ストレッチスーツの選び方。機能性の高いスーツで快適に仕事を
ビジネスパーソンにとって、スーツは不可欠なアイテムです。必需品であるからこそ、好みのデザインや色と同時に、機能的なスーツを選びたいものです。快適に身に着けられるストレッチスーツを着用して、日常動作をより快適なものにしていきましょう。
ストレッチスーツとは?
スーツはビジネスの現場のみならず、社交の場や冠婚葬祭など、さまざまなシーンで活用する、成人男性にとってのマストアイテムです。
特に仕事においては重要で、職種によっては終日スーツで過ごす人もいます。清潔さや誠実さなどを醸し出し、かつ快適にまとえるスーツを選ぶことは、社会人のたしなみともいって良いでしょう。
そこで知っておきたいアイテムが『ストレッチスーツ』です。従来のスーツにはない魅力を掘り下げてみましょう。
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動きやすく機能性が高いスーツ
ストレッチスーツとは、一般のスーツに着心地や機能性の高さを付加したものです。従来のスーツに比べて、丈夫で動きやすいといった特徴があります。
スムーズな動きを支えてくれる理由は、伸縮性の高さです。『stretch(ストレッチ)』には伸ばす・引っ張るという意味があり、その特徴が名前にあらわれています。
動きやすく丈夫なスーツは、移動が多い営業職などの人にも適しており、シワになりにくく、人と会うときでも安心感があります。
一方で、経理職などずっと同じ姿勢で業務を続ける人にも有効です。一定の体勢を維持するだけでも、体や生地にかかる負担は大きなものです。そのため、伸縮性がフィット感を生むストレッチスーツは疲労軽減の効果も期待できます。
生地と糸に秘密がある
伸縮性を生む素材の秘密は、生地の糸と織りにあります。
、ライクラやスパンデックスといったポリウレタン系の糸で織ることで高い伸縮性を実現しています。
近年よく見られるナチュラルストレッチとは、幅広で甘めに織り上げた生地を仕上げで縮める工程を加えることにより伸縮性を持たせた生地の事を言います。ストレッチスーツでは、このような高機能素材が選ばれています。生地と糸への配慮が、高い伸縮性をもたらし、快適さを生んでいるのです。
ストレッチスーツのメリット
ストレッチスーツに関する基礎的なポイントを見てきました。高い伸縮性は、スリムなデザインのスーツを着る際、大いにその力を発揮してくれるものです。
それ以外にも、ストレッチスーツがもたらすメリットはいくつもあります。その利点について説明しましょう。
体への負担が少ない
スーツに限らず、衣類を選ぶ際は自分の好みのアイテムを選択したいものです。どのようなデザインを選ぶかは、その人の内面とも結びつくためとても重要です。
一方で、動きやすさも軽視できません。トレンドに合った好みのスーツでも、窮屈さや動きづらさを感じると体にも負担がかかり、疲労にもつながりかねません。
その点、ストレッチスーツなら、歩く・座る・振り返る・お辞儀をするといったビジネス上の基本動作でもストレスを与えません。
プレゼンテーションなどに必要な大きな動作でも、体の各部位に負担をかけず、高い伸縮性でスムーズに支えてくれるでしょう。
スリムなシルエットで着られる
、スリムなシルエットで着られることもストレッチスーツのメリットです。伸縮性の高い生地が着崩れを防ぎ、着用した際に各部に発生する不要な膨らみも抑えてくれるのです。
伸び縮みしにくい素材のスーツでは、負荷がかかりやすい部分のシェイプが次第に崩れるものです。それにより、ルーズな印象につながってしまいます。
またストレッチスーツならば、生地が持つ特性でムダなゆとりをなくし、スリムなシルエットを作ることができます。その結果、シャープな印象を周囲に与えることができるのです。
撥水性が高いものが多い
一般的にストレッチスーツを機能性スーツと位置づけている場合が多く、それゆえ撥水性を持つものが多いです。それゆえ、一般的な衣類と比べて、撥水性の高さを備えています。
ビジネスパーソンは天候を選べません。雨天時でも通勤や客先への訪問などをこなしますが、お気に入りのスーツが雨にあたったり、シルエットから張りがなくなったりすると気持ちも萎えるものです。
その点、撥水性に優れたストレッチスーツなら、雨の日でも快適に着られます。また、誤って飲み物をこぼした場合でも、ひと拭きで対応できることも利点です。
ストレッチスーツの注意点
快適さ、丈夫さなど、メリットの多いストレッチスーツですが、注意すべきポイントもあります。
利便性だけに目を奪われていると、入手した後で思わぬ不都合を感じる場合もあります。納得して着用し続けるためにも、確認しておくべき点をチェックしておきましょう。
高級感が出にくい
高級感が出にくい点も、ストレッチスーツの弱点といえます。特にいろいろな人と会う機会の多いビジネスパーソンは、留意しておきたい点です。
高機能素材の生地は、利便性が高い反面、見る人によってはどこかチープに映ってしまいます。一般のスーツによく用いられるウールなどと比べて、上品な光沢や質感が出ないことがその原因です。
ただし、ウール100%の生地を使ったストレッチスーツなどもあります。そのようなタイプなら、高級感と機能性を兼ね備えており、多くの人の審美眼にもかなうクオリティーを実現しています。
選択肢が少ない
スーツにも時代によって流行があります。トレンドにマッチし、かつ自分の好みが十分に反映されたデザインを選びたいものです。
新素材を採用した、比較的新しい商品であるストレッチスーツは、まだラインアップが多彩とはいえません。選ぶにあたっては、選択肢が少ないことをあらかじめ知っておきましょう。
既製品としてはデザインが豊富とはいえませんが、オーダーメイドであれば自由にデザインし、お気に入りのストレッチスーツを手にできます。
選ぶときのポイント
ストレッチスーツの特性やその利点、そして注意すべきポイントについて解説してきました。
ここからは、より具体的に選ぶ際のポイントを詳述していきましょう。
素材による特性の違いをチェック
一口にストレッチ素材といっても、1種類ではありません。特性の違いを理解しながら、ストレッチスーツ選びをすることが肝要です。
代表的なストレッチ素材にはウールなど天然繊維を用いる『ナチュラルストレッチ』と合成素材で作られる『合繊素材(ポリウレタン混)』があります。
『ナチュラルストレッチ』は、伸縮性により高い自由度があり、 質感にも美しさがある生地です。しなやかなフィット感が優れた着心地を生み、細身のスーツに適しています。
合繊素材は伸縮性や耐久性、速乾性に優れています。シワになりにくいため保管場所に融通が効くこともポイント。季節ごとのバリエーションが豊かなのでコーディネートの幅も広がります。
縦にも伸びる生地がおすすめ
既製品の多くでは、横に伸びるタイプのストレッチ素材が使われています。より快適な動きを求めるならば、縦にも伸びる生地を選びましょう。
横方向だけに伸びるものを1WAY(ワンウェイ)、縦横双方に伸びるタイプを2WAY(ツーウェイ)と呼び、後者の方がよりスムーズな動きをサポートしてくれます。
サイズをしっかり合わせる
伸縮性により着心地とシルエットの双方に効果を発揮してくれるストレッチスーツですが、そこに頼り過ぎてサイズ選びをおろそかにしてはいけません。
サイズ選びのポイントとしては、着丈・ウエスト・バストの3点を踏まえましょう。
大手メーカーによって生産されている既製品においては、この3点を合わせることで自身の体形にマッチするタイプを探せるでしょう。
ストレッチスーツで仕事をもっと快適に
スーツを日常的に着用する人にとって、見た目の良さと快適さを両立させたスーツを選ぶことは、体への負担を考えたときにとても重要なポイントになります。これをかなえてくれる強い味方が、ストレッチスーツです。
伸縮性と丈夫さを備え、動作をスムーズにサポートしてくれるストレッチスーツで、身も心も軽やかに、快適に過ごしましょう。