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ワイシャツの正しい袖のまくり方。失敗しないためのポイントを解説
2023.04.12 WED

ワイシャツの正しい袖のまくり方。失敗しないためのポイントを解説

ワイシャツの袖をまくるとき、無造作にまくり上げるだけという人もいるでしょう。実は、まくり方にはいくつかの方法が存在します。さりげない部分だからこそ丁寧にまくることで、こなれた印象が与えられます。スマートな袖のまくり方を覚えましょう。

ワイシャツの袖まくりの基本

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長袖のワイシャツを着ていると、「暑いから」「タイピングの際に袖口が邪魔だから」など、さまざまな理由から長袖のワイシャツの袖をまくることがあるでしょう。

やり方を気にかけず、単にたくし上げているだけの人も見かけますが、あまりに不作法では見栄えが良いとはいえません。

袖まくりには具体的な方法が存在します。まずは、袖まくりがされるようになった歴史的背景から見ていきましょう。

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袖まくりの歴史

袖まくりがされるようになった歴史的な理由は『シャツを傷つけないため』といわれています。

その昔、衣服は大変高価なものでした。にもかかわらず、炭鉱での労働や農作業に従事する人が多かったため、重労働によって衣服を傷めてしまうことは珍しくなかったのです。

そこで、仕事で生じる負担から少しでも衣服を守るためにとなされるようになったのが袖まくりなのです。

また、『これから取りかかる仕事の前準備』という意味合いもあります。

かつてのアメリカ西部劇などに見られるように、決闘に挑む男たちが袖まくりをするシーンがその象徴といえるでしょう。

メリットとデメリット

袖まくりには、いくつかのメリットが存在します。

ファッションの観点では、ビジュアル的アクセントを加えられることにあります。ジャケットなどの羽織を着ておらず、長袖のワイシャツ1枚の姿ではのっぺりとした印象を与えてしまうでしょう。

しかし、袖をまくっておけば、素肌と折り重なった生地が目につくことで、見た目にメリハリが生まれます。

また、体温調節にも大いに役立ちます。前腕部を空気に触れさせるだけで、体感温度をグッと下げることが可能です。

デメリットには、袖をまくり上げたことによるシワが挙げられます。袖を元に戻したときに雑然とした印象を与えてしまうため、一度まくり上げたら戻せない点に注意が必要です。

3種類のまくり方

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ここからは、具体的な袖まくりの方法を見ていきましょう。

ただ丸めるように袖をまくっている人も見かけますが、それではまくり上げたときの見た目が良くありませんし、必要以上のシワを生んでしまいます。

スマートな袖まくりを行うために覚えておきたい、オーソドックスな3種類の方法について紹介します。

基本的な「ベーシックロール」

「ベーシックロール」は、最も基本的なまくり方です。オーソドックスなやり方なので、ぜひ覚えておきましょう。

  1. カフスボタンをはずす
  2. カフス部のみを、1回折り返す
  3. 同じ要領で、カフスの厚み分と同じ長さを2回折り返す

折り返し幅は、7cm程度を目安にします。それ以上の幅を持たせてしまうと、見た目が重く感じられ、野暮ったさが出てしまいかねません。

ただし、何回まくるかは体形や好みによっても変わります。『肘が隠れる程度』を基準として覚えておきましょう。

スマートに見える「スリムロール」

「スリムロール」は、スマートなビジュアルを演出できるまくり方です。肘部分をすっきりとした見た目に整えたいときにおすすめです。

  1. 袖のボタンをはずす
  2. カフス部のみを、1回折り返す
  3. カフスの半分の幅で3〜4回折り返す

カフス幅を短くすることで、スマートさが表現できます。ベーシックロールよりも、折り返す回数は多くなりますが、これも肘の下くらいまでを目安としましょう。

ミラノまくりとも呼ばれる「マスターロール」

「マスターロール」はミラノまくりとも呼ばれ、イタリアらしいおしゃれな雰囲気が感じられる方法です。

  1. カフスボタンを全てはずす
  2. 大胆に肘のあたりまでまくり上げる
  3. 折り返した袖口で、肘が隠れるくらいまで引き上げる
  4. カフスの下の部分を折り返し、カフスを内側に巻き込むように折る

きれいに押し込むようなイメージで折り、カフスの袖口がチラリと覗くように出しておくことがポイントです。

ダサくならないための注意点

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せっかく袖まくりの仕方を覚えても、まくり過ぎていたり太過ぎたりしていては、スマートな装いからは程遠くなってしまいます。

最後に、ダサいと感じられないためのポイントを押さえておきましょう。

肘を出さない

袖をまくり終えたときは『肘を出さない』ように気を付けましょう。

肘があらわになる程まくり上げてしまうと、肌の露出が多くなり、子どもっぽい印象を与えてしまいます。

大人らしさを維持するためには『まくった袖で、肘がちょうど隠れる程度』が最適です。暑いからといってまくり過ぎないように注意しましょう。

折り返し幅を太くし過ぎない

『折り返し幅が太くなり過ぎないようにする』ことも重要なポイントです。カフス幅と同程度、もしくは7cmくらいを目安にすると良いでしょう。

幅の太過ぎる折り返しは、だらしない印象を与え、野暮ったい見た目となってしまいます。適度な幅で折り返すよう留意しましょう。

一度まくったら戻さない

袖まくりをすると、どうしても折った部分にシワが生じてしまいます。これは生地の性質上、避けることができません。

シワだらけの袖部分は決して美しいものではないため、一度まくったら長袖の状態に戻さないように注意しましょう。

暑い夏はおしゃれに袖をまくろう

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暑さが気になる夏季や、手元が気になる作業をするとき、おしゃれな着こなしに見せたいときなど、日常の中で袖をまくる機会は多くあります。

袖まくりをすると、手元に生地がなくなることで暑さが和らぎ、汚れなどを気にせずに動けることから、仕事の効率アップにもつながります。

腕元は人目につきやすい場所ということを心に留め、スマートな袖まくりができるように、お気に入りの方法を覚えておきましょう。

KASHINAVI編集部
KASHINAVI編集部
オーダーメイドブランドのKASHIYAMAによる、知って得するスーツの常識をまとめたコンテンツ「KASHINAVI」を運営。 スーツに関するお悩みに対してナビゲートします。

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