ブラウンスーツをおしゃれに着こなそう。選び方や相性の良いアイテム
スーツにおけるオーソドックスな色といえば、ネイビーやグレーが思い浮かびます。無難な色合いで、コーディネートもしやすいそれらに加えて、ブラウンスーツをワードローブに加えてみてはいかがでしょうか。着る人に新しい魅力をもたらしてくれるでしょう。
ブラウンスーツの魅力
スーツの色選びにおいては、どのような季節にもマッチする色合いが人気です。
ポピュラーな色としては、シックな印象のあるグレーや、清潔感のあるネイビーは人気が高く、さまざまなシーンに活用しやすいカラーです。
これらの色以外にも、おしゃれの幅を広げてくれる『ブラウンスーツ』は、1着用意しておくと心強いスーツです。その魅力に迫りましょう。
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安心感を与える色合い
まず、ブラウンという色が生む印象について見てみましょう。
ブラウンは、木や土、大地など自然を連想させる色合いのため、温もりや、包み込んでくれるような安心感を抱かせます。
この色から生まれる心理的効果には、安定感をもたらす・緊張を緩和する・実直さや信頼感を与える・暖かみがある・歴史や伝統を感じさせる、といったものが挙げられます。
若い男性の中には大人びた印象を抱く人もいるかもしれませんが、それはブラウンという色が持つこのような特徴によるものといえます。
個性をアピールできる
ブラウンスーツを着ている人は、しばしば『おしゃれな人』と評されるものです。その理由の一つとして、ネイビーやグレーなどと比較して身に着けている人が少ないことがあります。
グレーやネイビーのスーツをまとった人たちの中にいるだけで、自然と個性をアピールできるアイテムがブラウンスーツともいえます。
選ばれる機会が少ない色とはいっても、決して奇抜な色ではありません。それどころか、落ち着いた顔映りをもたらすブラウンは、上品さや高級感を演出してくれる色です。
ライトブラウン・ミディアムブラウン・ダークブラウンと、濃淡によってさまざまな色味があるため、自分と相性の良い色を見つけてみましょう。
特に若い世代の人には、ライトブラウンなどの艶感のある明るいブラウンスーツを選べば、カジュアルさとトラディショナルさ双方の印象を同時に与え、さりげなく個性を主張できるでしょう。
素材選びでオールシーズン着用可能
暖かみのあるブラウンには、「秋や冬に似合う色」というイメージを持つ人が数多くいます。温もりを感じさせてくれる優しさをたたえた色が、そのような印象につながるのでしょう。
一方で、春や夏に不向きかといえば、そんなことはありません。素材を選んでチョイスすれば、ブラウンスーツはオールシーズン着用可能で、万能な側面を有するアイテムなのです。
春夏はリネンで楽しむコロニアルカラー
春夏シーズンにマッチしたブラウンスーツを選ぶなら、『コロニアルカラー』はいかがでしょうか。軽やかな印象を演出してくれる、おすすめの色合いです。
カーキやベージュなどに代表されるコロニアルカラーですが、植民地を意味するコロニーを語源としています。イギリス人が植民地に赴く際に着ていた、『麻』や『コットン』素材の服の色に由来する名称です。
リネン素材と呼ばれる亜麻(あま)の繊維によって作られた生地は、通気性も良く、爽やかで快適な着心地を約束してくれます。また、軽やかなビジュアルで見た目の印象も涼し気です。
ファッションの国といわれるイタリアでは、スーツをはじめ、シャツやネクタイなどすべてリネン素材でコーディネートするスタイルも流行し、春夏をおしゃれに過ごせるブラウンアイテムとして定着しています。
秋冬はフランネルで着こなすシックなブラウン
風が冷たく感じられるようになる秋から、寒さが募る冬にかけては、保温性に優れた生地を選びたいものです。『フランネル』のブラウンスーツをシックに着こなすのも良いでしょう。
毛羽立ったウール生地が特徴的なフランネルは、生地の内側に含んだ空気が断熱材となって、寒さから身を守ってくれます。弾力性に富み、柔軟性も豊かなため、肌に触れてもチクチクせず快適な着心地です。
保温性とファッション性を兼ね備えた素材として、『コーデュロイ』もおすすめです。綿を用いた素材で、表面に凹凸(おうとつ)ができるように織り上げられたもので、スーツの素材にも適しています。
生地と肌の間に空気の層が生まれ、暖かい空気を外に逃がさないコーデュロイは、秋冬のファッションアイテムに欠かせない素材です。
ブラウンスーツを選ぶ際のポイント
ブラウンにはいくつもの色味がありますが、同時に、柄やデザインについても多様です。数ある種類の中からブラウンスーツを選ぶ際のポイントについて解説します。
チェックやストライプなどの柄
ブラウンに限らず、どの色のスーツにおいても最もベーシックなタイプは『無地』でしょう。好みが大きく分かれることがなく、その他のアイテムとも合わせやすい点で好まれます。
対して、人気の柄の代表格が『ストライプ』です。ピンのように極細の縞を並べた『ピンストライプ』、糸の撚り方向の違うものを組み合わせることで線を生む『シャドーストライプ』、ぼやけた輪郭が特徴の『チョークストライプ』などがあります。
線が細く、間隔が狭いほどドレッシーで、誠実さや繊細さを感じさせるデザインです。一方、太い線で幅が広くなると、華やかさや威厳と共に、信頼感や存在感を抱かせます。
また、『チェック』もよく選ばれる柄です。雰囲気を和らげる効果があり、ソフトな印象をもたらします。
柄が小さ目だと落ち着きが備わり、大きくなるほどにカジュアルなテイストを醸し出します。
スリーピースも視野に入れよう
ブラウンスーツにチャレンジするのであれば、ぜひ『スリーピース』も検討してほしいものです。
100年ほど前のイギリスにおいてまとまった現代スーツのスタイルは、そもそもスリーピースが基本でした。
イギリスで誕生したスーツの系譜を受け継ぐスリーピースは、伝統を深く感じさせるスタイルといえます。
コーディネートしたいアイテム
ブラウンスーツを着慣れない人にとっては、その他のアイテムとどのように組み合わせるべきか悩む人もいるでしょう。
シックな印象からポップなイメージまで、幅広く対応できるブラウンスーツのコーディネートのポイントについて、注意点と共に説明します。
爽やかなブルーのシャツ
ブラウンスーツに合わせるワイシャツに関しては、その他の多くの色のスーツと同様に、白であれば間違いありません。また、同系色のブラウン系のワイシャツを選ぶと、統一感が生まれまとまります。
そのほかにも、ブルー系はブラウンと相性が良い色です。ブラウンスーツとブルー系のワイシャツの組み合わせは、定番といえるものです。
爽やかなブルーを取り入れることで、カジュアルさや若々しさが生まれます。
ネクタイは落ち着いた色がおすすめ
ブラウンスーツに合わせるネクタイは、明るいものよりも、落ち着いた色味がマッチします。
グレーやネイビー・エンジ・ダークグリーンなどがおすすめです。ボルドーなども、大人の香りを演出できる色として人気があります。
あえて同系色であるブラウン系のネクタイを選んで統一感を生み、ワンカラーコーディネートを楽しむのも良いでしょう。
靴とベルトは同系色でまとめよう
ブラウンスーツを着用する際には、スーツと同様にブラウンの靴でまとめましょう。それ以外なら、ブラックのシューズも適しています。
そして、ベルトは靴と同系色のタイプをチョイスするのが望ましい選択です。これはブラウンスーツに限ることではありませんが、靴とベルトと鞄は、色味を合わせることがファッションの基本です。
コートはチェスターコートを
秋冬にマストアイテムのコートには、数多くのタイプがあります。その中で、おすすめなのが『チェスターコート』です。
19世紀のイギリスに実在したチェスターフィールド伯爵が身に着けていたことで、その名が付きました。伝統に支えられた格式のあるコートです。
シンプルでありながら品格を感じさせ、幅広い場面で活躍する一品です。
ブラウンスーツを着こなそう
ブラウンスーツは、あまり着る機会がないという声を聞く一方で、ハイセンスなファッションを実践できるとして愛用する人も数多くいます。
人によっては「コーディネートが難しそう」と感じるようですが、基本を抑えれば恐れるに足りません。
大人としての落ち着きや風格を漂わせつつ、カジュアルさも魅力のブラウンスーツをおしゃれに着こなしましょう。