
デキる男性のスーツ選び。スーツの種類や着こなしポイントを解説
普段、仕事でスーツを着用するのであれば、さりげなくともおしゃれを取り入れたいものです。ビジネスマナーを守りながら、いつもとは違った着こなしにチャレンジしてみましょう。スーツの種類や着こなしポイントを紹介します。
スーツにおける重要な基本マナー

スーツを着用する上で大切なことは、色や柄を組み合わせるおしゃれよりも、マナーを押さえた着こなしです。恥ずかしい思いをしないためにも、まずはスーツに関する基本マナーを覚えましょう。
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一番下のボタンは留めない
スーツのシングルジャケットには、Vゾーンが広めな二つボタンのタイプと、狭めの三つボタンのタイプがあります。
それぞれ『一番下のボタンは留めない』のがマナーです。下のボタンまで留めるとジャケットの裾が締まってしまい、外見のバランスが崩れてしまうので注意しましょう。
また、『椅子に座るときは全てのボタンを外す』のが、正しい着方です。
三つのボタンが付いているシングルジャケットは、正面から見て三つのボタンが見えるタイプと、第一ボタンが襟に隠れて二つしかボタンが見えない『段返り』があります。
前者は上の二つのボタンを留めますが、後者は第二ボタンのみを留めるのがマナーです。
ポケットには何も入れない
ジャケットには、胸と腰回りにポケットがあります。ビジネスシーンでは、ペンを挿したり、スマホを入れたりすることもあるでしょう。
しかし、これらの行為は好ましくなく、『ポケットには何も入れないようにする』のが正解です。
物を入れると、生地が伸びてシルエットが変わってしまったり、型崩れを起こしたりしてしまいます。
ただし例外として、胸ポケットに『ポケットチーフ』を入れることは問題ありません。このポケットは、もともと装飾目的でポケットチーフを入れるために作られたものです。
生地を傷めないよう、ジャケットのポケットにはポケットチーフ以外の物は入れないようにしましょう。
スーツの種類やディテールについて

スーツには多様な種類があり、それぞれシーンに合わせた着こなしが必要です。細部に至るまでタイプが分かれているため、これを知ってファッションの幅を広げてみましょう。
ジャケットや襟などの種類を紹介します。
ジャケットは3種類
ジャケットには3種類あり、中でもビジネススーツで一般的に着用されるものといえば、前ボタンが1列に配列された『シングルスーツ』でしょう。
『ダブルスーツ』は、ボタンの配列が2列のジャケットであり、フォーマルな印象が強くなります。
ジャケットとベスト、パンツの3点がセットになったものが『スリーピース』です。華やかで品格が感じられ、結婚式や二次会のパーティーなどでもよく利用されます。
ビジネスシーンにも利用され、ジャケットを脱いでベストだけで過ごせば、カジュアルな着こなしになるでしょう。
ラペルの種類にも違いがある
ジャケットの襟のことを『ラペル』と呼びますが、これには複数の種類があります。
ひし形の襟である『ノッチドラペル』は、ビジネススーツで多く使用されているラペルです。
『ピークドラペル』は下襟の先端がとがって、上に向いています。ダブルスーツによく使用され、ドレッシーな雰囲気を演出します。パーティーシーンなど、華やかな舞台で着こなすと良いでしょう。
『ショールカラー』は上襟とラペルがつながっている長い襟で、主にタキシードに利用されています。
シーンに合わせてさまざまなラペルのジャケットを着こなせば、違った印象を与えられるでしょう。
ベントの位置もチェック
『ベント』はジャケット背面の裾にある切れ目のことです。『センターベント』『サイドベンツ』『ノーベント』の三つの種類があります。
『センターベント』は定番のベントであり、動きやすさを重視した仕上がりになっています。
『サイドベンツ』は、背中の両サイドに切れ目が入ったもので、クラシカルなイメージを与えます。スリットが二つあるため複数形の『ベンツ』と呼ばれ、余裕のあるシルエットが特徴です。
ベンツが開いて見えないよう、ヒップの大きい人に適したデザインです。
『ノーベント』はフォーマルな印象を与えます。冠婚葬祭で着用する礼服は、基本的にこのタイプです。
おしゃれな着こなしに求められること

普段のビジネススーツをもっとおしゃれに着こなすためには、知っておくべきコツがあります。こだわりを持つのであれば、以下のポイントを参考にしてはいかがでしょうか。
自分にフィットしたサイズ感
スーツを格好良く着こなすために、サイズ感は重要です。大き過ぎず、かつタイト過ぎない、自分の体形にフィットしたものが良いでしょう。
好みによってゆとりのあるサイズを選択する人もいますが、サイズが大きいと野暮ったく見えてしまいます。パンツの裾が広くたるみがあるよりも、きれいな縦のラインを描いた方が脚長に見せることが可能です。
逆に、小さいサイズのスーツは動いた際にシワが寄りやすく、肌と生地の摩擦でスーツが傷みやすくなってしまいます。場合によっては、ジャケットのボタンを留めると前面が浮いてしまい、見た目が不格好になります。
そのためサイズを合わせる際は、肩周りがフィットしていること、パンツの丈が少したるむ程度を意識しましょう。
Vゾーンを意識する
胸元のVゾーンは、シャツとネクタイの色、柄で大きくイメージを変えられる重要な部位です。
二つを同系色でまとめたり、片方にアクセントを取り入れたりして、ファッションを楽しめるポイントでもあります。
ネクタイは結び目にくぼみを作って、立体的に見せましょう。胸元に華やかな印象を与え、ネクタイの型も崩れにくくなります。
ただし、葬式ではマナー違反になるため、気を付けましょう。
小物使いでアップデートさせる
シャツやネクタイ以外にも、小物を取り入れることで、着こなしの幅を広げることができます。
例えば、胸元に『ポケットチーフ』を加えると、地味なビジネススーツでもエレガントな着こなしに変わります。
折り方次第で華やかさを調整できるため、結婚式などのセレモニーだけでなく、ビジネスシーンにも活用できます。
また、袖からさりげなく『カフス』を見せれば、シャツに高級感が増し、ドレッシーな雰囲気を演出できます。パーティーシーンでは、お祝いの印象を与えるシルバーを付けると良いでしょう。
さらに、ジャケットと同色のベストを着用すると、フォーマルに見えるだけでなく、冬場の防寒着としても活用できます。
用意しておきたい定番カラーとデザイン

ビジネスシーンに好ましい、スーツの色やデザインはほとんど決まっています。定番を押さえつつも、それぞれの特徴を生かした着こなしが重要です。人気の色と柄を紹介します。
スーツの人気カラーは3色
ビジネスシーンで人気のある色は、『ネイビー』『グレー』『ブラック』です。
『ネイビー』は誠実さや品格を表す、フォーマルな場にふさわしい色でしょう。
また、信頼性や優しさなどの印象を与える『グレー』は、ネイビーの次に人気のある定番カラーです。
『ブラック』は大人っぽいイメージを備えています。アクセントカラーを取り入れると、エレガントなスタイルに変わりやすいでしょう。
ビジネス人気は『無地』と『ストライプ』
ビジネスシーンではスーツの柄は『無地』と『ストライプ』が定番です。
『無地』であれば、あらゆるシーンで活用できるため、1着持っておくと便利でしょう。インナーやネクタイも合わせやすく、自由なファッションが楽しめます。
『ストライプ』はラインの太さを意識することが大切です。ビジネスシーンやフォーマルな場では、細いラインであれば、あまり目立つことなく雰囲気にも合います。
逆に、太めであればエレガントな印象になるため、パーティーシーンに利用すると良いでしょう。
デイリーな着こなしを高める

普段使いのスーツをよりおしゃれにするためには、基本的なビジネスマナーを遵守した着こなしが重要です。
また、色や柄の組み合わせの前に『スーツの種類』や『好ましいサイズ感』も押さえておく必要があります。さらに、『小物』をうまく取り入れることで、ファッションの幅は格段に広くなります。
スーツは定番の色と柄をベースに、与えたい印象を意識すると選びやすいものです。基本的な知識を参考にしつつ、自分に合った着こなし術を高めましょう。