スーツ×パンプスでマナー違反していませんか?失敗しない選び方や履き方を徹底解説
ビジネスシーンで欠かせないスーツとパンプスの組み合わせ。見た目の印象はもちろんのこと、周りへの心配りや仕事の能率にも大きく影響を及ぼす大切なアイテムとなっています。
昨今、働き方改革やビジネススタイルの多様化が進んでいますが、それでもなお、スーツに合わせるパンプスには守るべき作法が残っています。今回はパンプス選びのツボから履き方、手入れの仕方まで、きめ細かくお伝えしていきます。
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スーツに合わせるパンプスの選び方とは
さて、スーツ姿を引き立てるパンプス選びには、いくつかの重要な要素があります。デザインや素材感、そしてヒールの高さなど、細部への目配りが品のある装いにつながっていきます。
こうした選び方のコツを知ることで、末永く使える一足に出会えるのではないでしょうか。まずは、それぞれの要素について見ていきましょう。
パンプスの素材選びのポイント
まず、パンプスの素材選びは、見栄えだけでなく、履き心地にも深く関わってきます。本革素材は空気を通しやすく、履けば履くほど足の形に馴染んでいくという特徴を持っています。
また、本革ならではの丈夫さも見逃せません。手入れを欠かさなければ、何年もの間使い続けることができるでしょう。確かにお値段は張りますが、長い目で見れば十分にもとが取れる一品だと言えます。
一方で近年の合成皮革(合皮)も目覚ましい進化を遂げており、お手入れのしやすさや手頃な価格から根強い支持を集めています。とりわけ、雨や汚れに強いという特長は、毎日の使用を考えると大きな魅力となるでしょう。さらに、環境への配慮という観点からも、合皮素材の選択は理にかなっているかもしれません。
ヒールの高さと形状
次に、ビジネスの場でのヒール選びは慎重を期す必要があります。基本となるのは3-5センチメートルの安定感のあるヒールで、歩きやすさと見た目の良さを両立できます。
ヒールの高さ | 特徴 | ビジネスシーンでの適性 |
---|---|---|
3-5cm | 安定感があり疲れにくい | 最適 |
5-7cm | やや歩きづらいが美脚効果が高い | 場面を選んで使用 |
8cm以上 | 歩行負担が大きく疲れやすい | 非推奨 |
ここで注目したいのが、ヒールの太さです。太めのヒールであれば安定感が増し、長時間履いていても疲労が少なくて済みます。反対に、細すぎるヒールは不安定になりがちで、床材によってはヒールが引っかかってしまうこともあるでしょう。
また
- オフィスの床材
- 通勤経路
- 耐久性
- 安全性(痛くならないか)
なども考慮に入れる必要があります。例えば、石畳が多い道のりであれば、より安定感のあるヒールを選ぶことが賢明でしょう。
避けるべきパンプスの特徴
では、ビジネスの場で避けた方が無難なデザインについても触れていきましょう。派手な飾りやリボン、きらきらした装飾などは控えめにするのが望ましいところです。
かかとが見えるバックストラップタイプも、くだけすぎる印象を与えかねません。また、つま先が極端に尖ったデザインも、どこか攻撃的な雰囲気を醸し出してしまう可能性があります。
こうしたデザイン要素は、休日のお出かけなら素敵なアクセントになるかもしれません。しかし、ビジネスの場では、むしろシンプルであることの方が洗練された印象を与えられるのではないでしょうか。
パンプスの正しい履き方とマナー
パンプスを美しく見せるには、正しい履き方とマナーへの理解が不可欠です。基本的な決まりを身につけることで、自然と周りへの気配りもできるようになっていきます。
ストッキングの選び方
ビジネスの場では、ストッキングを履くことが基本的な作法となっています。肌に近い自然な色合いを選び、伝線や破れには細心の注意を払う必要があります。 ここで意外と見落としがちなのが、パンツスーツの場合です。実は、パンツスーツでもストッキングを着用しましょう。季節に応じてデニール数を調整し(夏は薄手、冬は厚手)、快適な着用感を保つことが大切です。
また、予備のストッキングを持ち歩くことも、ビジネスパーソンとしての心構えの一つと言えるでしょう。突然の伝線に備えることで、万が一の場合でも慌てずに対応できます。
快適に履くためのポイント
長時間の着用でも快適に過ごすためのコツは、かかとを意識して後ろに置き、つま先に体重が集中しないようにすることです。疲れを軽くすることができます。
また、中敷きやインソールをうまく活用することで、足との相性を調整できます。とりわけ大切なのが試着のタイミングで、できれば夕方に行うことをお勧めします。というのも、足のむくみを考慮した選択ができるからです。
さらに、新しいパンプスは最初から長時間履くのではなく、徐々に履く時間を延ばしていくことも大切です。まずは室内で試し履きをし、少しずつ足を慣らしていくのが理想的でしょう。
歩き方のコツ
パンプスを履いた時の歩き方について考えてみましょう。つま先とかかとを同時に着地させ、小刻みな歩幅で歩くことで、安定感のある美しい歩き方が身についていきます。
特に気を配りたいのが、ヒールの音です。周りへの思いやりを忘れず、品のある歩き方を心がけたいものです。そのためには、少し意識的にヒールを床に下ろすようにすると良いでしょう。
また、階段の上り下りにも注意が必要です。上るときはつま先から、下りるときはかかとから着地するよう意識することで、安定した動きができます。
パンプスのお手入れと長持ちさせるコツ
良い状態を保ちながら長く使うには、適切な手入れが欠かせません。日々の気配りから季節に応じた手入れ、保管の仕方まで、丁寧に対応することが大切です。
日々のケア方法
まず、使用後の湿気とにおい対策が、パンプスを長持ちさせる基本となります。定期的な手入れを行うことで、見た目の美しさを保つことができます。
形崩れを防ぐためには、保管時に専用の形保持具を使うことをお勧めします。こまめな手入れを続けることで、長い間美しさを保つことができるでしょう。
また、雨の日に履いた後は、新聞紙を詰めて水分をしっかりと吸い取ることも大切です。この時、直接の熱は避け、風通しの良い日陰でゆっくりと乾燥させることがポイントとなります。
季節に応じたメンテナンス方法
季節によって異なる手入れも必要になってきます。梅雨時には防水対策を万全にし、雨による傷みを防ぐことが重要です。夏場は通気性を重視した手入れを行い、冬場は防寒・防水の両方に気を配りましょう。
特に季節の変わり目には、革製品用のクリームでしっかりと保湿することが大切です。乾燥による革の劣化を防ぎ、つやのある美しい状態を保つことができます。
長持ちさせるためのコツ
最後に、適切な保管もパンプスを長持ちさせる重要な要素です。形保持具を使うことで型崩れを防ぎ、湿気の少ない場所での保管が望ましいでしょう。
直射日光は素材の劣化を早めるため、避けた方が無難です。また、収納時には他の靴と重ねないよう気を付け、できれば専用の箱や布袋に入れて保管することをお勧めします。
よくいただくご質問にお答えします
ここでは「スーツxパンプス」に関連してよくある質問にお答えしていきます。
Q. 立ち仕事が多いのですが、パンプスの選び方で気をつけることはありますか?
立ち仕事の多い方には、足への負担を考慮した選び方が重要になります。インソールのクッション性が高く、土踏まずのサポートがしっかりとしたものを選びましょう。また、つま先に余裕のある木型を使用したパンプスなら、長時間の着用でも足が疲れにくくなります。
ヒールの形状も大きなポイントです。ヒールが太めで、わずかに前傾斜がついているタイプは、体重が前に掛かりすぎるのを防いでくれます。適度なヒール高(3-4センチメートル)で安定感のあるものを選ぶことで、疲労を軽減できます。
Q. パンプスの消臭対策について教えてください
消臭対策は日々のケアが重要です。使用後は必ず靴の中を乾燥させ、消臭効果のある中敷きや専用のデオドラントスプレーを活用することで、いやな臭いの発生を防ぐことができます。
特に梅雨時期や夏場は、一日履いた後に靴の中に新聞紙を入れて一晩置くことをお勧めします。新聞紙には消臭・除湿効果があり、翌日も快適な状態で履くことができます。また、同じパンプスを連日使用せず、一日おきに履き替えることで、十分な乾燥時間を確保できます。
Q. 面接時のパンプス選びのポイントは?
面接では第一印象が特に重要になります。黒の定番パンプスで、つま先が丸すぎず尖りすぎない、程よいシルエットのものを選びましょう。光沢は控えめで、装飾の少ないシンプルなデザインが好ましいです。
ヒールの高さは3-5センチメートルが理想的です。高すぎるヒールは歩き方が不安定になりやすく、自信のない印象を与えかねません。また、事前に十分な試し履きを行い、面接当日は履き慣れた状態で臨むことが大切です。
まとめ
スーツに合わせるパンプスは、3〜5cm前後のヒール高が基本となります。素材は本革か合皮を選び、飾りすぎないシンプルな装いを心がけましょう。
正しい履き方や作法を意識し、適切な手入れを行うことで、長く快適に使い続けることができます。品のある身だしなみは、ビジネスパーソンとしての信頼感も高めてくれることでしょう。
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