ワイシャツサイズ・首回りの測り方を解説。サイズ選びのポイントとは
スーツに合わせたりそのまま着たりするワイシャツは、着こなすサイズの違いで印象が大きく変わるアイテムです。着心地の良さはもちろん、見た目にも気を配って選びましょう。サイズの測定方法や選び方のポイントを解説します。
INDEX
ワイシャツのサイズ表記と確認方法
ワイシャツのサイズ表記は、カジュアルシャツの一般的なサイズ表記とは異なります。自分に合うサイズを確認する方法とともに理解しておきましょう。
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ワイシャツのサイズ表記
市販のワイシャツは、日本人の体形に合わせ『首回り』と『裄丈(ゆきたけ)』を基準に製造されています。
そのため、ワイシャツのサイズ表記は、カジュアルシャツにあるMやLといった表記と併せて首周りと裄丈が表記され、以下のように作られているのが一般的です。
首回り | 裄丈 | |
S | 37cm | 80cm |
M | 39cm | 82cm |
L | 41cm | 84cm |
LL | 43cm | 86cm |
3L | 45cm | 88cm |
なお、裄丈とは、首の付け根から肩を通り、袖先までの長さを指します。
手持ちのワイシャツで確認
着心地の良いワイシャツを持っている場合は、裏側に付いているタグを確認してみましょう。そこに表記された数字が、自分の体に合うサイズといえます。
身長と体重から目安を出せる
自分好みのワイシャツを持っていない場合は、身長と体重から自分の体形に合うサイズの目安を知ることが可能です。
身長 | 体重 | |
S | 〜165cm | 〜55kg |
M | 165〜175cm | 55〜65kg |
L | 170〜180cm | 65〜75kg |
LL | 175〜185cm | 70〜80kg |
3L | - | 80kg〜 |
ワイシャツサイズサイズの測り方
自分に合ったシャツを見つけるためには、サイズの測り方をしっかりと理解しておくことが大切です。
特に、ワイシャツでは『首周り』と『裄丈(ゆきたけ)』のサイズを測るのがポイントとなります。首回りや裄丈を測る方法について紹介しましょう。
首回りの測定方法
意外と知らない方も多い、ワイシャツの首周りのサイズ測定方法について説明します。
まず、柔らかいメジャーを用意してください。これを首の後ろからかけるようにして首周りを測ります。
前の位置は「のどぼとけのすぐ下」に合わせ、後ろの位置は「首の付け根の上部」に合わせてメジャーを回します。
ここで注意したいことがあります。測定した長さに対して、ゆとりゼロにしてしまうと首回りが苦しく、ワイシャツを着用した時の全体的なシルエットもどこか窮屈になってしまうということです。
そこで、測定結果プラス2〜3cmのゆとりを見てください。例えば、測定寸法が38cmであれば、40〜41cmの商品を選ぶことが適切です。
その他一般的に適切なサイズのワイシャツを選ぶ際の目安として、指1本分のスペースがある状態が良いとされています。こちらもまた、あまりにもゆとりがなさすぎると苦しくなってしまったりシルエットが窮屈になることを避ける目的があるでしょう。
項目 | 方法 |
---|---|
柔らかいメジャーの用意 | 首周りを測るために柔らかいメジャーを用意します。 |
測定位置 | 前の位置は「のどぼとけのすぐ下」に合わせ、後ろの位置は「首の付け根の上部」に合わせてメジャーを回します。 |
ゆとりの確保 | 測定した長さに対して、2〜3cmのゆとりを見てください。例:測定寸法が38cmの場合、40〜41cmの商品を選ぶ。 |
指1本分のスペース | 一般的に適切なサイズのワイシャツを選ぶ際の目安として、指1本分のスペースがある状態が良いとされています。 |
市販のワイシャツのサイズ表記 | 日本人の体形に合わせて「首回り」と「裄丈(ゆきたけ)」を基準に製造されているため、これらのサイズ表記に注意して選ぶようにしてください。 |
手持ちのワイシャツのタグ確認 | 現在着用していてサイズが合っていると感じるワイシャツの裏側に付いているタグを確認することで、自分の体に合うサイズを知ることができます。 |
また、市販のワイシャツは、日本人の体形に合わせて「首回り」と「裄丈(ゆきたけ)」を基準に製造されているため、これらのサイズ表記に注意して選ぶようにしてください。 方法はもう一つあります。
現在ご自身が着用されていて、サイズが合っていると感じるワイシャツを使う方法として、手持ちのワイシャツの裏側に付いているタグを確認することができます。
そこに表記された数字が、自分の体に合うサイズと言えます。 ワイシャツのサイズが合っていないと、着心地が悪いだけでなく、だらしない印象を与えてしまうこともあります。
適切なサイズのワイシャツを選ぶことで、快適な着心地と見た目を両立させることができますので是非一度お試しください。
裄丈の測定方法
ワイシャツの裄丈の測定方法について説明します。裄丈は、首の付け根の中心から肩先の一番出っ張った骨を通って、さらに肘を通り、親指側の手のくるぶし(橈骨茎状突起)までを測ります。
また、別の方法として、襟の付け根の中心部分から肩の縫製線を経由し、カフスの先端までを測ることでも測定できます。
測定した長さに対して、プラス2cmの値が適切な裄丈とされています。裄丈を自分で測るのは難しい場合があるため、誰かに手伝ってもらうことをおすすめします。
適切なサイズのワイシャツを選ぶことで、快適な着心地と見た目を両立させることができます。また、綿100%のシャツは1〜2cmほど縮むと考えられるため、裄丈を長めにすることが望ましいです。
適切な袖の長さを選ぶことで、腕を曲げるときや上げ下げするときにラクに動かせるようになるでしょう。
ちなみに繰り返しとなり恐縮ですがワイシャツのサイズが合っていないと、着心地が悪いだけでなく、だらしない印象を与えてしまうこともありますので、自分に合ったワイシャツのサイズを選ぶことが重要です。
首周りと裄丈のベストサイズ
首周りと裄丈のベストサイズについて解説していきます。
首周りのベストサイズ
『首回り』は、首の周囲を実寸で測った長さよりも約2cm長めが適しています。
こうすることで、シャツの1番上に付いているボタンを留め、首とシャツの間に指2本入る程度のゆとりができます。
きつめの首回りにしたい場合は、指1本入る程度のゆとり(実寸より約1cm長め)がおすすめです。
一般的に、Mサイズのワイシャツの首回りは約39cmで、L・LLとサイズアップするごとに約2cmずつ長くなります。
裄丈のベストサイズ
袖は、腕を自然に下げたときに手首の骨が隠れる程度がベストです。やや長めの袖でも、カフスにより手首付近で止まるため邪魔になりません。
ワイシャツは、洗濯すると生地が縮みやすいため、実寸より1〜2cm長めのものを選ぶと良いでしょう。特に、綿100%の生地を洗う場合やクリーニングに出す場合は注意が必要です。
首周り・裄丈以外の測り方
ワイシャツは首周りと裄丈を測るのが大原則となりますが、しかし、ウエスト周りなど細かく測ることもあります。
以下では首周り・裄丈以外の測り方について解説していきます。
・胸周りの測定方法
・胴回りの測定方法
・肩幅の測定方法
・後身丈の測定方法
胸周りの測定方法
胸周りの測定にはテープメジャーと全身が映る鏡が必要です。
鏡の前に立ち、テープメジャーを水平に保ちながら、胸の最も大きな部分、通常は乳首の位置あたりを測定します。
計測結果に影響する可能性もあるため、息を吐き出してリラックスした状態での測定が重要です。
胴回りの測定方法
胴回りの測定もテープメジャーを使用しますが、この場合は男女共通のサイズで測ります。ウエスト周り、特にへその位置を目安に測定します。
なおKASHIYAMAのオーダーシャツでは、以下のサイズでシルエットを選べます。
スリム:ウエスト119cm
レギュラー:ウエスト122cm
ゆったり:ウエスト125cm
肩幅の測定方法
肩幅の測定でもテープメジャーと鏡が必要です。
一方の肩の頂点、つまり骨が当たる部分を基点として、メジャーの“0”の目盛りを合わせます。そこからもう一方の肩の頂点までテープメジャーを水平に伸ばし、肩幅を測定します。
後身丈の測定方法
後身丈の測定では、テープメジャーを首の後ろの出っ張った部分から垂直に下ろします。 この長さを知っておくと、腰までの着丈やお尻全体を覆うような着丈など、自分の好みに合ったサイズを選ぶことができます。
手持ちのシャツを測る方法
自分の体形に合うワイシャツを持っている場合は、シャツを測った方がより正確です。シャツの正しい測定方法を覚えておきましょう。
首回りは、襟を横に広げ、1番上に付いているボタンの中心からボタンホールの中心まで、メジャーを伸ばして測ります。
裄丈は、襟の付け根の中心部分から肩の縫製線を経由し、カフスの先端までを測りましょう。
手持ちのシャツならば、肩幅・身幅・着丈・カフス回りなど、首回りや裄丈以外のサイズも採寸しやすくなります。
手持ちのシャツと同じような寸法のシャツが欲しい場合は、できるだけ多くの部分を採寸し、シャツ選びの参考にしましょう。
ワイシャツのサイズ選びのポイント
ワイシャツを選ぶ際、気を付けたいポイントを紹介します。単に長さだけで判断するのではなく、細かい部分にまで気を配りましょう。
『首回り』のサイズ感
ビジネスシーンでは、襟に付いている1番上のボタンまで留め、ネクタイを締めるのが一般的です。首回りのサイズ感は、全てのボタンを留めた状態で判断しましょう。
『首回りの測定方法』の項でも解説したように、首回りのサイズは、首の周囲を実際に測った長さに比べ、約2cm長いサイズが適しています。
タイトな首回りやゆったりとした首回りが好みの場合でも、約2cmのゆとりをもたせた長さから、1cm程度の増減に抑えておきましょう。
あまりに首回りがきついと、動きにくくなる上に窮屈な印象を与えてしまい、ゆとりがあり過ぎると、だらしない見た目になる危険があります。
首から袖にかけての『裄丈』
ワイシャツをスーツと合わせて着る場合、スーツの袖からワイシャツを少し出した方が見栄えが良くなります。
腕を下ろした状態で手首を上に曲げ、ワイシャツの袖口が手の甲に軽く乗るくらいが目安です。
実際に測った長さより、2cm程度長めのシャツを選ぶと良いでしょう。
適切な裄丈であれば、腕を曲げる動作も楽にできます。裄丈が短い場合に受けやすい突っ張り感もありません。
ボトムスにインするための『着丈』
着丈とは、襟の中央部分から裾先まで、縦に測った長さです。
サイズの中では軽視しがちな長さですが、スマートに着こなすためにはしっかりとチェックしておきたい部分でもあります。
着丈に十分な長さがなければ、両手を挙げたときにボトムスからシャツが出てしまい見すぼらしい印象を与えてしまいかねません。
試着時は両手を挙げてみて、シャツがボトムスから出ないかどうか確かめることも忘れないようにしましょう。
ワイシャツを着こなすためのポイント
体に合わないワイシャツを着ていると、見た目の印象が悪くなってしまいます。シルエットを意識することの重要性と、合わない場合のサイズ直しについて解説します。
シルエットを意識する
ワイシャツを選ぶ際は、着心地だけでなくシルエットも意識しましょう。
体形に対してワイシャツのサイズ感が合わなければ、第一印象を悪くしてしまう恐れがあります。
細めの人や体格の良い人など、体形は人それぞれ異なります。着心地が良くても、大き過ぎたり小さ過ぎたりするワイシャツは避けた方が無難です。
細かいシルエットにこだわるなら、肩・腕・ウエストが引き締まるような着こなしができるワイシャツがおすすめです。すっきりとした印象を与えられるでしょう。
胸回りは実寸より15〜20cm、胴回りは10〜15cm大きなサイズを選べば、体形にフィットしやすくなります。手首周りも広くなり過ぎないようにすることが大切です。
ワイシャツサイズに関するよくある疑問・質問
ワイシャツのサイズ選びは、ビジネスやフォーマルな場での印象を大きく左右する重要な要素です。 特に、既製品に不満を感じている方や、自分だけの特別なシャツを持ちたいと考えている方に向けて、よくある疑問や質問に対して詳しく解説します。
お店でサイズを測ってもらうことはできますか?
はい、多くの専門店やデパートのメンズウェア売場では、プロのスタッフがサイズを正確に測ってくれます。
特に初めて高品質なワイシャツを購入する場合や、体型が変わったと感じる場合は、プロのアドバイスを受けながら適切なサイズを選ぶことがおすすめです。
サイズ測定は通常無料であり、予約なしで受けられる場合が多いですが、混雑している時間帯は避ける、あるいは事前に問い合わせをするとスムーズです。
合うワイシャツがない時はオーダーシャツがおすすめですか?
オーダーシャツは、一般的な既製品に対する多くのメリットがあります。>
最大の利点は、ご自身の体型にピッタリ合わせてサイズ調整ができること。
これは特に標準サイズが合わない、または特定の部分(例えば袖の長さや胴回り)が気になる場合に有用です。
さらに、オーダーシャツでは襟型、生地、カフス、ボタン、ポケットなど、細かくカスタマイズすることが可能です。
項目 | オーダーシャツ | 既製品シャツ |
---|---|---|
サイズ感 | 体型に合わせて細かく調整可能 | 一般的な体型に合わせたサイズが用意されているが、すべての部位がぴったり合うわけではない |
カスタマイズ | 襟型、生地、カフス、ボタン、ポケットなど、細かくカスタマイズ可能\n | カスタマイズは限定的 |
価格 | 既製品より高価なことが多いが、長く使うアイテムとして価値がある | オーダーシャツより安価 |
品質 | 自分の好みに合わせた高品質なシャツが手に入れやすい | オーダーシャツほどのフィット感は得られない |
種類・デザイン | 豊富な種類、色、デザインから選べる | オーダーシャツほどの選択肢はない |
これにより、自分だけのオリジナルシャツを作成できるわけです。
確かに既製品と比較してしまうと価格は高くなることもありますが、長く使うアイテムとしては十分な価値があるでしょう。
適切なサイズで大人の着こなしに
ワイシャツのサイズ選びでは、『首回り』と『裄丈』をしっかりと確認することが重要です。それぞれ、実寸よりやや長めのものを選べば、すっきりと着こなせます。
ビジネスマンにとって、ワイシャツは自分の印象を左右する大事なアイテムの一つです。着心地だけでなく見た目も意識し、自分に合ったものを選びましょう。