スーツのウエストを広げる方法!買い替えるか迷った時の正解と直し方
体型の変化でお気に入りのスーツがきつくなってしまった経験はありませんか?ウエストがきつくなると、見た目も悪くなり着心地も最悪です。
特に、スーツを着たときに、タックやポケットが開いてしまう、ベルトを締めたときにしわが出てしまう、座ったときにお腹に圧迫感があるなどの時は、ウエストのサイズがあっておらず、見た目がよくありません。
しかし、体型が元に戻るかもしれないと思うと、すぐに買い替えるのはもったいない気持ちになるでしょう。そこで今回は、スーツのウエストを広げる方法や、お直しの費用、買い替えるべきかどうかの判断基準まで詳しくご紹介します。大切なスーツを長く着こなすためのヒントが満載ですよ。
スーツのウエストを広げるお直しの方法
スーツのウエストを広げる方法は主に3つあります。それぞれの特徴と限界を把握しておくと、お直しの相談時に役立つでしょう。
ウエストの縫い代を広げる
ウエストを広げる最も一般的な方法は、縫い代を利用することです。スーツのウエスト部分には余裕を持たせた縫い代があり、ここを開いて生地を出すことで3〜4cmほどウエストを広げられます。
ただし、この方法にも限界があります。多くの場合、6cmが最大の広げ幅となっており、それ以上広げようとすると、スーツ全体のシルエットが崩れてしまう可能性が高くなるでしょう。
さらに、2〜3cm程度であれば後ろ中心のみで出せることもありますが、縫製の仕様によっては1cmも出せない場合もありますので、お直しをしてくれるお店に確認しましょう。
サイドの縫い目から幅を出す
縫い代を広げる際は、ウエストの縫い代だけでは足りない場合や、後ろの縫い代のみを使うとバランスが崩れやすい場合、サイドの縫い代で幅を出します。こういった方法を使えば、さらに1〜2cm程度ウエストを広げることが可能に。
ただし、こういった方法を用いると元の縫い目の跡が残ってしまいます。目立つ場所なので、素材や色によっては見た目が気になる場合もあるでしょう。
ゴムを入れてウエストを伸縮させる
より柔軟な対応が必要な場合は、ウエスト部分にゴムを入れる方法が良いでしょう。ウエストにあわせると太ももがきつい、でも、太ももに合わせるとウエストがゆるい、こういう場合にはゴムを入れるお直しが適しています。ゴムを入れることで、ある程度の伸縮性を持たせ、ウエストの窮屈感を和らげることができます。
こういった方法は、体重の増減が激しい方や、食事の前後で体型が変化しやすい方に特におすすめです。ただし、フォーマルな場面では適さない場合もあるので注意が必要です。
ウエストを広げる際の注意点
ウエストを広げる際は、いくつか注意点があります。
- ポケットの位置がずれる
- ベルトループの位置が変わる
- 縫い目の跡が残る
- シルエットが変化する
ポケットは、多少位置が変わっても見た目に大きく影響が出るわけではないので、気にしなくても問題ないですが、特に大幅なお直しを行う場合は、こういった点について事前にお直し店と相談しておくとよいでしょう。次は、お直しにかかる期間と費用の目安についてご紹介します。
ウエストのお直しにかかる期間と費用の目安
スーツのウエスト直しを依頼する際、気になるのが期間と費用ですよね。ここでは目安をお伝えします。
お直しの期間は1週間程度
スーツのウエスト直しは、比較的簡単な作業ですが、丁寧な仕上げが必要です。通常、お直しを依頼してから仕上がりまでは1週間から10日ほどかかります。
急ぎの場合は、お直し店に相談してみるとよいでしょう。追加料金を払えば、短縮できる場合もあります。ただし、急ぎすぎると仕上がりに影響が出る可能性もあるので注意が必要です。
ウエストのお直し費用は3,000円〜5,000円程度
ウエストのお直し費用は、出し幅によって変わってきます。一般的な相場は、片側1,500円〜2,500円程度です。両側合わせて3,000円〜5,000円ほどと考えておくとよいでしょう。
以下に、ウエスト直しの費用目安を表にまとめました。
出し幅 | 片側の費用 | 両側の費用 |
---|---|---|
1-2cm | 1,500円 | 3,000円 |
3-4cm | 2,000円 | 4,000円 |
5-6cm | 2,500円 | 5,000円 |
ただし、これはあくまで目安です。お店によって料金設定は異なりますので、必ず事前に確認しましょう。
購入店舗によっては無料お直しサービスがある
実は、スーツを購入した店舗によっては、無料でお直しを行ってくれるところもあります。オーダースーツの店KASHIYAMAでは、体型変化によるお直しを1年間無料で行っています。
こういったサービスがあれば、費用を抑えながら体型の変化に対応できますね。スーツを購入する際は、アフターサービスについても確認しておくとよいでしょう。
ここまでお直しの方法や費用について見てきました。でも、「もうお直しでは対応できない」という場合はどうすればよいのでしょうか。次は、そんな疑問にお答えします。
ウエストが合わなくなったスーツに関するよくあるQ&A
ここでは、ウエストが合わなくなったスーツについてよくある質問にお答えします。
Q. お直しで対応できない場合はどうすればいい?
お直しには限界があります。ウエストを6cm以上広げる必要がある場合や、全体的にサイズが合わなくなった場合は、新調を検討するのがおすすめです。
無理に着続けると、見た目が悪くなるだけでなく、スーツを傷める恐れもあります。体型の変化が恒常的なものであれば、新しいサイズのスーツを購入することをおすすめします。
Q. スーツを買い替えるべきか迷ったらどうしたらいい?
買い替えるかどうかは、体型変化の程度と継続性を考慮して判断しましょう。体型の変化が一時的なものなら、しばらく様子を見るのも一つの選択肢です。
しかし、恒常的に体型が変わったのであれば、長く着られるサイズのスーツを新調するのが経済的です。新しいスーツを購入する際は、少し余裕を持たせたサイズを選ぶと、小さな体型変化にも対応できますよ。
Q. 体型の変化に柔軟に対応できるスーツはある?
体型の変化に悩む方には、ウエストのサイズ調整が容易なオーダースーツがおすすめです。KASHIYAMAのパターンオーダースーツは、購入後1年間、体型変化に伴うお直しを何度でも無料で受けられます。
このようなサービスを利用すれば、体型の変化に柔軟に対応しながら、長期間スーツを着こなせます。長い目で見るとコスパの良い選択肢となる可能性があります。
まとめ
今回はウエストを広げる方法を紹介しましたが、ウエストを広げてもまだきつい感じがする場合は、お尻、太もも、ひざまわりもお直しする方法もあります。
ウエストがきついならウエスト部分を直せば良いと考えがちですが、ウエストがきついということは、お尻回りや太ももまわりにもきつさがあるはずです。このような場合はズボン全体を調整するととても着心地が良くなるはずです。ぜひ検討してみてください。
体型の変化は誰にでも起こりうること。大切なのは、変化に適切に対応し、スーツを長く、かつ快適に着こなしましょう。