スーツ丈が印象を決める。スマートに見せるポイントや測り方を紹介
凛とした大人のスーツ姿を印象付けるには、サイズがぴったりと合っていることが重要です。中でもスーツの丈が合っていないと、みっともなく見えてしまいます。スーツ丈を合わせてスマートに見せるポイントや失敗しない測り方を紹介します。
スーツサイズの重要性
スーツの見た目に重大な影響を及ぼすのは、柄や色だけでなく『サイズが合っているかどうか』も大切なポイントです。
サイズが合っていないと、不要な部分にシワが寄り、見る人にだらしない印象を与えてしまいます。
しっかりとサイズを合わせるためのポイントや、サイズの合わないスーツが与える影響について見ていきましょう。
【オーダースーツを作りたいならKASHIYAMAがおすすめ!】
今すぐオーダースーツなどが欲しい方は、以下のリンクをクリックしてください。
合わないスーツはだらしない印象
サイズにおいて特に問題になるのが『裾丈』と『着丈』です。この二つがきちんと合っていないと、印象に悪影響を及ぼしてしまいます。
逆に、これらの部分をしっかりと合わせておけば、ほかの部分のサイズ感が少々悪くても影響を与えにくいともいえます。
しっかりと着こなせていれば、周りに良い印象を与えられますが、サイズ感が合った着こなしをしている人は実際にそう多くはいません。
そのため、うまく着こなせば周囲とワンランク違う印象を与えることが可能です。
第一印象が与える影響は少なくないため、しっかりとサイズの合ったスーツを着こなすことで、ビジネスの結果にも良い影響を与えられるでしょう。
スーツ丈にも流行りがある
カジュアルなファッションと同様に、ビジネスにおけるスーツにもトレンドが存在します。
日本ではかつて、ダボっとした大きめな着こなしが当たり前でした。その後、サイズを体に合わせた『タイトめな着こなし』の流行を経て、現在では少しゆとりを持ったサイズ感で着用することがトレンドとなっています。
インターネットでさまざまな情報を得られる現代では、スーツのトレンドを知ることも容易になり、サイズ感に対する印象もシビアになっています。
だからこそ、スーツ丈をしっかり合わせて着こなすことで、誠実で信頼感のある印象を与えられるでしょう。
各部のサイズだけでなく全体シルエットも大切
スーツを選ぶときは、部位ごとのサイズだけではなく『全体のシルエット』にも意識を向けることも大切です。
全体のシルエットを考えるときには『自身の体形』を考慮する必要があります。
流行を抑えた着こなしをすることもポイントの一つではあるものの、スマートな着こなしを実現するためには『体形に合わせたスーツサイズを選び、全体のシルエットを整えること』が何より重要であることは忘れないようにしましょう。
ジャケット着丈のポイント
ジャケットの丈を合わせるときに重要なのが『着丈』です。
しかし、正式にはどのくらいの着丈がベストなのか理解できていないという人も多いのではないでしょうか。
ここでは着丈について解説します。
ヒップがちょうど隠れる程度
ジャケットの着丈は『ヒップがぴったり隠れるくらい』がスタンダードな着こなしです。手を下ろした状態で指の第2関節の部分に裾があるくらいがちょうど良いでしょう。
ヒップ下まで隠れているほどの長い着丈では、野暮ったい印象を与えるだけではなく、足が短く見えてしまい不格好になってしまいます。
動きやすく、スタイルを良く見せることのできる最適な着丈をしっかりと把握しておきましょう。
よりスマートに見せるなら短めもOK
スマートな印象を与えるためには、少し丈を短めにするのも良いでしょう。
お尻から1.5〜2.5cmくらい短くすると、先端がすっきりとし、よりタイトなスーツスタイルにマッチします。
ただし、きっちりとしたビジネスシーンでは、短くし過ぎると軽薄な印象を与えることもあります。TPOに合わせて着こなしを考えましょう。
ジャケット袖丈のポイント
『袖丈』のサイズもしっかりと意識しましょう。袖丈の長さは、見た目だけではなく、動きやすさやスーツの寿命にも影響します。
そのため、試着時にはしっかりと確認しておくことが大切です。
シャツが出る幅は1cm程度
袖が長いと袖口が劣化しやすく、ジャケットの寿命にも影響しかねません。腕を下ろしたときにシャツが約1cm覗くものが正統です。正しいシャツの袖丈は、親指の付け根と手首のくるぶしの中間ほど。好みによって、±1〜2cm程度は許されます。
本開きやカフスを着ける場合の丈の長さ
『本開きのジャケット』を着る人もいるでしょう。本開きとは、袖先のボタンをはずして袖を開けられるタイプのスーツです。
本開きジャケットの丈も、通常のものと同じ丈にします。しかし、本開きは袖口の構造上、丈の調整ができない点には注意が必要です。
『カフスボタン』は、シャツのボタン部分に使うアクセサリーです。
スーツスタイルの際に男性が身に着けられる数少ないアクセサリーの一つで、結婚式やパーティーなどで主に使われます。
カフスボタンを使う場合は袖丈を少し短めにし、シャツが2cm程度見えるくらいにしましょう。そうすることで、カフスボタンの存在を程よくアピールし、おしゃれさを演出できるでしょう。
パンツ裾丈のポイント
パンツの『裾丈』の適切な長さも、ビジネスシーンではある程度決まっています。適切な長さでない場合は見た目が悪いだけでなく、パンツの生地にもダメージを与えてしまいます。
裾丈の長さと、仕上げ方について見ていきましょう。
靴のアッパーに軽く触れる程度
パンツの裾丈は『靴のアッパーに少し触れるくらい』がちょうど良い長さです。
長過ぎると、足元に不要なシワが入り込みクシャクシャとしてしまい、見た目にも良くありませんし、裾が地面に触れて生地にダメージを与えてしまいます。
しかし、だからといって裾口から靴下が見えてしまうほど短くするのも好ましくありません。ビジネスシーンでは靴下を見せないようにするのが基本です。
あまりに短い裾丈ではカジュアルな印象を与えてしまうため、靴下が隠れ、シワが寄らない長さを心がけましょう。
丈直しの目安
スーツの裾丈は、店舗で最適な長さに調整してもらえます。しかし、正しく測ってもらうためには、正しい測り方を知っておくことも大切です。
測ってもらう前に、パンツのウエストを正しい位置にしておきましょう。腰骨の位置に合わせ、ベルトで動かないようにします。
この状態で、裾丈を合わせます。靴を履く前であれば、かかとがギリギリ隠れるくらいから、くるぶしが隠れるくらいまでの長さに合わせましょう。
測ってもらうときには、姿勢も意識しましょう。背筋を伸ばし、視線は前を向いた状態で行います。
ちょっとした動きでも裾丈は変わってしまうため、しっかりと測ってもらうためには動かないように注意が必要です。
丈が印象を左右する
ジャケットやパンツの丈がぴったりと合っているかどうかで、その人の印象は大きく変わります。しかし、適切な丈でサイズを合わせていない人も少なくありません。
全体のシルエットを意識し、ジャケットやパンツの着丈、袖丈、裾丈をしっかりと合わせることが大切です。
丈がぴったり合ったスーツを着用し、見た目にも映えるスタイルを目指しましょう。