スーツは何着用意するべき?必要着数や着回しのポイントを紹介
毎日のようにスーツを着ている社会人であれば、スーツを最低3着は用意しておきたいものです。清潔感のある装いを継続するためにも、着回しや手入れ方法には気をつかいましょう。季節や職種による着回しのポイントについても解説します。
20〜30代男性は何着あるとベスト?
そもそも20〜30代の男性は、スーツを何着持っておくべきなのでしょうか。おすすめの色柄やバリエーションについても併せて解説します。
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最低限3着は必要
スーツを2着しか持っていないと、着回すのは困難と考えましょう。片方のスーツをクリーニングに出している間に、もう一方が雨に濡れたり汚れたりすると着るものがなくなってしまいます。
何らかのトラブルが起こった場合に備えるという意味でも、最低でも3着スーツがあれば安心です。
1着目のスーツを着てから2日以上休ませることができれば、スーツも傷みにくくなります。
また、社会人3年目以降にもなれば、立場や職務内容の変化もあれば体形の変化もあり得ます。
年を重ねるごとに似合うスーツは変化していくので、試したことのないスーツに挑戦してみるのも良いかもしれません。
色柄のバリエーション
3着以上のスーツを購入する上で、まずそろえるべき色は『グレー』『ネイビー』です。スーツの柄は、『ストライプ』『シャドーストライプ』『無地』がおすすめです。
社会人数年目までは、派手な色のスーツよりも、清潔感のある落ち着いた色合いのものをそろえるのが現実的です。
役職に就いたり仕事上の立ち位置が変わったり、収入が増えてきたりしたら、下記に紹介するように季節に合わせたワンランク上のものを購入していくと良いでしょう。
季節や職種も考慮する
スーツは着用する季節や、職種によって考慮すべきポイントが異なります。それぞれ特徴を押さえ、ベストなスーツを手に入れましょう。
春夏素材の特徴
春夏素材の特徴は、吸湿性や通気性に優れていることです。
細い羊毛で織られた『サマーウール』は、通気性を備えていてしわになりにくく、夏用の定番生地として多くのスーツに採用されています。吸湿性の高い『コットン』や、通気性に優れた『リネン』、は気温が高くなり汗をかきやすい春夏に適しています。
ただし、リネンはカジュアルな場面に適した生地なので、ビジネスシーンで使うのは避けたほうが良いでしょう。
秋冬素材の特徴
秋冬素材の特徴は、体温が逃げるのを防いでくれることです。また、織り方がきめ細かく、風を通しにくいことも特徴です。秋冬用スーツに使われる定番素材の一つに、保温性に優れた起毛タイプの『フランネル』と、耐久性のある『ツイード』があります。
秋冬用のスーツは、春夏用と異なり裏地が付いています。全体に裏地を付けた『総裏タイプ』や、背中の部分だけを避けて裏地が付いている『背抜きタイプ』があります。
秋にメインで使うものと冬にメインで使うものを、分けて購入してみても良いかもしれません。
内勤や外回りなど職種による違い
内勤や外回りなど、職種によってもスーツの選び方を変えると良いでしょう。
座っている時間の長い内勤業務では、ジャケットよりも先にパンツが傷みやすいため、パンツを2本持っておくと着回しに便利です。
クールビズ期間である5〜9月末まではジャケットを羽織らないこともあるため、パンツを多めに持っておきたいところです。
スーツと一緒にパンツを2本買うときは、ウエストが調整しやすいものを選ぶと、体形に変化があった場合にも対応できます。
一方、外回りの職種ではスーツは重要な商売道具の一つです。対面する相手やシチュエーションを考慮して、信頼感や誠実さなど、場面に応じてうまく着こなすことが求められます。
また、夏用のスーツと冬用のスーツに加え、会社での表彰や重要な商談などの特別なシーンで着用する1着を用意しておくと良いでしょう。
柄物ではなく、無地の濃紺スーツを選んでおくと、結婚式の二次会でも着用できるためおすすめです。
日常の着回し以外のスーツ
日常のビジネスシーンだけでなく、結婚式や葬儀といったフォーマルなシーンでもスーツを着用する場面は多いものです。それぞれのシーンに適したスーツについて紹介します。
冠婚葬祭のスーツ
社会人になると、冠婚葬祭の場でスーツを着用する機会も増えてきます。
普段仕事で着ているスーツとは異なる、フォーマルな場に適したスーツも用意しておかなければなりません。
礼服ともいわれるように、結婚式や式典、葬式、入学式などの儀礼において幅広く着用できる『ブラックスタイル』を選びましょう。
このとき、特に注意しなければならないのは葬儀において着る喪服です。喪服のスーツの色は、光沢や艶のない深い漆黒がルールとなっており、普通のブラックスーツに用いられている黒色よりも濃い黒を着るのが礼儀です。
黒が濃く深いほど格式が高くなる点は、ぜひ覚えておきたいところです。
社会人として恥をかかないためにも、礼服と喪服を1着ずつそろえておくと急な場面でも慌てずに対応できるでしょう。
勝負スーツもあるとベター
経済的に余裕が生まれてきたら、ここぞというときに着る『オーダーメイドのスーツ』を用意しておくのも良いでしょう。
既製品とは異なり、自分の体にピッタリ合ったスーツは着心地も良く、見た目の印象もスマートに演出することが可能です。
ビジネスシーンにおいてはスーツが相手に与える印象は大きいので、ここ一番という場面に備えて1着準備しておくと、自信を持って臨むことができるでしょう。
着回しのポイント
スーツを着回す上で、休ませる期間やクリーニングの頻度も知っておきたいところです。きちんと手入れを行うことで、スーツを長く使うことが可能になるでしょう。
着用後は2日休ませるのが理想
スーツは汗や湿気を吸収し、外へと排出する役割も担っています。
スーツの繊維が湿気を多く含むと毛羽立ちやすくなってしまい、型崩れや傷みの進行を早める原因となります。
そのため、スーツにたまった湿気を完全に抜くためにも、一度着用したら中2日ぐらいは風通しの良いところで休ませるのが理想です。
スーツを脱いだあとにブラシをかけることで、生地の表面の艶や質感をきれいに保つことができる上、繊維に詰まったホコリを取り除いて通気性の維持にもつながります。
気に入ったスーツを少しでも長持ちさせるためにも、マメな手入れを心がけましょう。
長持ちさせるクリーニングの頻度
着る人や着方によって、スーツに加わるダメージの大きさは異なります。
よく汗をかく人もいれば、冷房の効いた室内で長時間にわたりデスクワークに従事する人もいるでしょう。
多少の違いはあるにしても、10回に1回程度を目安にクリーニングに出すと良いといわれています。
最低でも、季節が終わり衣替えするタイミングで一度はクリーニングに出しましょう。それにより、スーツの傷みを防ぎ長持ちさせやすくなります。
クリーニングから戻ってきたスーツは、必ずビニールシートを取り外しましょう。シートをかけたままにしておくと、その中に湿気がこもり、カビや黄ばみの原因となってしまう危険性があります。
また、細いハンガーにかけたままにしておくと型崩れの原因となってしまうため、太いタイプのものにかけ替えておきましょう。
上手な着回しは印象アップにつながる
スーツは着用する季節やシーンによって使い方が多様です。だからこそ、上手に着回すことで周りに差をつけることができ、印象アップにつながります。
長持ちさせるためには1日着用したら中2日は休ませて、スーツにこもった湿気を十分に発散し、生地を休ませる必要があります。
そのためにも最低3着は用意して、ローテーションできるようにしておきましょう。