20代で持っておきたいスーツの枚数とデザイン。基本を知って着こなそう
スーツは、社会人にとって欠かせないアイテムです。社会に巣立って間もい20代の中には、どのようなスーツを何着ほど用意しておけば良いか分からないという人もいるでしょう。そこで、スーツの基本についてまとめました。ぜひ最後までお読みください。
INDEX
20代の男性が必要なスーツの数
スーツルックで通勤する上で「ユニフォームのようなものだから、1着あれば困らない」と考える人もいれば「いつも同じものでは体裁が悪い」と思う人もいます。
1着を着続けると、型崩れを起こしやすくなり、衛生面にも不安が生じます。そのため、何着かは用意して着まわすことがベターです。
それでは、どれくらいのスーツをそろえておけば良いのでしょうか。
3着あれば困らない
結論から述べれば、ビジネスパーソンとしては、3着のスーツをそろえておけば困ることはありません。順序立てて着まわせば、次に着用するまでに1〜2日は空けられます。
そろえるスーツの色・柄のバリエーションを考慮しておけば、通勤前のちょっとしたリフレッシュにもなり、変化のある装いも楽しめるでしょう。
リクルート用としてブラックやネイビーのスーツに白のシャツを使っていた人は、『グレーのスーツ』や『サックスブルーのシャツ』など、趣の異なる色を買い足すと組み合わせを増やせます。
同じスーツを連日着続けたり、次の着用までの間隔が短かったりすると、着崩れや劣化を早めてしまう可能性があります。汗や汚れが付いてしまうことで、シミや臭いにもつながりかねません。
生地の張りも維持し、清潔さも感じられるスーツルックでいるために、3着はぜひ準備しておきましょう。
季節に合わせて買い足しもOK
スーツに用いられる生地は、季節に合わせて選ぶことも大切です。
いま持っているスーツの生地や仕立てを確認し、どの季節に適したものかを判断したあと、それとは異なるタイプのスーツを買い足すことも賢い購入方法です。
気温変化が大きい春と秋に適している素材は、『ウール』や『コットン』『コーデュロイ』です。
肌寒いときには保温性が役立ち、暑さを感じる場合には吸湿性が効果を発揮します。また、ジャケットを羽織ったり脱いだりすることで快適な温度に調整しやすいでしょう。
夏用の素材には、通気性に優れた『リネン(麻)』がおすすめです。1枚でさらっと着れるので、快適に過ごすことができます。
寒さの厳しい冬は、ウール100%の厚みのあるスーツが最適でしょう。生地でいえば、フランネルやツイードなどが防寒性が高くおすすめです。保温性に優れているだけでなく、見た目からも温かみが感じられます。
20代におけるスーツ選びのガイドライン
20代の方々にとって、スーツ選びは大人への第一歩とも言えます。 適切な選び方やバリエーションの増やし方、さらには小物の活用方法まで、詳しく解説していきましょう。
ファーストスーツの選び方
初めてのスーツ選びは、まさに新たな門出を象徴する瞬間です。 重要な一歩を踏み出すにあたり、ネイビーやグレーの無地のスーツを選択することをお勧めします。 こういった色味は、ビジネスシーンはもちろん、結婚式やパーティーなど、様々な場面で活躍します。 さらに、ジャケットのサイズ感にも注意が必要。 肩のラインが自分の体にぴったり合い、袖の長さが手首にかかる程度が最適で、スマートで洗練された印象を与えることができます。 初めてのスーツ選びでは、こういったポイントを押さえることで、長く愛用できる一着を見つけることができるでしょう。
スーツのバリエーションを増やすコツ
一着目を無難にクリアした後は、次第に自分らしいスタイルを確立していくために、スーツのバリエーションを増やしていくことが重要です。 例えば、2着目以降にはストライプやチェックといった柄物のスーツを取り入れることで、着こなしの幅が広がります。 さらに、季節に応じて素材を変えることもポイント。 暑い季節にはリネン、寒い季節にはウールといった風に素材を選ぶことで、快適性と見た目の印象を両立させることが可能です。 バリエーションを増やすことで、あらゆるシチュエーションに対応できるだけでなく、自分の個性を表現する楽しみも広がるでしょう。
アクセサリーや小物で差をつける
スーツを選ぶ際には、服そのものだけでなく、タイやポケットチーフ、ベルトといった小物の選び方も重要な要素です。 同じスーツでも、こういった小物を変えるだけで全く異なる印象を与えることができます。 例えば、ビジネスシーンでは落ち着いた色合いのタイを選び、カジュアルな場では明るい色や柄のポケットチーフを加えることで、一着のスーツを多様な場面で活用することができるようになります。 小物を上手に使うことで、個性を際立たせるとともに、スーツスタイルをより一層楽しむことができるでしょう。
20代のスーツ選びで大切なポイント
ショップに並んでいるスーツを眺めて、良いデザインだから、形が好みだからと勢いで購入すると、本来したかった着こなしに合わず後悔してしまうかもしれません。
自分に合っているか、臨むシーンにマッチしているかなど、考慮すべき点があります。20代の男性がスーツを選ぶ際に、チェックするべきポイントについて紹介します。
ジャケットのサイズ感
スーツの着こなしで、サイズ感が合っているかどうかはとても重要です。試着はもちろん、できれば採寸をしてもらい、より正確な状態を把握しましょう。
以前買ったブランドだからと、大まかなサイズだけで選び、採寸や試着をおろそかにしてはいけません。
スーツごとに細かい部分には違いがありますし、自分の体形が変化していることも考えられます。
スーツ選びで押さえておくべきポイントとして、『肩幅』と『着丈』があります。肩幅については、ジャケットの肩山が自分の肩の位置に合っているか、もしくは1cm程のゆとりがあるものがベストです。
着丈は、ヒップが隠れる長さがオーソドックスなスタイルといえます。
近年は、着丈の短いタイプが人気ですが、ヒップが半分以上見えているとカジュアル過ぎる印象を抱かれる場合もあるため、注意が必要です。
スラックスは程良いゆとりを
スラックスのシルエットも、しっかりとチェックしておきましょう。
腰回りのタイプには、標準的な「ノータック」、少しゆとりのある「ワンタック」、クラシックな印象を与える「ツータック」などがあります。
近年は、すっきりとした着こなしも人気ですが、あまりにタイト過ぎるとスキニーのボトムスのようなくだけた印象になってしまいます。
反対に、ゆったり過ぎてもルーズに見えてしまい、だらしない印象につながる場合もあるのです。
ジャケットとのバランスを考え、程良いゆとりを持たせておくようにしましょう。
季節感を意識
身に着けるスーツが、季節感とマッチしているかどうかを考えて選ぶことも大切です。
季節感が合っていなければ、第一に着ている人の快適性が損なわれます。春先に着られるスーツでも、夏の暑さや冬の寒さには対応できない場合もあります。
そして、季節にマッチしていないスーツは、周囲の人に違和感を与えることにもつながってしまいます。
年度初めには春夏に着られるスーツを3着そろえ、秋口に寒い時期に着られるスーツを買い足せば、1年を通して着まわしに困ることはないでしょう。
20代のスーツ選び、色と柄での選び方
20代のスーツ選びにおいて、色や柄は非常に重要な要素となります。 適切な色と柄の選択は、ビジネスシーンからカジュアルな場まで、あらゆるシチュエーションでの印象を大きく左右します。 ここでは、色選びの基本と応用、柄物スーツの魅力、そして選ぶ際の注意点について詳しく解説していきましょう。
色選びの基本
色選びにおいて、ネイビーやグレーはビジネスシーンでの定番色として知られています。 こういった色はどんな場面でも活躍し、特に若手ビジネスパーソンにとっては、信頼感やプロフェッショナルさを演出するために欠かせません。 一方で、チャコールやブラックはよりフォーマルな場面、例えば結婚式や葬儀などでの着用が適しています。 こういった色は、厳粛な場に相応しい重厚感を持っています。明るい色、例えばパステルカラーは、カジュアルな場や夏のシーンでの着用に最適です。 こういった色は、明るく軽やかな印象を与え、周囲との差別化を図ることができます。 しかし、職場などのフォーマルな環境での着用は避けた方が良いでしょう。明るい色はカジュアル過ぎる印象を与えかねないため、シーンを選んで着用することが重要です。
色 | 着用シーン | 印象 |
---|---|---|
ネイビー、グレー | ビジネス | 信頼感やプロフェッショナルさ |
チャコール、ブラック | 結婚式や葬儀 | 重厚感る |
明るい色、パステルカラー | カジュアル 夏 |
明るく軽やか |
柄物スーツの魅力
柄物スーツは、デザインによって様々な印象を与えることができます。 ストライプ柄は、縦のラインを強調し、着る人の体型をスマートに見せる効果があります。 ビジネスシーンでの着用に適しており、プロフェッショナルな印象を与えることができるでしょう。 一方、チェック柄はカジュアルからビジネスまで、幅広いシーンで活躍します。 チェック柄は個性を演出しやすく、他人とは一味違うスタイルを求める方におすすめです。 柄物スーツを選ぶ際は、柄が自分の体型や好み、そして着用シーンに合っているかを考慮することが大切。 適切な柄を選ぶことで、より魅力的なスーツスタイルを完成させることができるでしょう。
色や柄を選ぶ際の注意点
色や柄が特徴的なスーツを選ぶ際は、アクセサリーや小物の選び方にも注意が必要です。 色や柄が強いスーツは、それ自体が主役となるため、アクセサリーや小物はシンプルなものを選ぶことで全体のバランスを取ります。 たとえば、派手な色のネクタイや大きな時計は避け、控えめなデザインのものを選ぶことが望ましいです。 さらに、シューズやベルトなどの革製品は、スーツの色に合わせることが基本です。 色や柄が目立つスーツには、黒や茶色などの基本的な色の革製品を合わせることで、洗練された印象に仕上げることができるでしょう。 適切なアクセサリーや小物の選択によって、スーツスタイルをより引き立てることが可能になります。
20代におすすめの色や柄
生地の色・柄も、スーツのイメージを形付ける上で、大きく影響する要素です。20代におすすめの色や柄について解説します。
色は『ネイビー』『グレー』が主流
ビジネスシーンにおいて最もオーソドックスな色といえば『ネイビー』や『グレー』です。どのような業種や職種であっても、幅広く対応する色といえます。
ネイビーは、知的さが感じられるとともに、爽やかな印象を備えている色です。若々しさのある20代にはぴったりの色で、前向きな姿勢もアピールできる色です。
グレーは、大人びた雰囲気を醸成してくれる色といえます。柔らかい印象を漂わせ、優しい雰囲気を醸し出す色です。20代の若さでも、落ち着いた人柄をアピールしたい人に向いています。
同じグレーでも、濃淡によって表情が異なります。ライトグレーであれば明るさが感じられ、濃くなるにつれて厳格さが生まれ、フォーマルなイメージが強くなります。
柄は『ストライプ』が人気
スーツの柄にも、多様な種類があります。その中で、20代の男性におすすめしたいのが『ストライプ』です。
若々しさに加えて実直さや信頼感といった、ビジネスにおいて有効なイメージを訴える力を持った柄といえます。縦にラインが入ることで、すっきりとしたスタイルに見えるのもメリットです。
また、ラインの太さや間隔の広さによって、その雰囲気はガラリと変わります。輪郭のはっきりとしたラインが広い間隔で並ぶと、カジュアルさが生まれます。
一方、細いラインが狭い間隔で描かれるタイプだと、落ち着きやエレガントさにつながるのです。
20代におすすめのスーツコーデ
若さや前向きさといった、20代ならではの魅力を伝えられる、とっておきのコーディネートを紹介します。
スタイリッシュな着こなしに『ネイビーストライプ』
『ネイビーストライプ』も、20代の男性に身に着けてほしいスーツです。ブルー系の持つ爽やかさや清潔感に、しっとりとした落ち着きが加わります。
斜めのラインが特徴のレジメンタルタイを結び、ベルトと靴にはブラウンをチョイスしましょう。
伝統的な英国スタイルを感じさせる、ビジネスシーンにも相応しいコーディネートといえます。
同色系でまとめる『グレー無地』
明るさも落ち着きも、同時に表現できる『グレー無地』のスーツを軸に、白無地のシャツ、スーツと同系色のネクタイを合わせたワントーンのコーディネートはいかがでしょうか。シックな雰囲気をまとえます。
靴やベルトには、ブラックをチョイスすることがベターです。そのことで、全体を引き締まった印象へと導けます。
さりげない柄がおしゃれを演出『ブラックシャドーストライプ』
『ブラックシャドーストライプ』のスーツは、スタイリッシュな装いを求める人におすすめの柄です。
合わせる白のワイシャツやストライプ柄の黒いネクタイには、やや光沢のあるものを選びます。
すると、20代という持ち前の若さに気品も加味され、ドレッシーな気分も味わえるコーデです。
20代のためのスーツコーディネート術
20代の方々がスーツを着こなす際には、シーンに応じたコーディネートが重要です。 ビジネスシーンからカジュアル、さらには特別な日の装いまで、適切な組み合わせを選ぶことで、若々しくもプロフェッショナルな印象を与えることができます。
ビジネスシーンでのスーツコーデ
ビジネスシーンでは、第一印象が非常に重要。 ネイビーストライプのスーツは、白やライトブルーのシャツと合わせると、清潔感とプロフェッショナルな雰囲気を演出することができます。 タイの色や柄を変えるだけで、同じスーツでも異なる印象を与えることが可能です。 例えば、落ち着いた色のタイを選ぶことで、よりフォーマルな雰囲気に。 明るい色やユニークな柄のタイを選ぶことで、親しみやすい印象に変わります。 こういったように小物の選び方一つで、ビジネスシーンにおける印象が大きく変わるため、様々な組み合わせを試してみることをお勧めします。
カジュアルシーンでのスーツコーデ
カジュアルシーンでは、スーツの堅苦しさを和らげる工夫が求められます。 グレー無地のスーツは、柄物のシャツやカラーシャツと組み合わせることで、遊び心あふれるスタイルを実現できるでしょう。 さらに、スニーカーやカジュアルな靴を合わせることで、リラックスした雰囲気を演出することができます。 こういったコーディネートは、友人との集まりやデートなど、カジュアルながらもおしゃれを楽しみたい場面に最適です。 重要なのは、スーツを着ることでかしこまりすぎず、自分らしいスタイルを楽しむこと。 自分に合った色やデザインを選ぶことで、より魅力的なカジュアルスタイルを完成させることができるでしょう。
特別な日のスーツコーデ
特別な日には、より一層のドレスアップが求められます。ブラックシャドーストライプのスーツは、特別な日にふさわしい選択肢です。 シルクのタイや高級なレザーシューズを合わせることで、華やかさと上品さをさらに引き立てることができます。 結婚式やパーティーなど、特別な場面での着こなしは、自分を最高に見せるチャンスです。 適切なアクセサリーを加えることで、さらに個性を際立たせることができます。ここで大切なのは、トータルでのバランスを考えること。 過度に装飾するのではなく、洗練された印象を目指しましょう。
【コラム】20代でスーツをこだわることの価値
20代の若さでスーツにこだわりを持つことは、単におしゃれを楽しむということ以上の価値があります。 自分だけのスタイルを確立することから、スーツ選びの大切なポイント、さらには長期的な視点でのスーツ選びに至るまで、ここでは重要性を深掘りしていきます。
自分だけのスーツスタイルを確立する
スーツをただ着るだけではなく、「自分にとっての最適なスーツスタイル」とは何かを追求することは、非常に価値のあることです。 20代は社会人としての自我を確立する重要な時期。 自分に合ったスーツの選び方や着こなし方を学ぶことで、個性的かつ洗練されたスタイルを確立することができます。 それは、自信を持って社会に立ち向かうための強力な武器にもなり得るのです。 さらに、オーダースーツの中には購入しやすいオーダースーツも増えています。「自分だけのスーツスタイル」を作り上げることも最近では簡単になりつつあります。
スーツ選びで大切なポイントをおさらい!
スーツ選びにおいて重要なのは、以下のポイントです。格段に映えさせる秘訣となります。
・サイズ感
・素材
・色
・柄
例えば、サイズ感においては、ジャケットの肩幅や袖丈、パンツの丈などが自分の体型に合っているかが重要。 素材選びでは、季節や着用シーンに応じたものを選ぶことが求められます。 色や柄については、自分の肌色や好み、さらには所属する業界のカルチャーに合わせた選択が必要になるでしょう。 こういったポイントを押さえることで、自分にぴったり合ったスーツ選びが可能となり、結果として着こなしの幅も広がります。 適切な選択をすることで、どのような場面でも自信を持って立ち振る舞うことができるようになるのです。
「長期的な視点」でスーツを選ぼう
スーツ選びにおいては、「長期的な視点」を持つことが非常に重要。 初期投資として質の良いスーツを選ぶことは、短期的には費用がかかるように感じるかもしれませんが、長期的に見ると経済的にもお得になるケースが多いのです。 質の良いスーツは、適切なメンテナンスを行うことで、数年にわたって愛用することが可能となるでしょう。 つまり、頻繁に新しいスーツを購入する必要がなくなり、結果的にコストを抑えることができます。 質の良いスーツを長く大切に着ることは、環境への配慮にもつながります。
20代からスーツにこだわろう
毎日のことであるがゆえに、つい無造作にスーツを扱ってしまうこともあるでしょう。
しかし、ビジネスでの身だしなみはとても大切なもので、自身のイメージを構成する要素にもなります。
自分に合ったスーツを適切に着こなすことは、イメージアップにもつながります。20代からスーツにこだわり、スマートな印象を作り上げていきましょう。