シンプルなスーツがかっこいい。着こなすためのポイントとコーデ例
仕事でもプライベートでも着る機会の多いスーツですが、シンプルなタイプほど活躍の幅は広いものです。色や柄合わせに迷うことなく、さまざまなコーディネートが楽しめるでしょう。シンプルなスーツを着こなすポイントについて解説します。
シンプルなスーツ選びの基本
スーツといっても、その種類は多様です。前ボタンの付き方や生地の色・柄・襟の形など、さまざまなデザインがあります。
社会人なら、シンプルで使い勝手の良い1着を持っておきたいものです。スマートに着こなせば印象の良さにもつながります。
まずは、選び方の基本について押さえておきましょう。
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柄は無地かストライプ
シンプルな柄の代表といえば、やはり『無地』のスーツです。流行に左右されることなく、とても選びやすい柄といえます。
着ていくシーンを選ばない点でも便利です。派手な柄だと雰囲気が不釣り合いな場が出てきますが、無地が相応しくない場所はあまり考えられないでしょう。
『ストライプ』も、無地と同様に人気のある柄です。嫌みもなく、シンプルでありながらもスーツを着慣れている印象も生み出します。
ただし、ストライプの線の太さや間隔によっては、派手なイメージになる点は気を付けたいものです。線が太く、また、間隔が広くなるにつれて大胆な印象になります。
使い回しが効く『無地』、そして適度な細さと幅の『ストライプ』を1着ずつ用意しておくと万全でしょう。
ネイビーは若々しく見える
色もスーツにおいて大切なファクターです。ここからは、スーツの色によく使われる『ネイビー』『グレー』『ブラック』の3タイプを見ていきましょう。まずは、ネイビーからです。
『ネイビー』はスーツの定番色です。これから社会に旅立つための就職活動生や新入社員が最も多く選ぶ色で、清潔感やフレッシュさを演出できます。
営業や接客など人と接する仕事から、オフィス中心の内勤の仕事まで、あらゆる職種にも適しています。人事異動で職種が変わっても、使えなくなる心配もないでしょう。
30代以降のキャリアを積んだ年代にも選ばれ、年齢よりも若々しい印象を与えられる色です。
グレーは落ち着いた雰囲気に
ネイビーと並んで、『グレー』のスーツもポピュラーな存在です。どのようなシーンにもなじむ色で、安心して着ることができるでしょう。
グレースーツには、落ち着きが感じられ、実直なイメージを持つ人が多いものです。堅実な印象を伝える効果も期待できる色といえるでしょう。
とはいえ、色の濃さによって生み出す雰囲気は異なります。
『ダークグレー』であれば、年齢の若さやキャリアの浅さをカバーする大人っぽさが備わります。一方、明るさのある『ライトグレー』のスーツであれば、清潔感や若さのイメージを強く押し出せる色合いになります。
ブラックなら派手過ぎないものを
『ブラック』も、スーツの色としてはとてもオーソドックスなものです。就職活動ではブラックスーツを選ぶ学生も多く、無難で好印象な色だと考えられています。
ブラックの特徴は、なんといってもシンプルで力強いイメージです。説得力に満ちた色と捉える向きも多いものです。冠婚葬祭など、多岐にわたる場に柔軟に対応する点でも、便利な色といえます。
ただし、職場用としてブラックスーツを選ぶ際には、注意が必要です。
シンプルな色ではあるものの、学生時代のリクルートスーツをそのまま着ているようにも見えるため、幼さや未熟さが気になる場合は避けた方が賢明です。
ビジネスシーンでの活用も視野に入れるなら、フォーマルスーツに見られるような、深過ぎる黒や光沢の強いタイプは控えることが無難です。
着こなしで失敗しないスーツのサイズ感
スーツを選ぶときは、手にしてデザインや生地を見るだけでは足りません。しっかりと試着をして、自分の体形に合ったものを購入することが大切です。
小さ過ぎれば動きにくく、周囲にも窮屈そうな印象を与えてしまいますし、大きければスーツに着られてしまい、野暮ったく映ります。
適切なサイズ選びのポイントについて解説しましょう。
ジャケットは肩幅に合わせるのがポイント
スーツの顔といえるジャケットは、『肩で着る』ともいわれています。それほど、肩幅のサイズ感はスーツの装いにおいて重要です。
肩がずれてしまうと、どんなにデザインの良いジャケットであっても美しいシルエットにはなりません。
ポイントは『肩の角を合わせること』です。着たときに、自分の肩の両端と、ジャケットの肩と腕の縫製部分がしっくりとフィットしているものを選びましょう。
この部分のサイズが大きいと、いわゆる『肩が落ちる』状態になり、ルーズな印象を与えかねません。
小さければ、肩・腕の動きが損なわれるだけでなく、見た目も窮屈になってしまいます。
スラックスの裾は軽く靴にかかる程度
シンプルなスーツを美しく着こなすには『スラックスの丈』にも気を配りましょう。足元は、多くの人が思う以上にビジュアルに影響を持つ部分です。
スラックスの腰の部分を無理なく合わせ、力を抜いて直立します。そして、裾が軽く靴にかかる程度の長さがおすすめです。これを「ハーフクッション」といいます。
靴の部分で裾の前方が少し折れるくらいのやや長めのタイプが「ワンクッション」です。よりフォーマルなスーツなどに適した形になります。
「ノークッション」は、くるぶしが半分くらい見える短めのスタイルです。どちらかというとカジュアルさを強調するのに向いています。
シンプルなスーツに合う小物選び
シンプルなスーツをよりシャープに着こなすためには、小物使いにも気を配りたいものです。スマートに映えるアイテムを紹介します。
シャツは白か水色の無地
シャツの色も、スーツのコーディネートにおいて重要なポイントです。シンプルなスーツに合わせるならば『白』が最もオーソドックスな色といえます。
いわゆるワイシャツで悪印象を持たれることは、まずありません。どの色のスーツやネクタイとの相性も良く、マストアイテムの筆頭です。
また、ブルー系のシャツも高い人気があります。ブルー系には、爽やかさや清潔感といったイメージを抱く人も多く、ビジネスシーンにも適した色です。
白よりも華やかさがありつつ、悪目立ちすることもありません。
ネクタイの色柄は3パターンがおすすめ
顔に近く差し色にしやすいネクタイは、遊びを入れられるアイテムですが、ユニークなデザインを選ぶのはシンプルなものをそろえてからでも遅くありません。
シンプルなスーツと合わせるならば、オーセンティックなデザインのネクタイを結びましょう。
『無地』『レジメンタルと呼ばれる斜めのストライプ』『ドット(水玉)』のいずれかの柄であれば、ちぐはぐになることはないでしょう。
色に関しても、個性の強い色は避けておいた方が無難です。『ブラウン』『ネイビー』『グレー』であれば、スーツの色を問わずコーディネートできます。
革靴はブラックかブラウンのストレートチップ
シンプルかつスマートにスーツの着こなしを完成させるなら、革靴の色は『ブラック』か『ブラウン』を選びましょう。どんな色のスーツも邪魔しない2色です。
ただし、『ベルトと靴の色を合わせる』ことを忘れないようにしましょう。
デザインは、つま先の部分に1本のラインが入った「ストレートチップ」が、オーソドックスな革靴のスタイルです。
シンプルなスーツのおすすめコーデ例
シンプルなスーツの着こなし方や、合わせるアイテムについて見てきました。ここからは、おすすめのコーディネート例について紹介します。
スマートに見せる「ストライプグレー×無地シャツ」
『ストライプグレーのスーツ』を基本に据えた場合、『白の無地シャツ』がおすすめです。グレーは季節を問わず、全身コーディネートとしても圧迫感を与えません。
ネクタイには、ネイビーを合わせることで全体を爽やかに引き締めます。よりこなれた印象を目指したいなら、ワインレッドなど暖色系のネクタイでも良いでしょう。
きちんと着るだけで洗練されるコーディネートです。
春夏に最適「ネイビスーツー×無地のネクタイ」
『ネイビーのスーツ』を軸とするならば、『無地(ソリッド)のネクタイ』を結んでみましょう。シンプルで洗練された印象になります。
同系色のブルー系のネクタイを合わせ、ワントーンでまとめるのもおすすめですし、オレンジやバーガンディ、ダークグリーンのネクタイを差し色に入れるのも良いでしょう。
正統派のビジネススタイルでありながら、合わせるアイテムによって遊び心を取り入れられるマッチアップです。
シンプルなスーツこそ着こなしが大切
好みが分かれず、誰にでも受け入れられやすい点で、シンプルなスーツはとても心強いアイテムといえます。それだけに、スマートなイメージを大切にしたいものです。
シンプルなスーツを着こなすことは、決して難しいことではありません。スーツ選びの基本や小物の使い方のポイントを押さえて、おしゃれを楽しみましょう。