適切なデザインと着け方を選べば、スーツにネックレスを合わせることも可能です。ビジネスシーンでは控えめなデザインを選ぶことが重要です。

Q. ネックレスの素材によって印象は変わりますか？

素材によって印象は大きく変わります。ゴールドは高級感、シルバーはクールな印象、パールは上品な印象を与えます。TPOや自分のイメージに合わせて素材を選びましょう。

素材	印象	適したシーン
ゴールド	高級感、華やか	フォーマル、ビジネス
シルバー	クール、モダン	ビジネス、カジュアル
パール	上品、清楚	フォーマル、ビジネス

自分の肌の色や普段使用している金属アクセサリーとの相性も考慮して選ぶと、より統一感のある装いが実現できます。

Q. ネックレス以外のスーツに合わせられるアクセサリーはありますか？

ネックレス以外にもスーツに合わせられるアクセサリーがあります。主な例として、腕時計、ピアス・イヤリング、指輪などが挙げられます。

• 腕時計（シンプルな文字盤のもの）
• スタッドピアスや小さなフープイヤリング
• 結婚指輪や家族の形見など、意味のある指輪

こうしたアクセサリーを組み合わせる際は、全体のバランスを考慮し、派手になりすぎないよう注意しましょう。

まとめ

スーツにネックレスを合わせることは、決してNGではありません。むしろ、適切に選べば洗練された印象を与えることができます。ポイントは、TPOを意識し、控えめで品のあるデザインを選ぶことです。ビジネスシーンでは特に慎重に、プライベートではやや自由度を持たせて楽しみましょう。

また、素材や長さ、デザインにも気を配り、全体のバランスを整えることが大切です。NGポイントを避けつつ、自分らしいスタイルを楽しみましょう。