スーツアクセサリーの種類と選び方。シーン別おすすめアイテムと使い方
男性が身に着けられるスーツのアクセサリーは限られています。しかし、スーツでもアクセサリーで個性を出したい人も多いでしょう。スーツで使えるアクセサリーについての種類や着用できるタイミングについて解説します。
INDEX
男性が身に着けるスーツアクセサリー
男性がスーツでアクセサリーを着用する場合、マナーを守ることが大切です。そもそもビジネスシーンでは派手なアイテムは好まれず、着けられるものも限られています。
ここでは男性が使えるスーツのアクセサリーの種類や使い方を見ていきましょう。
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スーツアクセサリーの種類
カジュアルなアクセサリーではなく、スーツ用のアクセサリーをうまく使うことで、見た目の印象が華やかになります。
具体的には、下記のようなアイテムが挙げられます。
- タイクリップ……ネクタイを留め、垂れ下がるのを防ぎVゾーンのアクセントに
- カフリンクス……シャツの袖口を留めるアクセサリー。「カフスボタン」とも呼ばれる
- ラペルピン……ラペル(襟)のボタンホールに付けるアイテム
- チーフ……フォーマルな場でポケットに折り入れる
- サスペンダー……スラックスが下がらないよう留めるアイテム
- ピンホールピン……ピンホールカラーシャツの襟を留めるアイテム
小物類では、ベルトのようにビジネスマナーとして欠かせないものもありますが、これらのアクセサリーは必須というわけではありません。
華やかさを演出したり、結婚式などに合わせたりするファッション性の高いアイテムだといえるでしょう。
着用時はマナーに注意
スーツアクセサリーは、ドレスアップする印象の強いアイテムです。
そのため、ビジネスシーンでは、基本的に「タイバー」と「カフリンクス」の使用に留めることをおすすめします。
襟のボタンホールは使わないか、社章を付ける必要があれば忘れないように着用しましょう。
社章の着用が義務付けられていなくても、ボタンホールにアイテムを付けていると社章と勘違いされてしまう場合があるため、ビジネスシーンでは控えるのが無難です。
特に、金融業界や公務員などは規律正しい装いが求められる傾向にあります。スーツでのおしゃれはプライベートに留めておくようにしましょう。
ビジネスシーンで使えるアクセサリー
スーツアクセサリーの中で、特に実用性が高い「タイバー」と「カフリンクス」ですが、使い慣れれば、毎日の仕事での着こなしがスマートになります。
ビジネスシーンで使うときのポイントを見ていきましょう。
「タイバー(タイクリップ)」
「タイバー」は、ネクタイが動かないように固定するクリップのようなアクセサリーです。
ジャケットなしでネクタイを着用する場合も、ネクタイが動き過ぎないよう着けておくと快適です。
タイバーを着ける位置は、ジャケットの第一ボタンの少し上、ジャケットがない場合はワイシャツの第四ボタンと第五ボタンの間が良いでしょう。
デザインはシルバーで細長いシンプルなものから、メガネや楽器をかたどった遊び心あるものまで多彩です。
マナーとしてはあくまでシンプルなものが基本ですが、例えばオフィスカジュアルや私服で通勤できる職場などでは、会話のきっかけにユニークなものを選ぶのも問題ないでしょう。
「カフリンクス(カフスボタン)」
「カフリンクス」は、ワイシャツの袖ボタンの代わりに使うアクセサリーです。袖口からちらりと見せることで、さりげないおしゃれを演出します。
カフリンクスはボタン側にも軸を通すため、シャツが対応しているかどうか確認しておきましょう。ワイシャツによってはカフリンクスを通す穴がないこともあります。
ボタンのように留める袖口の「コンバーティブルカフス」、袖を折り返す「ダブルカフス」などがあります。
カフリンクスを買うときはシンプルなものから挑戦し、シャツも一緒に購入すると「買ったのに使えない」という心配がないでしょう。
結婚式で使いたい華やかアクセサリー
「タイバー」「カフリンクス」以外のスーツアクセサリーは、結婚式など華やかな場所で使用するのがおすすめです。
これらのアクセサリーをうまく活用することで、スーツスタイルを祝いの場にふさわしいファッションに格上げできるでしょう。
ここでは結婚式で使えるスーツのアクセサリーについて解説します。
初心者でも使いやすい「ラペルピン」
「ラペルピン」は、ジャケットの下襟部分にあるボタンホールに挿して使うアクセサリーです。
ブローチタイプやスティックタイプなどシンプルなタイプから、チェーンタイプなどの豪華に見えるものもあります。
注意したいのは、ボタンホールに加えて生地に穴を開けて通すタイプがあることです。
仕事で着るスーツの襟に穴を開けてしまうと、はずしたときの印象が良くないので、結婚式用のスーツに限定するなど気を付けましょう。
上品さを演出できる「チーフ」
「チーフ」はジャケットのポケットに入れて飾りとして使います。手や顔を拭くハンカチとしてではなく、あくまで飾りとして使うアクセサリーです。
チーフは色柄だけではなく、折り方によっても醸し出す雰囲気が変えられます。
角を出すシンプルなものから、花のように見える華やかな折り方まで多彩なアレンジがあるため、シーンに応じて折り方を変えると良いでしょう。
フォーマルな場に合う「サスペンダー」
「サスペンダー」は、スラックスを上からつるようにして固定するアクセサリーです。
現在ではベルトでその役割が果たせるため、実用面で使われることは少なくなりました。しかし、結婚式などの場で使うことで、正装としての印象を色濃く演出することが可能です。
結婚式などで着用する場合は、『白』や『黒』のサスペンダーを使用するのがおすすめです。
クラシカルな印象を高める「ピンホールピン」
「ピンホールピン」は、スーツの襟に通す棒状のアクセサリーです。ネクタイの結び目を持ち上げ、立体感のある見た目に仕上げてくれます。
アクセサリーとしての存在感はそれほどありませんが、より襟元を引き締める効果があり、クラシカルなスーツとの相性が良いことが特徴です。
「タイバー」との雰囲気を合わせて着用することがポイントです。
普段使いのアクセサリーは着けられる?
中には、普段使っているファッションアクセサリーを使いたいという人もいるでしょう。
しかし、普段使いのアクセサリーはスーツとの相性が良いとはいえず、一部を除いてあまりおすすめはできません。
ここではスーツスタイルで使える、普段使いのアクセサリー(ジュエリー)について紹介します。
結婚指輪は問題なし
「結婚指輪」は、ビジネスシーンを含むさまざまなシーンで着用できるジュエリーです。
そのため、業務上の安全や衛生上の理由などで制限される場合を除き、特に着用の制限はありません。
普段はもちろん、結婚式などのフォーマルな場でも着用したままで大丈夫です。
ファッションリングはプライベートが無難
「ファッションリング」はビジネスシーンはもちろんのこと、結婚式の場でも好ましくありません。
特に、男性向けのリングは存在感があるものが多いため、フォーマルな場では悪目立ちしてしまう恐れがあります。
また、「ピアス」にも注意が必要です。結婚式においてピアス自体はマナー違反ではないものの、あまり良い印象を持たない人が多いため、はずしておいた方が無難でしょう。
ブレスレットはTPOに合わせて
メンズのアクセサリーの中でも人気が高いアイテムにブレスレットが挙げられます。
ビジネスシーンではNGですが、私服可だったり服装規定がなかったりする職場では、特に問題ないでしょう。
スーツに合わせるのであれば、全体の雰囲気を崩さないシンプルでスタイリッシュなものがおすすめです。
アクセサリーを使いこなしてスーツを華やかに
ビジネスシーンで使えるスーツアクセサリーは、基本的に「タイバー」と「カフリンクス」の二つです。
そのほかのアクセサリーは、「結婚指輪」であれば問題ありませんが、ファッションアイテムはビジネスシーンでは避けるのが無難です。
一方、祝いの場である結婚式では「ラペルピン」や「チーフ」などを活用して、ドレスアップして臨むと、場に応じた華やかさが演出できます。
職場のルールやTPOに応じて、スーツスタイルにアクセサリーを加えておしゃれに楽しみましょう。