スーツは肩で決まる?肩幅の合わせ方と体型別の選び方
スーツを着たときに、なんとなく似合わない、窮屈に感じる。その原因は、肩のサイズが合っていないことにあるかもしれません。スーツの印象は肩で決まるといわれるほど、肩まわりは大切な部分です。
肩幅が広い方でも狭い方でも、自分の肩に合っていれば格好よく着こなせます。この記事では、肩が重要な理由、合っているかを見分けるポイント、体型別の合わせ方までをわかりやすくご紹介します。
スーツは肩で決まるといわれる理由
スーツは肩まわりの印象が重要です。なぜ肩がそれほど重視されるのか、そして合っているかをどう見極めるのかを押さえておきましょう。
肩は着心地と見栄えを左右する
肩がジャストサイズだと重心が体の中央にかかり、楽に着られて見栄えも整います。
肩が合っていないと、どれだけ生地やデザインがよくても全体がちぐはぐに見えてしまうもの。逆に肩さえ合っていれば、着姿はぐっと引き締まります。スーツ選びでは、まず肩を基準に考えるのがおすすめです。
ウエストや着丈は後からある程度お直しができるのに対し、肩幅の修正は構造的に難しいケースが多くあります。既製品でもオーダーでも、肩の合い具合を最優先にチェックする習慣をつけておくと、失敗を減らせます。
肩幅の測り方
肩幅は、メジャーの端を片方の肩の頂点に合わせるところから始めましょう。
肩の頂点から首の後ろの付け根を通り、反対側の肩の頂点までの長さが肩幅です。自分で測ると分かりにくい部分でもあるため、家族に手伝ってもらうと測りやすくなります。正確さを求めるなら、専門店で採寸してもらうと安心です。
測るときは、力を抜いてまっすぐ立った状態で行うのがポイントです。肩をすくめたり腕を組んだりすると数値がずれてしまうため、自然な姿勢を意識しましょう。
肩が合っているかを見分けるポイント
ジャケットの肩部分を指で1cmほどつまめて、背中に余計なシワが出ていなければ、ほどよいサイズの目安です。
脇下に窮屈さがなく、自然なゆとりがあるかも合わせて確認しましょう。鏡の前で腕を軽く動かしてみると、突っ張りがないか分かりやすくなります。前から見るだけでなく、横や後ろ姿もチェックしておくと安心でしょう。
一方、肩を大きくつまめてしまう状態は、サイズが大きすぎるサインです。ゆとりがありすぎるとだらしない印象になりやすく、肩先が落ちて見えることもあります。反対に小さすぎると、二の腕の上部にシワが出たり、腕が動かしづらくなることも。次の表を参考に、自分の肩の状態を見極めてみてください。
| 肩のサイズ感 | 見え方・着心地 |
|---|---|
| 大きすぎる | 肩先が落ち、だらしない印象になりやすい |
| ちょうどよい | 重心が中央に来て、すっきり見える |
| 小さすぎる | 二の腕にシワが出て動かしづらい |
体型別の肩の合わせ方
肩の悩みは体型によって異なります。タイプ別の合わせ方を見ていきましょう。
肩幅が広い方は着丈を少し長めに
肩幅が広いことはスーツを着るうえで不利ではなく、体型をいかせば格好よく決まります。
ただし、着丈を標準にすると横幅が目立ち、四角い印象になりがちです。着丈を少し長めにデザインすると、縦のラインが強調され、すっきりとしたシルエットになります。スポーツで肩まわりが発達した方も、無理にサイズを抑える必要はありません。
肩幅が狭い方はほんの少しゆとりを
肩幅が狭い方はスタイリッシュに見える一方、細身に作りすぎると弱々しい印象になることがあります。
本来の肩幅より少しだけゆとりを持たせて仕立てると、バランスよくまとまります。大きく作りすぎると着られている印象になるため、調整は少しずつが基本です。1cmの違いでも見え方が変わるので、丁寧に合わせていきましょう。
撫で肩・いかり肩は補正で対応
撫で肩やいかり肩で悩む方も多く、こうした体型はオーダーの補正で対応できます。
気になる箇所をあらかじめ伝えておくと、肩のラインを整えた一着に仕上がります。既製品でしっくりこなかった方も、補正によって着心地が変わることがあるため、最初にしっかり伝えておくことが大切です。次のポイントを意識すると、肩まわりが収まりやすくなるでしょう。
- 肩幅が広い方は着丈を少し長めにして縦長シルエットに
- 肩幅が狭い方は少しだけゆとりを持たせる
- 撫で肩・いかり肩はオーダーの補正で調整する
撫で肩の方は肩パッドや肩綿の入れ方で肩先の角度を調整し、水平に近いラインを作るのが定石です。いかり肩の方は、肩パッドを薄くして肩のラインを自然に沿わせることで、ジャケットの張り出しを抑えられます。いずれの場合も、鏡の前で横から見たときに肩先がなだらかに落ちているかどうかがチェックしておきましょう。
肩で迷ったらオーダースーツがおすすめ
既製品で肩がしっくりこないときは、オーダーを検討してみるのもおすすめです。
カウンセリングで体型や姿勢の癖を伝える
オーダーでは、はじめのカウンセリングで気になる体型を伝えておきましょう。
自分のイメージや気になる部分をしっかり共有すれば、肩まわりの収まりがよい一着に近づきます。採寸とカウンセリングを丁寧に行うことが、満足度の高いスーツづくりにつながります。迷ったときは、スタッフに相談しながら進めると安心です。
猫背や反り身などの姿勢の癖も、あわせて伝えておくと背中や肩まわりのシワを抑えた仕上がりに近づきます。
袖丈や着丈とのバランスも合わせて見る
肩を合わせたら、袖丈や着丈とのバランスも合わせて確認しましょう。
肩がぴったりでも、袖が長すぎたり着丈が合っていなかったりすると、全体の印象がぼやけてしまいます。袖口からシャツが1cmほどのぞく長さが、ひとつの目安です。着丈はヒップが隠れる程度を基準に、体型に合わせて微調整するとよいでしょう。肩を起点に全体のバランスを整えると、着姿がぐっと洗練されます。
肩パッドの厚みで印象を調整する
肩パッドの厚みによっても、肩まわりの印象は大きく変わります。
しっかりした肩パッドはきちんとした印象を。薄い肩パッドは柔らかで自然な印象を与えます。なで肩の方は、適度な肩パッドを入れることで肩のラインを補える効果が得られます。
反対に、もともと肩がしっかりしている方は、薄めにすると重たく見えにくくなるでしょう。好みの雰囲気や着用シーンに合わせて、肩パッドの厚みも相談してみてください。
仕立てる前にイメージを共有しておくと、仕上がりの満足度が高まります。普段スーツの上にコートを羽織ることが多い方は、その点も伝えておくと安心です。重ね着したときの肩の収まりまで考えて仕立てられるため、冬の装いも快適になります。
まとめ
スーツは肩で決まるといわれるほど、肩のフィット感が着姿を左右します。肩を1cmほどつまめるかを目安にサイズを見極め、体型に合わせて着丈やゆとりを調整すれば、すっきりとした着こなしになるでしょう。
KASHIYAMAでは、採寸とカウンセリングをもとに肩まわりを合わせたオーダーメイドを承っております。肩のサイズでお悩みがあれば、まずはお気軽にご相談ください。
体型別の合わせ方については、KASHIYAMAのInstagramでも紹介しています。実際の着用イメージが伝わりやすいので、あわせてチェックしてみてください。
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