半袖ワイシャツの着こなし方。ビジネスシーンでの上手な使い方を解説
近年は、クールビズの浸透にともないビジネスシーンにおいて『半袖ワイシャツ』の着用が広く認められています。半袖シャツを選ぶ際は、襟の形やサイズ感を意識して選びましょう。着こなし術について解説していきます。
ビジネスシーンで半袖は問題ない?
かつては『ワイシャツといえば長袖』というイメージが強く持たれていました。特にビジネスの現場においては、その傾向が強く見られたものです。
近年では、半袖ワイシャツを着用する人の割合は高まっているものの「仕事で着ても大丈夫?」と心配に感じる人もいることでしょう。
ビジネスシーンでの半袖ワイシャツの捉え方について解説します。
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クールビズの定義では半袖で問題なし
環境省が推進する『クールビズ』は、今や広く普及している夏の軽装スタイルです。
『環境省におけるクールビズの服装の可否』で、具体的な服装の事例が挙げられています。この中で、半袖ワイシャツはビジネスでの着用でも問題のない服装とされています。
参考に、2011年に発表された『スーパークールビズにおけるトップスに関する可否』を以下にまとめました。
ノーネクタイ | ○ |
ノージャケット | ○ |
半袖シャツ | ○ |
かりゆしシャツ | ○ |
ポロシャツ | ○ |
アロハシャツ | ○ |
Tシャツ | △ |
ランニングシャツ | × |
TPOに合わせて着ることが大切
紹介した『環境省におけるクールビズの服装の可否』が、あらゆる場に通用するものではない点には注意が必要です。
服装の許容範囲は、それぞれの企業や業界によって違いがあります。つまり、自分が属しているフィールドのルールに従うことが大切になるのです。
もちろん、環境省が提示する内容は常識的なものとして十分に通用します。その上で、自分の職場環境に適した服装にする必要があるでしょう。
デスクワークは半袖ワイシャツのみで大丈夫でも、会議にはジャケット着用を求めるという企業もあります。
また、顧客との面談では半袖ワイシャツは不適とする企業もある一方で、あらゆる場において半袖ワイシャツをOKとするケースも見られます。
そのため『自分が活動する場のTPOにマッチした服装を心掛けることが大切』なのです。
半袖ワイシャツ基本の着こなし方
半袖ワイシャツを着る際には、ボタンに関するルールなど、留意すべきポイントがあります。
適切に着こなすためにも、最低限のルールについて知っておきましょう。
ノーネクタイ・第一ボタンははずす
半袖ワイシャツは、基本的に『ノーネクタイ』で『第一ボタンははずして』着用します。
半袖ワイシャツにネクタイを結ぶことが、ビジネスマナーに反するわけではありませんが、ネクタイをするならば、長袖を選ぶ方がコーディネートとして自然といえるでしょう。
クールビズの服装であることからも、息苦しさや暑苦しい印象を与えるよりは、はずしておく方が自然であり無難です。
ただし、首元から肌着やインナーシャツが見えるのは、不潔なイメージを与えてしまうためマナー違反です。
これは、長袖ワイシャツにも当てはまることなので、しっかりと理解しておきましょう。
ジャケットは羽織らない
半袖ワイシャツを着るときは『ジャケットは羽織らない』のが基本です。
ジャケット着用時は、袖口から1cm程、シャツの袖が見えていることが正式なスタイルです。そのため、半袖ワイシャツとジャケットの組み合わせは不適となるのです。
ジャケットの劣化を招くことも理由の一つです。袖の内側に肌が直接触れる部分が多くなり、汗や皮脂を吸着させてしまうことで、ジャケットの傷みを早めてしまいます。
一方で、絶対にNGというものでもありません。オンライン会議やリモート面談などでは、シャツとジャケットの組み合わせが映えるケースもあります。
ジャケット着用の際は袖口からシャツが覗くようにというマナーを知った上で、その場に応じてアレンジすることは、十分に許されることだといえるでしょう。
半袖ワイシャツを選ぶ際のポイント
シャツ売り場に行くと、実に数多くの種類の半袖シャツが並んでいます。サイズや柄、デザインも多様で、どれを選んだら良いのか迷うという人もいるでしょう。
そこで、購入にあたって役立つポイントについて解説していきます。
体にフィットするサイズ
半袖ワイシャツを選ぶ際にとても大切なポイントの一つが『ジャストフィットするサイズを選ぶこと』です。
ジャケット着用時に着る長袖ワイシャツよりも、少し意識してタイトなものを購入するようにしましょう。
袖口は、幅が広過ぎず、スマートなビジュアルになるタイプを選びましょう。
ジャストフィットだと、肌と接する面が多く、汗などのベタつきや、生地がまとわりつく感覚が気になるという人もいます。
そのような場合は、吸汗性や速乾性に優れた肌触りの良いインナーで対処すれば、快適さを確保できるでしょう。
ノーネクタイを想定した襟の形状
半袖ワイシャツを着るときは、ネクタイを締めていなくても、見た目の良い形状の襟を持ったシャツを選ぶようにしましょう。
襟や首元は、対面した相手からよく見られる部分です。好印象につなげるためにも、襟を意識してワイシャツを選ぶ必要があります。
襟が左右に広がるようなデザインの「カッタウェイ」や「ホリゾンタルカラー」は、小ぶりな襟がすっきりした印象を醸し出せるスタイルです。
「ボタンダウン」は、襟の形を固定することでスマートな印象を生み出します。スタンダードな部類である「ワイドカラー」も、落ち着きがありおすすめです。
身頃に柄や色があり、襟は白という「クレリックシャツ」であれば、ファッショナブルで爽やかな印象を与えられるでしょう。
タックインしても余らない丈
プライベートな場ならともかく、ビジネスシーンにおいてはシャツのタックインは常識です。これは、半袖・長袖の双方にいえることです。
しっかりとタックインでき、かつ丈幅の長過ぎない、適度なサイズを選ぶことを心掛けましょう。
中には、「動いているうちに裾が出ないように、余裕のある丈にしよう」と長い丈幅を選ぶ人がいますが、これは逆効果です。
丈が長過ぎると、ズボンの中で擦れる部分が多くなり、その摩擦でかえって裾が出やすく、時間とともにダボダボとした見た目になってしまうのです。
無地の半袖ワイシャツ コーディネート例
ここからは、半袖ワイシャツのおしゃれな着こなし術について紹介していきましょう。まずは、無地のタイプからです。
白シャツ×グレーパンツ
『白』と『グレー』は、ビジネスの現場において大活躍する色です。
『白シャツ』と『グレーパンツ』のコーディネートなら、スマートさに加えて、説得力や安心感も併せ持つスタイルに仕上がります。
スタンダードな色なので、靴や鞄の色も選びません。黒・ダークブラウン・ライトブラウンなど、多くの色のアイテムと相性が良いでしょう。
対面する人の好みが大きく分かれないことも、ビジネスシーンで安心して着られる理由です。悪目立ちすることもなく、スマートな出で立ちの代表例といえるでしょう。
水色シャツ×ネイビーパンツ
ブルー系のカラーは涼し気な印象が生まれるため『水色シャツ』と『ネイビーパンツ』のコーディネートは、夏場には打ってつけといえます。
トップスには、爽やかな水色の半袖ワイシャツを選び、パンツには青の中でも濃淡の濃いネイビーを合わせることで、全体を程よく引き締めます。
襟のスタイルには「ホリゾンタルカラー」などを選んでみましょう。左右に広がるデザインが水平線をイメージさせ、より涼し気なテイストを生み出すでしょう。
グレーシャツ×ベージュパンツ
ビジネスシーンで活躍する色である『グレーの半袖シャツ』は、オフィスでも違和感なく着用できます。
落ち着きのあるグレーに合わせるならば、ボトムスには『ベージュのパンツ』などはいかがでしょうか。
ベージュは、爽やかなイメージやスマートな印象を醸し出す色です。ジャケットの着回しにも幅広く対応し、半袖ワイシャツとのマッチングも良好です。
「カジュアル過ぎるのでは?」という心配があるなら、靴やベルトなどの小物に『黒』を取り入れることで印象が引き締まり、ビジネスシーンにもしっかり対応できるでしょう。
柄入り半袖ワイシャツ コーディネート例
続いて、柄のシャツを用いた着こなしについて紹介します。よりおしゃれ感をアップさせたコーディネートを楽しみましょう。
ブルーギンガムチェックシャツ×ネイビーパンツ
ブルー系は、多くの人が爽やかなイメージを抱くカラーです。『ブルーのギンガムチェックシャツ』と『ネイビーのパンツ』を合わせることで、清潔感のあるイメージがまとえるでしょう。
目の細かいギンガムチェック柄は、爽やかさや軽快さを与えることが可能です。さらに、白いボタンを選ぶことで、縦ラインに程よいアクセントを与えてくれます。
ボトムスにはネイビーパンツを合わせれば、全体をシンプルでありながらも力強いイメージに仕上げられるでしょう。
グラフチェックシャツ×グレーパンツ
さり気なくおしゃれ感を演出したいなら『グラフチェックの半袖ワイシャツ』をまとってみましょう。
方眼紙のような細いラインで構成されたマス目が、程よくファッショナブルな印象を生む柄で、日常的なビジネスファッションに一味加えたいと思ったときにおすすめです。
シンプルでありながら、アクセントも効いたグラフチェックのトップスには『グレーのパンツ』を合わせます。多様な業界・職種にも適合するオールマイティーな組み合わせです。
ストライプシャツ×グレンチェックパンツ
「大切な商談やプレゼンなど、説得力を高めるコーディネートをしたい」というときにおすすめなのが『ストライプシャツ』と『グレンチェックパンツ』の組み合わせです。
ストライプは、チェック同様に目の細いタイプを選ぶことで、よりビジネスユースにふさわしい落ち着きを得られます。
オーソドックスなグレンチェックパンツと合わせれば、信頼感や説得力につながる力強さを演出できるでしょう。
半袖ワイシャツを着こなそう
クールビズの広まりによって広がった軽装スタイルは、ビジネスシーンにおいて、スーツルックのおしゃれ幅を広げることになりました。
半袖ワイシャツを上手に着こなすためには、襟の形やサイズに意識を配ることが大切です。TPOに合わせながら、おしゃれな着こなしを楽しんでみてはいかがでしょうか。