革靴（ビジネスシューズ）の正しい＆おしゃれな選び方まとめ｜シーン・タイプまで徹底解説
最近では、ビジネスマンの足元にも注目が集まっており、特に革靴選びがその人のセンスを大きく左右すると言われています。
スーツスタイルに欠かせない革靴ですが、ただ選ぶだけではなく、シーンやトレンド、さらにはフィット感まで、幅広い視点からその選び方を見直してみたいところ。
今回の記事では、ビジネスシーンでの基本から、シーン別の選び方、トレンドを取り入れた個性的なスタイルの提案、そして日々のお手入れと保管方法に至るまで、革靴の選び方を徹底解説していきます。
ビジネスライフのための洗練された一足をぜひ見つけてください。
INDEX
【ビジネスシーン】革靴の選び方の基本をおさらい
ビジネスシーンにおける革靴選びは、プロフェッショナルな印象を与えるために非常に重要です。革靴はビジネスマンの足元を彩り、スタイルや個性を表現するための大切なアイテム。
選択肢が豊富で迷いがちな革靴の選び方の基本をおさらいしていきましょう。
ポイント1. 革の種類と特徴
革靴を選ぶ際に最も注目すべきは、使用されている革の種類です。
一般的にはカーフレザーが多く用いられています（特に高級な革靴において）。これは仔牛の皮から作られる柔らかくて滑らかな革で、高級感があり、多くのビジネスシューズに採用されているものです。手入れがしやすく、適切なケアをすれば長持ちするため、コストパフォーマンスにも優れています。
また、スエードは仔牛や子山羊の革を起毛させたもので、独特の質感が魅力。カジュアルなビジネスシーンにも適していますが、水や汚れに弱いため、防水スプレーでの予防が必要です。
さらに、エキゾチックレザーと呼ばれる蛇やワニなどの特殊な皮革は、その希少性から高級品とされており、独特の模様が特徴ですが、こちらもメンテナンスが重要です。
どの革の種類にしろ、革靴の美しさを保つためには、定期的なクリーニングと保湿が必須となります。
ポイント2. 靴の形状とスタイル
靴の形状にはいくつかの代表的なタイプがあり、それぞれに特徴があります。
オックスフォードは鳩目（アイレット）部分が爪先革（ヴァンプ）内に隠されているデザインが特徴で、内羽根デザインとも呼ばれるものです。きちんとしたビジネスシーンやフォーマルな場での着用に適しています。
ダービーはオックスフォードに似ていますが、靴紐部分が開いているため少しカジュアルな印象を与えます。外羽根デザインとも呼ばれるものです。
モンクストラップは靴紐の代わりにバックルがついたスタイルで、ユニークなデザインが特徴的。適度にフォーマルな印象を保ちつつ、個性を演出したい場合に選ばれます。
それぞれの形状には適したシーンがあり、その点を考慮して選ぶことが大切です。
| 革靴のタイプ | 特徴 | 適したシーン |
|---|---|---|
| オックスフォード | ・鳩目部分が爪先革に隠されたデザイン ・フォーマルな印象 |
・ビジネスシーン ・フォーマルな場 |
| ダービー | ・靴紐部分が開いている ・少しカジュアルな雰囲気 |
・ビジネスシーン |
| モンクストラップ | ・紐の代わりにバックル ・ユニークで個性的 |
・個性を出したい時 ・普段使い |
ポイント3. フィット感の確認方法
革靴を選ぶ際には、見た目だけでなくフィット感も非常に重要です。
適切なサイズの靴を選ぶためには、足の長さ（つま先からかかとまで）はもちろんのこと、幅や甲の高さも測定する必要があります。
試着時には、つま先に少し余裕があること、かかとがぴったりとフィットしていること、甲部分が圧迫感なく快適であることなどを確認します。足のサイズは一日の中で変動することがあるため、できれば午後や夕方に試着を行うのがベストです。
また、新しい革靴は最初は少し硬いことが多いですが、履き込むことで足に馴染んできます。しかし、初めからサイズが合っていないと快適な履き心地を得られず、足を痛める原因にもなり得るため、購入前の確認はとても大切です。
シーン別の革靴選びは？
ビジネスシーンは様々で、その中で求められる革靴のスタイルも変わってきます。
以下の3つのシーンに応じた革靴の選び方を見ていきましょう。
・フォーマルなビジネスシーン
・カジュアルなオフィススタイル
・特別なイベント
ビジネスシューズは単に足元を飾るだけでなく、その人のビジネススタイルを象徴するアイテム。適した革靴を選ぶことが、プロフェッショナリズムを高めることにつながります。
ポイント1. フォーマルなビジネスシーン
ビジネスミーティングやプレゼンテーションといったフォーマルな場では、クラシックで洗練された革靴が求められます。
ここでは、色は黒またはダークブラウンが無難で、オックスフォードやプレーントゥが好ましい選択肢。靴の光沢と清潔感が重要で、常に手入れを行い、きちんとした印象を保つことが大切です。
靴のデザインはシンプルなものを選び、スーツとの調和を考慮しましょう。
ポイント2. カジュアルなオフィススタイル
ドレスコードが比較的自由な職場やカジュアル・フライデー（※）には、もう少し個性を出した革靴を選んでもよいでしょう。
※1990年代頃に一度流行し、現代でも再導入する企業が増えている取り組みで、毎週金曜日は多少カジュアルな装いで出勤することを許可するもの
ブラウンやキャメルなどの明るい色合いの革靴や、スエード素材のものが適しています。また、ブローグやウィングチップなどの装飾が施された靴もカジュアルな雰囲気に合い、オフィスでの個性を演出するのに役立ちます。
ただし、あまりにも派手なデザインは避け、職場の雰囲気に合わせた選択を心掛けることが望ましいでしょう。
ポイント3. 特別なイベント用の革靴
結婚式やパーティーなど特別なイベントでは、普段とは一味違う革靴を選ぶことで、華やかな装いを演出することができます。
このような場では、パテントレザーと呼ばれる光沢のある革や、エキゾチックレザーを使った靴が目を引きます。また、少し変わった色やデザインの靴を選ぶことで、おしゃれなアクセントを加えることができるでしょう。
ただし、あまりにも奇抜なデザインは避け、イベントの雰囲気に溶け込むように配慮することが大切です。
トレンドと個性を生かした革靴選び
ビジネスマンの足元を彩る革靴は、ファッションの中でも重要なアイテムです。
トレンドを取り入れつつ、個性を際立たせる革靴の選び方について、詳細に解説していきましょう。
ポイント1. 最新トレンドの革靴デザイン
流行は絶えず変わりますが、革靴の世界にもトレンドが存在します。
現在注目されているのは、例えばミニマリズムを反映したシンプルなデザインや、一方で遊び心を感じさせるユニークな切り替えや装飾が施されたモデルです。また、サステナビリティに配慮したエコレザーなど、環境に優しい素材を使用した靴も人気を集めています。
こうしたトレンドを踏まえつつ、自分のスタイルに合った選択をすることが大切です。ビジネスシーンでは控えめながらも個性を演出できるデザインを選び、プライベートではより自分らしさを表現できるモデルを楽しむことをおすすめします。
ポイント2. 個性を出すカラーと素材の選び方
個性を表現する上で、色と素材の選択は非常に大切です。
伝統的なブラックやブラウンはビジネスシーンの定番ですが、ネイビーやグレーといった落ち着いたカラーは洗練された印象を与えます。明るいカラーやパターンが入った靴は、カジュアルなシーンでのアクセントとして効果的です。
素材に関しては、カーフレザーのような滑らかで光沢のあるものから、スエードのような柔らかく温かみのある質感まで、幅広い選択肢があります。
自分のライフスタイルや好みに合わせて、遊び心を加えたり、シックにまとめたりすることで、他人とは一線を画したスタイルを築くことができます。
ポイント3. アクセサリーとのコーディネート
靴だけでなく、全体のコーディネートにおいても調和を考えることが大切です。
革靴を選ぶ際には、ベルトや時計、バッグなどのアクセサリーとの組み合わせを意識すると良いでしょう。
たとえば、靴の色とベルトの色を合わせることは、統一感のあるスタイリッシュな印象を与えます。また、メタルの時計やカフリンクスなどの小物を上手く取り入れることで、さりげなく個性を主張することが可能です。
コーディネート全体を通して、自分らしさを表現することを忘れずに、バランスを取りながらアクセサリーを選ぶことが、洗練されたスタイルへの近道となるでしょう。
おしゃれな革靴の手入れと保管方法
革靴を長く愛用するためには、適切なケアと保管が欠かせません。
日々の手入れから季節の変わり目の保管方法まで、具体的なアドバイスをご紹介します。
ポイント1. 日常のお手入れ方法
革靴の美しさを保つためには、日常的なお手入れが不可欠です。汚れを落とすことから始め、適切なクリームで栄養を与え、最後に磨き上げることで、革を柔らかく保ち、長持ちさせることができます。
お手入れには専用のブラシやクリーム、クロスなどが必要で、これらのアイテムを使って丁寧にケアすることで、革靴の風合いを長く楽しむことができます。急いでいる朝でも、簡単なブラッシングをするだけで、靴の寿命を延ばす効果があることは、ぜひ覚えておいてください。
ポイント2. シューキーパーの正しい使い方
シューキーパーは靴の形状を保ち、しわや型崩れを防ぐための重要なアイテムです。
木製のものが一般的で、湿気を吸収し、靴内部の乾燥を助ける役割も担っています。使用後の革靴にシューキーパーを挿入し、靴の形状を整えることで、次に履く時にも最適な状態を維持できることでしょう。
ただし、サイズが合わないシューキーパーを使うと靴を傷める原因にもなるので注意が必要です。靴のサイズに合ったシューキーパーを選び、適切に使用することで、革靴を長く美しく保つことができます。
ポイント3. 季節の変わり目の保管アドバイス
季節の変わり目には、革靴を正しく保管することが特に大切。
湿度の高い場所は避け、通気性の良い場所で保管することが望ましいです。また、直射日光が当たる場所も革の劣化を早めるため、避けるべきです。可能であれば、靴箱や専用の収納袋を使用し、靴の形を保つためにシューキーパーを挿入した状態で保管すると良いでしょう。
これらの簡単な保管方法に気をつけることで、革靴を長期間にわたって快適に使用することができます。
革靴選びで避けるべき失敗とその対策
ビジネスシューズを選ぶ際には、多くの人が経験するいくつかの落とし穴が。適切なサイズの選択から、スタイルのマッチング、そして革靴の維持管理まで、注意すべきポイントはたくさんあります。
これらの失敗を未然に防ぐための対策を、具体的に見ていきましょう。
ポイント1. サイズ選びの失敗とその解決法
正しいサイズの革靴を選ぶことは、足の健康と快適な履き心地のために非常に重要です。
狭すぎる靴は足を圧迫し、大きすぎる靴は靴擦れの原因になります。理想的なフィット感を得るためには、靴屋でプロフェッショナルに足のサイズを測ってもらうことがベストです。
また、足は日中膨張するため、夕方以降に試着をすることがおすすめです。試着時には、歩行時にかかとが靴から抜けないか、足の幅が靴の最も広い部分に収まるかを確認するようにしましょう。
もし靴が大きすぎる場合は、中敷きやヒールパッドを使って調節することも一つの解決策となり得ます。
ポイント2. スタイルミスマッチの防止
ビジネスシューズを選ぶ際、服装とのコーディネートは見落とせない要素です。
スーツにはクラシックなオックスフォードやダービーが合い、よりカジュアルな装いにはローファーやチャッカブーツが適しています。
重要なのは、靴が服装のフォーマリティに合っていることです。例えば、細身のスーツにはシャープなシルエットの靴が、休日のリラックスしたスタイルには少しラフなデザインがマッチするでしょう。
さらに、革靴の色も大きな影響を与えます。黒やダークブラウンはフォーマルな場に、明るい色や異なる素材の組み合わせはカジュアルなシーンに適しています。適切な靴選びで、スタイリッシュでバランスの取れた外見を実現しましょう。
ポイント3. 革靴の手入れを怠った結果
革靴は適切なケアを怠ると、早期に損傷したり、寿命が縮まったりする可能性があります。
日々のお手入れとしては、使用後のブラッシングでほこりや汚れを落とし、定期的にクリームやワックスを塗布して革の柔軟性を保つことが重要です。
湿気が多い環境や直射日光は革を傷めるため、通気性の良い場所で保管しましょう。万が一、革靴が濡れてしまった場合は、速やかに乾いた布で水分を拭き取り、自然乾燥させることが肝心です。また、シューキーパーを使って靴の形を保持することも、長期的なケアの一環として欠かせません。
これらの手入れを行うことで、革靴を長く美しく保つことができます。
よくある質問と回答
革靴に関する疑問は尽きることがありません。
以下では、革靴に関するよくある質問に対する回答を詳しくご紹介しましょう。
Q1. 幅広・甲高の足でも快適な革靴はありますか？
幅広や甲高の足の方にとっても、快適に履ける革靴は確かに存在します。
多くの靴メーカーは、さまざまな足の形に対応するために、幅やアーチの高さが異なるモデルを提供しています。特に、ワイドサイズやエクストラワイドサイズを展開しているブランドを選ぶと良いでしょう。
また、カスタムメイドの革靴も選択肢の一つです。足の形に合わせて作られるため、最高のフィット感を得ることができます。この際、専門店で足型を採寸してもらうみてはいかがでしょうか。
Q2. 革靴の価格帯による違いは何ですか？
革靴の価格帯は、使用される素材の品質、製造プロセス、ブランド価値などによって異なります。
高価な革靴は、上質なレザーや手作業による細部へのこだわりが反映されていることが多く、耐久性や履き心地に優れていることが期待できます。一方で、安価な革靴は大量生産によりコストを抑えており、素材や仕上げにおいて妥協が見られる場合も。
しかし、価格が高いからといって必ずしもすべての人にとって最適な靴であるとは限らず、予算に応じた選択をするとよいでしょう。
Q3. ビジネスシューズをカジュアルにも使う方法は？
ビジネスシューズをオフィス外でも活用することは十分に可能です。
例えば、ダークカラーの革靴はデニムやチノパンツと合わせて、スマートカジュアルなスタイルを演出することができます。また、スエード素材の革靴やブローグ（穴飾りが施された靴）は、カジュアルな装いにもマッチしやすいです。靴の色を変えることで、コーディネートに新鮮さを加えることもできます。
重要なのは、靴と服装が調和しているかどうかを意識することです。遊び心を持って靴を選べば、多様なシーンで革靴を楽しむことができるでしょう。
まとめ
革靴（ビジネスシューズ）の選び方には、多くのポイントがありますが、サイズ感の確認、スタイルの適合性、そして適切なケアが特に重要です。
賢い購入をするためには、これらの基本を理解したうえで、自分の足に合った最適な靴を見つけることが大切です。また、靴の価格帯やカジュアルへの応用方法なども頭に入れておくと、革靴選びはより楽しくなることでしょう。
今回の記事を参考に適切な知識を持って革靴を選ぶことで、快適さとスタイルを両立させたビジネスライフをお送りください。
KASHIYAMAでは、お好みの素材を使ったオーダースーツを作成できます。お気に入りの革靴に似合うオーダースーツを一着、仕立ててみてはいかがでしょうか。
