クールビズのスーツ選び。ノーネクタイでもおしゃれな着こなし方
2021.05.26 WED

クールビズのスーツ選び。ノーネクタイでもおしゃれな着こなし方

近年、暑い季節に軽装で過ごすクールビズが浸透してきました。クールビズではネクタイの着用をしなくてOKですが、コーディネートに迷う人もいるようです。クールビズスタイルをおしゃれに着こなすポイントについてまとめました。

そもそもクールビズとは?

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1年を通してジャケットにネクタイが必須だったひと昔前とは変わって、昨今では、夏場のクールビズが浸透してきました。

言葉としては一般的になったクールビズですが、そもそもどのような背景から生まれたものなのでしょうか。

取り組みのきっかけや、基本的なスタイルについておさらいします。

省エネを目的とした取り組み

「クールビズ」が世の中に導入されるようになったのは、省エネ対策が大きなきっかけといえます。使用エネルギーの多くの割合を輸入に頼る日本において、省エネは大きな課題です。

職場でのエアコン使用は、室温が28度を下回らないように設定することが推奨されています。しかし、この温度では、スーツにネクタイという一般的なビジネスルックでは暑いと感じる人も少なくないでしょう。

そこで、社会活動における服装の軽装化やカジュアル化であるクールビズが導入されました。

基本スタイルはノーネクタイ・ノージャケット

クールビズの基本的なスタイルは、ノーネクタイ・ノージャケットです。今となってはそのような軽装に違和感を抱く人は少ないかもしれませんが、背広にネクタイが当たり前だった時代から考えると画期的です。

クールビズのように暑さをしのぐ軽装にすることで、体感温度が2度ほど下がるとされています。ネクタイは首元を締めるため、シャツの内側に空気がこもり、より暑さを感じてしまうことから、ノーネクタイの効果は高いといえるでしょう。

取り組みがスタートした当初は、クールビズの省エネ効果に疑問を持つ声もありました。しかし、ビジネスの現場では好意的に受け止められたこともあり、夏場のスタイルの軽装化が急速に浸透しました。

省エネ効果の実績が上がるにつれて、日本発のクールビズは世界でも注目されるようになりました。環境問題にも対応する取り組みとして、グローバルな広がりも見せています。

クールビズのアイテム選び

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ノーネクタイがベースとなるクールビズですが、「ネクタイを締めないビジネスルックだと、かえってコーディネートに悩む」という声も耳にします。

自宅とは違い、単にラクな服装で良いわけでもなく、仕事に適したカジュアルスタイルに頭を悩ませる人もいるようです。

そこで、クールビズにおけるアイテム選びの基本を押さえておきましょう。

ノーネクタイを意識したワイシャツ選び

首元はとても人目に付きやすい場所です。ネクタイを結んでいれば極端に不格好には映りませんが、ノーネクタイの場合は、だらしなく見せない最低限の工夫が必要になります。

その対策として効果的な方法が、襟型を意識することです。ワイシャツの襟にはいくつかの種類があり、ノーネクタイでも首元をすっきりと見せる襟のタイプを身に着けることで、スマートな印象になります。

おすすめは、ホリゾンタルカラーやカッタウェイです。襟が左右に180度近く開いたスタイルで、おしゃれな雰囲気にしてくれるアイテムといえます。ネクタイにも合うので、急にネクタイが必要な場面でも安心です。

襟の形が崩れない点で、ボタンダウンもおすすめです。よれよれになることを防ぎ、だらしないイメージを避けられるでしょう。

ポロシャツも選択肢に入れる

カジュアルさが受け入れられるオフィスであれば、ポロシャツという選択肢も視野に入れると、コーディネートの幅が広がります。

動きやすく、吸水性や速乾性に優れたポロシャツは、暑さの厳しい夏季に適したアイテムです。デザインもスポーティーで軽やかなため、爽やかで活動的な印象に仕上がります。

近年は、クールビズの一般化にともなって、ビジネスシーンにマッチする「ビズポロ」も登場しました。一般的なポロシャツと比べて落ち着いたデザインやカラーリングを施し、カジュアル過ぎるという不安を払拭したアイテムです。

ビズポロの中には、ネクタイにもマッチするタイプがあります。クールビズの普及によって、ポロシャツがビジネスシーンで活用されるようになりました。

清涼感を意識したパンツ選び

夏季のファッションアイテムを考える時、トップスだけではなく、ボトムスも夏に適したアイテム選びを心掛けましょう。

パンツを選ぶ際には、清涼感を意識することが大切です。軽装だと、ボトムスにも人の視線は向きやすくなると言えます。そのため、シルエットや色目によっては、選ぶパンツで暑苦しい印象を生みかねません。

色としては、ライトグレーやベージュがおすすめです。多様なトップスにも幅広く対応する色といえるでしょう。

スタイルとしては、細身のスラックスやチノパンがおすすめです。嫌みのないデザインなので、相手の好みが大きく分かれることもないでしょう。

また、シワの寄りにくい生地を選ぶことも大切です。防シワ加工が施されたパンツはシワになりにくく、着ている本人も快適に過ごせるでしょう。

クールビズスタイルを着こなすポイント

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クールビズは「少ないアイテムでスマートに演出しなければならないため、コーディネートが難しい」と感じる人がいるようです。

そのようなお悩みのために、便利な着こなしポイントをご紹介しましょう。

シャツ×ノーネクタイ

ノーネクタイのシャツ姿は、シンプルなだけに、シャツのデザインが見た目に大きく影響します。そのため、シャツが与える効果をしっかりと認識しておくことが大切でしょう。

無地は、好き嫌いが分かれない点で無難かもしれません。しかし、汚れや黄ばみが目立ったり、平坦な印象につながったりする一面もあります。

ブルー系のストライプ柄やチェック柄のシャツは、とても人気です。ネイビーやグレー、ベージュ、サックスなど幅広い色のパンツと相性が良いシャツといえるでしょう。

また、白い襟に色のある身頃が組み合わさった「クレリックシャツ」も、ノーネクタイに適したシャツです。鮮やかな印象を与えつつ、カジュアル過ぎない点で、ビジネスユースに適しているといえます。

ジャケパン×ノーネクタイ

ジャケットを羽織った、いわゆる「ジャケパン」でのノーネクタイルックでは、ジャケットの色柄が見た目のイメージを大きく左右します。

最もオーソドックスなコーディネートとしておすすめなのは、ネイビーのジャケットにサックスのシャツ、そしてライトグレーのパンツです。多くの業種や職種で通用する、定番の組み合わせといえます。

グレーのジャケットも、着回しがしやすく人気です。ネイビー同様、多様な色のパンツとも合い、オフィスで目立ち過ぎることもありません。

ポロシャツ×パンツ

ポロシャツとパンツの組み合わせも、クールビズでは多用される組み合わせです。軽快さを持つポロシャツの活用は、爽やかなイメージを与えます。

配慮したいポイントは、トップスとボトムスのコントラストを適度につけること。例えば、白のポロシャツに白いパンツだと、全体的に平坦に見えてしまい、メリハリがありません。

ネイビーなど色目の濃いポロシャツであればグレーやサックスのパンツを、パステルカラーなどの明るいポロシャツであれば落ち着いたグレーのパンツを組み合わせるなどすると立体感を生めるでしょう。

クールビズの注意点

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クールビズは、プライベートのカジュアルファッションとは異なり、ビジネスシーンでの活用が前提です。

職場にふさわしい装いをするための注意点について理解しておきましょう。

相手に合わせて服装を変える

クールビズが普及し、仕事での軽装が認められるようになったとはいえ、相手や臨む場によっては、カジュアルさが許容されないケースもあります。

自分の勤める会社が、半袖シャツにノーネクタイでもOKであっても、相手が同じ考えだとは限りません。

そのため、初めて仕事で会う人の場合は、ジャケットとネクタイは着用しておくことが無難でしょう。

その際は、風通しの良い素材を選ぶなど、暑さ対策をしましょう。

インナーはVネックで肌着を見せない

シャツの襟元から肌着が見えてしまうことは、ファッションとしてふさわしくないだけでなく、相手に対して失礼にもあたります。

ノーネクタイでシャツの第1ボタンをはずす場合、丸首だと襟元から肌着が見えてしまうことがあるでしょう。肌着を見せないために、肌着の襟はVネックのタイプを着用しましょう。

また、肌着を着ることは、社会人としてのマナーです。汗でシャツが濡れやすくなりますし、汗によってシャツ越しに肌が透けてしまうことも周囲に不快感を与える心配があります。

暑いからといって、肌着を着ずに、シャツを肌に直接着るのは避けましょう。

シャツはジャストサイズを

クールビズでは、すっきりとした着こなしが大切です。ルーズなルックスの着こなしは、周囲をより暑苦しく感じさせてしまうでしょう。ただでさえ暑さの厳しい季節であれば、なおさらです。

そのため、オーバーサイズのシャツは、だらしない印象を生んでしまうため、避けたほうがベター。スマートで清涼感のある着こなしをするために、ジャストサイズのシャツを身に着けましょう。

気になる疑問を一気に解決

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「クールビズが許される期間は?」「自分が楽に過ごせる以外にメリットはあるの?」など、クールビズにまつわる疑問が浮かぶことがあります。

そこで、気になる疑問を解決するためのトピックスを紹介しましょう。

期間は5〜9月末まで

社会全体でビジネスルックのカジュアル化が認められるようになったとはいえ、基本的な時期を踏まえておくことは大切です。

時期を考慮しないと、単にルーズな服装をしているだけだと捉えられてしまう可能性もあるからです。

そこで基準となるものが、環境省が設定する時期です。(※)5〜9月末までをクールビズの推奨期間として定め、取り組みを呼び掛けています。

(※)出典:環境省「環境省_令和2年度 クールビズについて

クールビズのメリット

既に説明しましたが、クールビズは、エアコンの使用で消費される電力量を抑える「省エネ効果」を期待してスタートした取り組みです。そして、ビジネスパーソンの軽装化で、省エネ効果は現れているようです。

もう一つの大きなメリットは、地球規模の環境保全にもつながるということです。

地球上の平均気温がかつてより上昇している「温暖化問題」は、世界的な課題です。その原因に、人の暮らしによって排出される二酸化炭素があります。

エアコンの使用を控えることは、二酸化炭素の排出抑制にもつながり、ひいては温暖化対策にもなっています。

ジャケットは持ち歩いた方がベター

クールビズではジャケットをほぼ着用しないという人も多いでしょう。しかし、重要な顧客との面談や大切な会議など、突然のジャケット着用が求められる機会も考えられます。

その時に、全ての人がジャケットなしのスタイルを受け入れるとは限りません。中には、ノージャケットを失礼だと感じる人もいるでしょう。

そういったことから、念のため、ジャケットは持ち歩くか、どのような服装にでも合いやすいジャケットをオフィスに備えておくのが良いでしょう。

クールビズ期間もおしゃれに

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クールビズの普及で夏場の軽装が普及してきました。しかし、単に軽装というだけではなく、身だしなみには気を配りたいものです。おしゃれのポイントを押さえて、クールビズ期間をスマートに過ごしましょう。

KASHINAVI編集部
KASHINAVI編集部
オーダーメイドブランドのKASHIYAMAによる、知って得するスーツの常識をまとめたコンテンツ「KASHINAVI」を運営。 スーツに関するお悩みに対してナビゲートします。