
色とシーンで選ぶメンズスーツコーデ9選。迷わないための基礎知識
ビジネスパーソンにとって、スーツは欠かせないアイテムです。自分の印象づくりは仕事上での評価にもつながるため、ただ無難な色を選ぶだけでなく、センス良くまとめたいものです。そこで、すぐに実践可能なおしゃれコーデについて紹介しましょう。
INDEX
マスターしたいスーツの着こなしポイント

ビジネスシーンにおいてマストアイテムであるスーツですが、着こなしに気を遣っていない人も見かけます。当たり障りのない色のスーツに、無頓着に袖を通すだけという人もいるでしょう。
ビジネスの現場のみならず、人と会う際に、見た目はその人の印象を大きく左右するものです。時には、内面の評価にまで影響することもあります。
そのため、清潔感や安心感のある、スマートな着こなし術を備えておくことはとても大切です。まずは、基本的なポイントについて押さえておきましょう。
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シルエットを重視する
同じ色柄のスーツを着ても、人によって与える印象は大きく異なります。モデルが着ている姿を参考にスーツを選んでも、自分が着るとなぜかしっくりこないと感じることもあるでしょう。
それは、着たときのシルエットが違うことに原因があります。シルエットは、見た目に大きく影響する要素なのです。
そして、美しいシルエットを作るためには、『自分の体形に適したサイズを選ぶこと』が重要です。適切なサイズ感が、スマートなスーツ姿を生んでくれるのです。
スーツに合わせたVゾーン
Vゾーンに意識を向けることも、センス良くスーツを着こなす上で重要なポイントです。Vゾーンのバランスによって、印象は大きく変わります。
ベースとなるスーツの色柄と、ネクタイやシャツの組み合わせを考えるときは、全体のバランスを意識しましょう。それぞれがバラバラに個性をぶつけ合ってしまうと、散漫なイメージになりかねません。
スーツの色を軸に、全体的なまとまりを考慮することが必要です。同系色でまとめたり、程良い差し色をアクセントとして加えたりして、おしゃれ感を出すのも良いでしょう。
ワイシャツのデザインでバリエーションを生むのも一案です。レギュラーカラーやボタンダウン・ワイドスプレットなど、襟の形にもいろいろあり、それぞれ異なる印象を与えてくれます。
また、胴回りの身頃と襟・袖の色が異なるクレリックシャツも人気があります。手軽におしゃれ度をアップさせられるアイテムとしてそろえておくと便利です。
スーツの種類や柄を知ろう

一口にスーツといっても、そのスタイルは1種類ではありません。あまりファッションに意識を向けてこなかった人の中には、スーツに多様なタイプがあることを知らない人もいるでしょう。
自分の体形や好みにマッチしたスーツを選ぶためにも、スーツのベーシックなデザインについて知っておきたいものです。
また、質素であるべきシチュエーションや、華やかなシーンに見合ったいで立ちなど、的確な使い分けをするためにも、スーツの種類の違いを理解しておきましょう。
ジャケットのデザイン3種類
ジャケットには、大きく分けて三つの種類があります。『シングルスーツ』『ダブルスーツ』そして『スリーピース』です。
シングルスーツは、フロントのボタンが縦一列に並んだタイプで、最もオーソドックスなスタイルといえるものです。ボタンの数は二つないし三つが一般的です。
ダブルスーツは、前ボタンが2列に配列されています。フォーマルな印象が強くなり、重厚さや威厳を演出できるデザインです。
スリーピースは、通常のジャケットとパンツにベストが加わり、3点が一式となったスーツです。100年ほど前にイギリスで形づくられた現代のスーツルックですが、本来はスリーピースが基本とされていました。
これら3タイプには、それぞれに個性があり、特徴を備えています。自分に合ったものを探してみましょう。
襟・ベントの違いを知る
ラペルとも呼ばれる『襟』は、スーツの表情にも大きく関係します。『ノッチドラペル』は、ビジネスシーンにも適したオーソドックスなスタイルです。
『ピークドラペル』は、尖った下襟が、上向きに向かって伸びるシェイプが特徴です。ダブルスーツでよく見られ、ドレッシーな空気を醸し出します。
『ショールカラー』は、上襟と下襟が分かれておらず、一体化しています。肩掛け(ショール)を巻いている雰囲気から名付けられました。
ジャケットの背面、裾にある縦の切れ目を『ベント』といいますが、これも数種類存在します。中央にある『センターベント』は、動きやすくスッキリとしたデザインで、最もポピュラーな形です。
左右両脇にある『サイドベンツ』は、クラシカルで重厚なたたずまいを生むスタイルです。そして、裾に切れ目のないものが『ノーベント』で、冠婚葬祭などフォーマルな場に向いています。
代表的な柄と与える印象
色とともに、スーツの印象を大きく決めるものが生地の『柄』です。ここでも、主な3タイプについて見てみましょう。
『無地』は、最も好まれるものといえるでしょう。好みに左右されず、セットアップもしやすいなど安心感があるため、とても多くの人に選ばれる柄です。
『ストライプ』も、人気の柄として代表的なものです。『ペンシルストライプ』『チョークストライプ』『シャドーストライプ』をはじめ、多様なタイプがあり、それぞれに風合いが異なります。
『チェック』も、スーツの柄としておすすめです。無地やストライプと比較すると、よりカジュアルさを演出できます。柄が小さければ落ち着きが感じられ、大きくなるにつれて華やかさが増します。
シーン別に見るスーツの選び方

社会生活を営む上で、さまざまな場面に足を運ぶ機会があります。自身の職場をはじめ、取引先に出向いたり情報交換の場に足を運んだりする人もいるでしょう。
ビジネスシーンのみならず、パーティーやお悔やみの場などでも適切な振る舞いが求められます。
それぞれの場面に相応しいいで立ちで臨むためにも、シーンに合ったスーツの選び方を知っておきましょう。
スーツ必須の仕事ではシンプルに
スーツルックが必須の職場においては、シンプルさを心掛けたいものです。特に、多くの人がいるオフィスなら、好き嫌いが分かれるデザインや柄よりも、スマートさを優先させることが肝要です。
シンプルなセットアップやコーディネートでも、十分におしゃれ感を出すことが可能です。ブルー系のスリムなスーツなら、清潔感や爽やかさを演出できます。
派手さに頼らずとも、色や形に気を遣うことで、センスを感じさせる着こなしはできるのです。
シンプルさは、貧弱な印象を持たれるわけではありません。変に目立つよりは、全体の調和を乱さないチョイスが必要です。
オフィスカジュアルなら職場に合わせて
『オフィスカジュアル』は、近年広がりを見せるスタイルです。ビジネスカジュアルとも称され、堅すぎず砕けすぎていないテイストをイメージしています。
その代表的なものが『ジャケパン』ルックでしょう。ジャケットとパンツがセットになったものではなく、あえて別のパンツを選ぶコーディネートです。
ネイビーのジャケットにホワイトのボトムスを合わせれば、スマートな印象と同時に、華やかさも加わります。
また、ジャケットやワイシャツにストライプやチェック柄などを上手に使えば、よりコーディネートに広がりを持たせられるでしょう。
結婚式ではフォーマルに
結婚式の主役は、あくまで新郎と新婦です。結婚式に出席する場合は、柄物のネクタイやバックを持っていくことは控えて、フォーマルな服装を意識することが大切になります
カジュアルさを演出することは問題ありませんが、派手な色や柄のシャツやネクタイなど、、カジュアルすぎるアイテムは使わないのが一般的です。
ネイビーのスーツコーデ

どのスタイルにも、人気の色や使いやすい色があります。スーツにおいても同様で、使いやすく、よく選ばれる色があります。
そこで、代表的な色のスーツをピックアップしながら、おすすめのコーディネートについて紹介していきましょう。まずは、ネイビーからです。
ビジネスコーデにはダーク系の革靴
あらゆるファッションに共通することですが、靴選びはおしゃれの基本とされています。足元に意識を向けるのはとても大切なことなのです。
ビジネスの現場においてネイビースーツに合わせるなら、『ダーク系の革靴』が適しています。ブラックも多く選ばれますが、革が本来持っている風合いがより感じられる点で、ダークブラウンもおすすめです。
ブラウンにも、ダークな色合いからキャメルなどの明るいタイプまで幅広くあります。明るくなればなるほどカジュアルさが強くなるので、職場では落ち着いたブラウンが無難です。
オフィスカジュアルには柄ネクタイ
オフィスカジュアルに合わせるなら、『柄のあるネクタイ』でおしゃれに決めましょう。素敵な柄を選べば、Vゾーンに華やかさが漂います。
スーツ発祥の地・イギリスの伝統的な柄である『レジメンタルストライプ』もぴったりです。カラーリングやストライプの幅も多様で、豊富な種類から選べる点も魅力です。
斜めではなく、水平に線が並ぶ『ボーダーストライプ』も独特なセンスを感じさせます。また、『ドット柄』も多くの人に好まれるデザインです。
結婚式ではシャツを意識
結婚式では、主役である新郎・新婦よりも目立たないように、シンプルなスーツを選ぶのが賢明です。そこで、シャツにこだわりを持ちおしゃれ度をアップさせましょう。
シャツの色は、ホワイトが定番です。襟の形やカフスの形式などディテールにこだわることで、洗練された雰囲気が生まれます。
前身頃にプリーツを配した『ウィングカラーシャツ』なら、華やかさが格段とアップするでしょう。
グレーのスーツコーデ

次に、グレースーツにおけるおすすめコーディネートを紹介します。ビジネスにも適したグレースーツを、上手に着こなしましょう。
ライトグレーにはネイビーのネクタイが仕事向き
グレー系のスーツの中でも人気の高いものが、ライトグレーです。そして、ライトグレーのスーツをビジネスシーンで着用するなら『ネイビーのネクタイ』が向いています。
ネイビーのネクタイとライトグレーのスーツであれば、落ち着きつつも明るい印象を相手に与えることができ、フォーマルな場から仕事後のデートまで、幅広い場面で着用できます。
別カラーのスラックスと合わせてカジュアルに
グレーのジャケットに、別の色のスラックスを合わせて、カジュアルさを楽しむこともできます。
無地の鮮やかなグレージャケットと『ブラックのスラックス』でまとめれば、落ち着きもあり、客先への訪問にも対応可能です。
また、『グレーのチェックジャケット』と『ホワイトのスラックス』の組み合わせなら、社内プレゼンなどで明るく力強いアピールができるでしょう。
結婚式は柄入りスリーピースでクラシカルに
チャコールグレーは、結婚式にも適した色です。意外に感じる人もいるようですが、シャープでスタイリッシュなテイストを醸し出してくれます。
そして、ベストを加えた『スリーピース』にしてクラシカルな装いにすることで、よりフォーマルテイストがアップします。
ブラックのスーツコーデ

ブラックスーツは、幅広い機会で活用可能な、使い勝手の良いアイテムです。便利なブラックスーツの着こなし術について紹介しましょう。
モノトーンの組み合わせで上品に
ブラックスーツと白シャツ、グレーネクタイといったモノトーンの組み合わせは、シックで上品な雰囲気が醸成されるためおすすめのコーディネートです。説得力も生まれ、オフィスでの打ち合わせなどにも適しています。
無地のネクタイではなく、例えば千鳥やチェックのネクタイで遊びをつけてもいいかもしれません。
通年使えるセットアップ
ブラックのセットアップは、1年を通して活用できるアイテムです。加えて、コーディネートによって多彩な表情を浮かべます。
インナーに、ワイシャツではなく『ホワイトのカットソー』を着れば、堅いイメージから洗練されたオフィスカジュアルへと変身です。
ボーダーのカットソーにすることで、よりカジュアルさをまとえます。
秋冬には、シャツの上にカーディガンを羽織り、そこにジャケットを重ねることで、暖かみと柔らかさのある優しい雰囲気にもできるのです
結婚式の定番シルバーネクタイ
フォーマルにも打ってつけのブラックスーツに合わせるネクタイといえば、シルバーが定番色です。
重厚感のあるブラックに『シルバーのネクタイ』が合わされば、清潔感にあふれ、気品も感じさせます。
シルクやリネン・コットン・ニットなど、素材によって発する輝きも異なります。好みのシルバーネクタイを探してみると良いでしょう。
シーンに応じてスーツの色や着こなしに変化を

スーツは、毎日のように身に着ける人も多く、社会生活には不可欠なものです。当たり前の存在ともいえるだけに、おざなりな着方になっている人もいます。
しかし、ポイントを押さえて少し意識を向けることで、よりおしゃれで、よりスマートな印象へとつなげられます。
色や着こなしに変化を持たせ、各シーンにマッチしたコーディネートを楽しみましょう。