スーツのジレとは?特徴・メリット・シーン別の着こなし方を徹底解説
スーツスタイルにもう一枚、洗練された印象を加えたい方におすすめなのがジレです。ジャケットの下に着る袖なしのアイテムで、ビジネスからフォーマル、カジュアルまで幅広く活躍します。
ただ、どう選び、どう着こなせばよいのか迷う方も多いのではないでしょうか?この記事では、ジレの基本的な役割から素材選び、シーン別の着こなしポイントまで解説します。手持ちのスーツに一枚加えるだけで、印象が大きく変わります。
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スーツのジレとは?基本を押さえよう
まずは、ジレとは何なのか、どのような特徴があるのかを見ていきましょう。ジレの役割からデザイン、素材選びまで、押さえておきたいポイントをお伝えしていきます。
ジレの役割とベストとの違い
ジレはジャケットの下に着る前開きの袖なしアイテムで、スリーピーススーツの中衣として発展してきました。前身頃はスーツと同じ生地で仕立て、背中側は滑りのよい裏地系の生地にすることで、ジャケットの下でももたつかずドレッシーに見えます。
呼び方は「ベスト」と「ジレ」がありますが、どちらも同じアイテムを指す言葉です。ベストはフォーマル寄り、ジレはファッション寄りに使われることもありますが、厳密な区別はありません。お店やブランドによって呼び方が違っても、機能や役割は基本的に同じです。
ジレのデザインと主なディテール
ビジネス向きはVゾーンが深すぎないシングル前開きが基本で、ジャケットのラペル(襟)と重なってもバランスが崩れにくい設計です。背中側に尾錠(バックベルト)が付いたタイプなら、ウエストを絞ってシルエットを整えられ、シャツのたるみも押さえられます。
ボタンは一番下を外して着るのがクラシックなマナーです。腰回りに余裕が生まれ、座ったときの引きつりも防げます。
ポケットの有無やボタンの数もデザインによって異なり、シンプルなものほどビジネス向き、装飾が増えるほどパーティーや休日向きです。
ジレ選びの素材と色の基本
ビジネスではスーツと同系統のウールやポリエステルを選ぶと、光沢や厚みがそろってコーデに一体感が出ます。色はネイビー、グレー、ブラックが基本軸で、まずはスーツと同色かワントーン違いの落ち着いた無地から選ぶと失敗しにくいです。
慣れてきたら細かなチェックやヘリンボーン(杉綾織り)など控えめな柄を足せば、さりげなくおしゃれ感を演出できます。季節に応じて素材の厚みを変えることで、年間を通じて快適に着用できるのもジレの魅力です。
スーツにジレを足すメリット
ジレを取り入れることで、スーツスタイルにどんな変化が生まれるのでしょうか。見た目の印象はもちろん、実用面でも嬉しい効果があります。
スタイルアップと「きちんと感」アップ
ジレを着ると胸元に奥行きが生まれ、上半身の立体感がアップ。お腹周りのカバーでウエストラインもすっきりし、座ったときのシャツのシワやたるみも気になりません。
ジレを着ている人はまだ多くないため、同じスーツでも「手をかけている人」という印象になり、信頼感や仕事ができる雰囲気につながります。体型を少しカバーしたい方にとっても心強い味方です。
一年中使える体温調節アイテム
| 季節 | 活用シーン | 効果 |
|---|---|---|
| 夏 | クールビズ時 | ジャケットを脱いでもきちんと感を保てる |
| 冬 | オフィス・外出時 | 着膨れせず胴体を一枚多く覆えて保温性向上 |
| 春秋 | 気温変動が大きい日 | 羽織るほどではない肌寒さに対応しやすい |
夏場はジャケットを脱いでもジレを着ていればきちんと感を保てるので、クールビズでも崩れすぎない装いがつくれます。冬場はニットほど着膨れせず、胴体を一枚多く覆うことで保温性を高められ、オフィスの空調に合わせて体温調節しやすいです。
春秋など気温が読みにくい季節も、シャツ+ジレなら「羽織るほどではないけれど少し肌寒い」場面にちょうどよく対応できます。一年を通じて活躍するアイテムです。
ジャケットを脱いでもフォーマルさを保てる
海外ではシャツが下着扱いされる文化もあり、上着を脱ぐ場面でジレを着ているとフォーマル度を保ちやすくなります。欧州の一部ではドレスシャツが下着起源とされ、上着やベストで隠すのが伝統的マナーです。
商談の前後や移動中など、ジャケットを脱いだ瞬間でも、ジレさえあればラフになりすぎずビジネスシーンにふさわしい雰囲気を維持できます。結婚式やパーティー会場で着席時に上着を脱いでも、背中まできちんとした見え方になり、写真映えもします。
シーン別ジレの着こなしポイント
では、実際にどんな場面でどう着こなせばよいのか、シーンごとに見ていきましょう。ビジネスからフォーマル、休日カジュアルまで、それぞれの場に合った着こなし方を押さえておくことで、ジレの魅力を最大限に引き出せます。
ビジネスシーンの王道ジレコーデ
会議や商談では、スーツと同色か、または近いトーンのジレでスリーピース風にまとめると、誠実で落ち着いた印象が強まります。ネイビースーツなら同系ネイビーかチャコールグレーのジレ、グレースーツなら濃淡を変えたグレーやネイビーのジレが合わせやすいです。
クールビズ期は「シャツ+ジレ+スラックス」にネクタイの有無を調整すれば、社内規定に合わせながら涼しさと品格を両立できます。シャツは白無地か薄いブルーなど、清潔感のある色合いを選ぶとジレとの相性も良くなります。
結婚式・セレモニーでのフォーマルスタイル
ブラックや濃紺のスーツにライトグレーやシルバーのジレを合わせると、結婚式のゲストらしい華やかさと格式の両立が可能です。新郎側に近い立場ならスーツと同生地のジレでクラシックなスリーピースに、友人ゲストなら少しトーンを変えたジレでさりげなく差をつけるとよいでしょう。
ネクタイやポケットチーフとジレのトーンをどこか一か所リンクさせると、写真映えするまとまり感のあるフォーマルコーデになります。
休日カジュアルでのジレコーデ
休日のカジュアルシーンでは、ジレの素材や色を自由に楽しめるのが魅力です。
- 白Tシャツ+ジレ+デニム/チノパンで大人の休日スタイル
- シャツ+ジレ+ローファーでレストランにもなじむ装い
- 春夏はコットン/リネン、秋冬はウール/ツイードで季節感を演出
一枚持っておくと着回しの幅がぐんと広がります。
まとめ
ジレは、スーツの着こなしを格上げする優秀なアイテムです。ビジネスシーンでは信頼感を演出し、フォーマルな場では格式を引き立て、休日にはこなれた大人の雰囲気をつくり出します。
一年を通じて体温調節にも役立ち、ジャケットを脱いだときもフォーマルさを保てる実用性の高さも魅力です。色や素材の選び方、シーンに合わせた着こなし方を押さえて、手持ちのスーツをさらに活躍させましょう。
ジレを含めたスーツスタイルにお悩みの方は、ぜひ一度KASHIYAMAのオーダースーツをお試しください。体型に合わせた仕立てで、ジレもジャケットもスラックスも、あなたらしい一着に仕上げることができます。Instagramでもさまざまなコーディネート情報をご紹介しておりますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
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