日本には、正礼装・準礼装・略礼装(それに準ずる喪服)があります。正式には昼夜で着分けなければならなかったり、アクセサリーを付け替えないといけなかったりなかなかややこしいもの。国際プロトコル（国と国の間で取り決めている）以外の場では、略式でかまわないのでは？との考えから、準礼装・略礼装（ブラックフォーマル）が誕生しました。

大きく違うのは背中の裾に切れ込みやAMFステッチなどのステッチが無いことが挙げられますが、慶事も弔事も黒色をメインにコーディネートされているのが特徴です。

日本では濃染加工という、通常より黒に染まった生地が良いとされています。様々な黒色の生地があるので、礼服に適したものを選ぶようにしましょう。

略礼装以外の装いは、すべてベストかタキシードの様にカマーバンドを着用するもの。ブラックフォーマルや結婚式のような黒じゃない装いの場合も、ベストを着用するだけでフォーマル度がぐっと上がります。

基本的には、白のレギュラーカラーのシャツが最適です。タキシードの場合はウイングカラーでコーディネートする場合もありますが、基本は白！と覚えてください。

慶事にはシルバーグレーの無地か縞柄、弔事には黒の光沢のない無地が最適です。結婚式など華やかな場ではディンプルを作り、弔事や法事などの際にはディンプルは作りません。

最近ではお葬式などの弔事の際にも、黒のポケットチーフを差している方をお見掛けしますが、しないのが一般的です。慶事の際は、白の本麻のポケットチーフが最適です。

フォーマルな場では立ったり座ったりする場面も多く、お食事することも多いと思います。また、着用機会も少ない為今後の体型変化にも対応できるよう、多少のゆとりを持ったサイズでお仕立てすることをおすすめします。