TPOに合わせたストライプスーツの着こなし方。印象を左右する種類も解説
スタイリッシュな縦線がおしゃれなストライプスーツですが、どのような場面で、どのような着こなしが適しているのでしょうか?シーンによっては着用を控えた方が好ましい場面もあります。ストライプの与える印象や着こなしのポイントを紹介します。
ストライプスーツが与える印象
『ストライプスーツ』は、ラインの太さや間隔などによって、まとう雰囲気が異なります。まずは、ストライプの種類によって、与える印象がどのように変わるのかを紹介します。
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スマートさや信頼感を演出
さまざまな種類のあるストライプですが、共通する特徴は『スマート・誠実・信頼感』を与えるようなイメージがあることです。
ピンのように極細いラインを描いた『ピンストライプ』は、ラインの間隔が狭いものが多く、ストライプの中でも特にスマートな印象を与えます。
鉛筆で引いたラインのような、はっきりとしたストライプの『ペンシルストライプ』は、スタイリッシュさと共にカジュアルな印象を与え、少しにじんだ輪郭が特徴の『チョークストライプ』は、太めのラインが力強い印象を生み出します。
一方、ストライプの中でも落ち着いた印象を与える『シャドーストライプ』であれば、ビジネスにふさわしい品格が演出できるでしょう。
ラインの幅で繊細さや力強さをアピール
ストライプラインの太さによって、繊細な印象から力強さまで、イメージをコントロールできる点も、ストライプスーツの特徴です。
一般的にラインの幅が狭いものは、誠実さや若々しさ、繊細なイメージを与えます。そのため、社会人1年目や20代のビジネスマンであれば、まずは細めのストライプがおすすめです。
ラインの幅が太いストライプは、華やかさや力強さ、信頼感やリーダーシップといった印象を与えます。30〜40代の中堅クラスや役職に就いた人であれば、太めが好ましいでしょう。
色によって伝統や落ち着きを
生地の色によっても、見た目の印象は変わります。例えば『グレーストライプ』の場合、色味が薄ければ薄いほど軽やかさや涼しさを演出でき、濃い色はシックで大人っぽい印象を与えます。
ビジネスでよく使われる『ネイビーのストライプ』は、伝統的で品格のある落ち着いた外見になるでしょう。イギリスではビジネスに最もふさわしい色とされて親しまれています。
このように、ストライプはその種類だけでなく、ラインの太さや間隔、生地の色によっても与える印象が異なります。これらの組み合わせを意識することで、よりTPOにふさわしい着こなしが可能になるのです。
基本の着こなし方
ストライプ柄のスーツを着る場合、シャツやネクタイはどのようなものを選択すれば良いのでしょうか。初めてストライプスーツを着こなす人に向けて、基本となる着こなし術を紹介します。
シャツは白かライトブルーの無地
ストライプスーツに合わせるシャツは、『白』もしくは『ライトブルー』が定番でしょう。これらの色は清潔感があり、ビジネスシーンでも利用しやすいものです。
シンプルな無地の『ピンク』も、やわらかさを表現できる色合いとして人気です。
中には、シャツにもストライプ柄を選択する上級者もいますが、柄同士の組み合わせは派手になり過ぎてしまうこともあります。そのため、着こなしに慣れるまでは避けた方が良いでしょう。
ネクタイは柄物が似合う
ネクタイは、柄物を合わせておしゃれに見せましょう。見える面積が少なく、アクセント使いに適したネクタイであれば、柄物でも気軽に取り入れることが可能です。
例えば、『ドット柄のネクタイ』はストライプスーツと相性が良く、ドットが小さいものであればビジネスシーンにマッチします。
ドット柄に似た『小紋柄』も、スーツのVゾーンを印象的に見せられるため、おすすめです。
『レジメンタルタイ』などのストライプ柄も似合うでしょう。その際は、スーツのストライプ幅と異なる幅の柄を選択するのがコツです。
ビジネスシーンでのストライプスーツ
一般的に、ビジネスシーンに適したストライプスーツの種類や色などはあるのでしょうか?また、面接などでの着用は認められているのか、迷うこともあるでしょう。
ビジネスシーンにおけるストライプスーツの着こなし方を紹介します。
ビジネスシーンでの着こなし方
厳格な雰囲気の職場でストライプスーツを着用するのであれば、『ダーク系のシャドーストライプ』がおすすめです。
遠くから見るとあまり目立つこともありませんが、無地のスーツよりもおしゃれな印象を与えます。
ラインの間隔は狭めであるほど、ストライプは目立ちません。落ち着いたストライプ柄であれば、シャツやネクタイ選びに迷うこともなくなるでしょう。
ただし、リーダーなどの役職が就いた人であれば、太めのラインを選ぶことで、信頼感やリーダーシップといった印象を演出するのも一つの方法です。
より華やかさを求めたいのであれば、ネクタイなどの小物にアクセントカラーを取り入れて着こなすのもおしゃれに決まります。
面接などではNGな場合も
就職活動などの面接では、ストライプスーツは控えた方が良いでしょう。面接においては無地のスーツを着用するのが一般的です。
面接官によっては、ストライプスーツの着用は慣例に沿っていないため、悪い印象を抱く人もいれば、人と異なる行動であるためプラスに捉える人もいます。
面接官の性格によるものであれば、見た目でつまずく可能性を除去する方が無難でしょう。
結婚式でのストライプスーツ
結婚式に参列する際は、主役よりも目立たないように配慮しながらも、なるべくおしゃれな服装で参加したいものです。結婚式におけるストライプスーツの着こなし方を紹介します。
披露宴での着こなし方
披露宴では、目立ち過ぎずにおしゃれをすることが重要です。そのため、ストライプスーツの中でも派手さを抑えた『シャドーストライプ』を選択すると良いでしょう。
インナーは、白無地のワイシャツに、シルバーのドットネクタイがおすすめです。重くなり過ぎず、フォーマルでありながら華やかな印象を与えられます。
スーツの色は基本的にブラック、もしくはダーク系で目立たないものを選択しましょう。アクセントになる白やシルバーのポケットチーフは、必ず身に着けておきたいアイテムです。
二次会での着こなし方
二次会での着こなし方は特に指定がなく、スーツは柄物でも問題ありません。見た目を追求し、場合によってはジャケット&パンツスタイルでも参加できます。
フォーマルでなくても良いとはいえ、周囲とかけ離れた着こなしは目立ち過ぎるため避けたいものです。
他の出席者がどのような服装で参加するのか、あらかじめ確認しておくと良いでしょう。
目立ち過ぎはNGなので注意
結婚式での着こなしで絶対にやってはいけないのは、『新郎よりも目立つこと』です。主役を引き立てることが、参列者の役目であると心得ましょう。
親族の結婚式や目上の人、職場の先輩などの結婚式において、派手なストライプスーツを着ることはマナー違反です。
特に、親族の結婚式では、おもてなしをするホスト側になるため、一般的には礼服を着用します。目上の人の結婚式でも、婚礼用のスーツを着て参加することが望ましいでしょう。
ストライプスーツを着こなそう
ストライプスーツは、無地のスーツよりもおしゃれな雰囲気を醸し出し、信頼感やスマートな印象を与えます。
年齢やシーンによって、ストライプの太さや生地の色を変えてみましょう。
ビジネスシーンにも活用できますが、面接やフォーマルな場では控える方が一般的です。逆に、結婚式や披露宴などのお祝いの席では、おしゃれな着こなしが楽しめます。
ただし、新郎よりも目立たないようにするなど、TPOを意識した着こなしをすることが求められます。ストライプスーツを上手に活用し、スマートなスーツコーデを目指しましょう。