
メンズのサスペンダーって実際どう?スーツスタイルを格上げする正しい使い方と選び方
サスペンダーは、スーツスタイルに取り入れると、格調高さと洗練された印象を演出できるアイテムです。腰回りをすっきりと見せ、パンツのラインを美しく保ちながら、着用者の品格も高めてくれます。
初めてサスペンダーを取り入れる場合は、基本的な知識を押さえておくことでセンス良く着こなせるようになるでしょう。形状や素材、正しい付け方から選び方までサスペンダーの魅力を詳しく解説します。
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サスペンダーの基本と種類
サスペンダーには形状や留め具、素材など様々な種類があり、それぞれ特徴が異なります。詳しく見ていきましょう。
サスペンダーの形状による分類
サスペンダーには、大きく分けてY型、X型、H型があります。Y型サスペンダーは背面がY字になっており、前面が2点、後ろが1点の計3点で固定するタイプです。ファッション性重視の場面で重宝されます。
X型は背面でベルトが交差してX字の形状となり、前後それぞれ2点ずつの計4点で固定するサスペンダーです。肩紐がずれ落ちにくいので、長時間の着用に向いていると言えます。
H型は背面でベルトが交差せずパーツで繋いでH形状になり、前後それぞれ2点の計4点で固定するタイプです。それぞれのベルトが身体の動きに合わせて独立して動くため、フィット感に優れた着け心地が特徴です。
留め具の種類
留め具には、ボタン、クリップ、2WAYタイプがあります。ボタン留めタイプは、パンツにあらかじめボタンを付ける必要がありますが、腰回りをすっきり見せることができます。
クリップ留めタイプはどんなパンツでも手軽に使える利便性があり、着脱も簡単です。カジュアルシーンや試しに使ってみたい方におすすめと言えるでしょう。
2WAYタイプは、レザーエンドとクリップの両方が付いている便利なアイテムです。様々なパンツスタイルを楽しむ方や、TPOに応じて着こなしを変えたい方におすすめです。
素材による違い
素材によっても、サスペンダーの印象は変わります。ゴム素材のサスペンダーは伸縮性に優れた実用的なタイプなのでカジュアルスタイルに向いていると言えるでしょう。ただし使用頻度が高いとゴムが伸びてしまい、サイズ調整がしにくくなります。
シルク100%や合繊、シャツ生地などの織物タイプは、伸縮性は少ないものの丈夫で長持ちします。高級感があり見栄えが良く、エレガントな印象を演出できるのが特徴です。
サスペンダーを選ぶ際には、以下のポイントを押さえると良いでしょう。
- 用途や好みに合わせて形状を選ぶ
- 着用シーンに合わせた留め具を選択する
- 素材は機能性と見た目のバランスで決める
- 長期使用を考慮した耐久性も重視する
サスペンダーの正しい着用方法
サスペンダーは正しく着用することで、機能性と美しさを最大限に引き出せます。ボタンの位置からサイズ調整、スーツスタイルでの着こなしまで、基本をマスターしましょう。
ボタンの取り付け位置
後ろのボタンはトラウザース中央の縫い目から約5cm離れた位置に取り付けます。ウエストバンドの上端から約2.5cm下に設置し、ボタン同士は約10cm離すのが基本です。
前のボタンはクリースの延長線上とその外側約8cmを目安に配置します。こちらもウエストバンドの上端から約2.5cm下に取り付けるのが一般的です。前側のボタン位置は見た目にも影響するため、左右対称になるように付けましょう。
ボタンの取り付け位置は、昔はウエストコートを着用するのが一般的だったため、外側に付けることもありました。しかし現代ではウエストコートを必須としないので、内側に取り付けることが多くなっています。
サイズ調整のコツ
サスペンダーの長さ調整は、金属部分で行います。腰ベルトの穴タイプと異なり、細かい調整が可能なため体型に合わせて最適な長さに設定できるのが魅力です。
サスペンダーを付けると、ウエストの位置が通常よりも上がります。パンツ選びの際は股下に2cm程度余裕があるものを選ぶと、サスペンダー着用時でも綺麗なシルエットになります。既存のパンツをサスペンダー向けにアレンジする場合は、確認しながらサスペンダーを調整するのがおすすめです。
スーツスタイルでの着こなし
スーツでサスペンダーを着用する場合、基本的に「見せない」ことがマナーとされています。特にビジネスシーンではジャケットを脱ぐことが少ないため、サスペンダーが見える機会も限られるでしょう。しかし、見えないからといって何でもいいわけではありません。
フォーマルな場ではボタン留めのサスペンダーがおすすめです。クリップ式のサスペンダーを使用する場合は、あまり内側にクリップしないようにしましょう。パンツの表面にクリップの跡がついたり、生地を傷めたりするのを防ぐためです。正しくサスペンダーを着用して、格調高いスーツスタイルを完成させましょう。
スーツスタイルに合うサスペンダーの選び方
スーツスタイルを格上げするサスペンダー選びには、シーンやパンツタイプに合わせることが重要です。それぞれの場面に最適なサスペンダーを選び、着こなしを楽しみましょう。
シーン別の適切なサスペンダー
ビジネスシーンでは黒・紺・グレー・茶・白などの落ち着いた色柄を選びましょう。派手なデザインや個性的な柄は避け、周囲に違和感を与えない上品な印象を心がけるのが基本です。
フォーマルシーンでは白か黒の無地を選びましょう。結婚式やパーティーなど格式高い場では、サスペンダーも装いの一部として洗練された印象を与えてくれます。
カジュアルシーンでは、好きな色や柄を選ぶと良いでしょう。TPOに合わせて遊び心を取り入れるのもサスペンダーの醍醐味です。
パンツのタイプに合わせた選択
サスペンダーは、合わせるパンツによって相性の良し悪しがあります。例えば、1タック入りのパンツはサスペンダーとの相性が良く、美しいラインが出せます。サスペンダーにタック入りパンツを組み合わせれば、伝統的な英国紳士スタイルを彷彿とさせる格調高い印象を与えることが可能です。
パンツタイプ | サスペンダーとの相性 | 特徴 |
---|---|---|
股上深め・裾幅広め | ◎ | 最適なバランスでサスペンダーの機能を発揮 |
1タック入り | ○ | 縦ラインが美しく、クラシカルな印象に |
ループレス | ○ | 腰回りがすっきりして見える |
股上浅め・細身 | △ | サスペンダーの効果が出にくい |
サスペンダーのメリットとデメリット
ベルトを使用する場合、ウエスト部分に負荷が集中するのに対し、サスペンダーは肩に負担を分散させるため長時間の着用でも比較的快適に過ごせます。特にお腹周りに余裕がほしい方や、ベルトの締め付けが苦手な方におすすめです。
サスペンダーは、パンツの縦ライン(センタークリース)をきれいに見せることができます。サスペンダーによってパンツが均等に引き上げられるため、折り目を常に美しい状態に保て、清潔感のある印象を与えられるのです。
一方、クリップ式サスペンダーは使い勝手が良い反面、クリップの歯がズボンの生地を傷めてしまう恐れがあります。ボタン式はパンツごとにボタン取り付けが必要なので、既存のパンツにはすぐ使うことができません。良い点と悪い点を理解した上で、自分のライフスタイルに合った選択をすることが大切です。
まとめ
サスペンダーはY型、X型、H型の形状があり、それぞれの特性を活かした使い分けが可能です。素材や色、柄によってはビジネスシーンだけでなく日常使いもできます。
サスペンダーは、ベルトに比べて肩に負担を分散させる快適さと、パンツのラインを美しく保つことができるアイテムです。サスペンダーを取り入れて、紳士の風格漂う格上げされたスーツスタイルを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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