
スーツが似合う人の特徴とは?体形別スーツの選び方と着こなし方
「スーツがかっこ良く着こなせない」と悩んでいませんか?日本人がスーツをスタイリッシュに着こなすには、いくつかのポイントがあります。上手なスーツの選び方や体形の違いによる着こなし方を知り、一段上のスーツスタイルをマスターしましょう。
スーツが似合わないと感じる理由

ビジネスシーンで毎日のようにスーツを着用しているものの、イメージ通りに着こなせないという悩みを持つ人は多いことでしょう。
スーツの着こなしがうまくいかない理由や、体形とスーツの着こなしの関係について解説します。
日本人の体形には不向きだから
そもそもスーツは海外で生まれた衣類であることから、日本人の体形にはマッチしにくいという前提があります。
欧米人の体形は、日本人に比べて肩幅が広く、胸板や背中に厚みがあり、足が細くて長い傾向にあります。
しかし、日本人は身長が低く、肩幅が狭い、さらに上半身の厚みもあまりないという人がほとんどです。
そのため、日本人がスーツを着こなすには工夫が必要なのです。
スーツが似合う体形
では、日本人でスーツが似合う人にはどのような体形の特徴があるのでしょうか。ポイントは『胸板の厚み』『背中の厚み』『引き締まったお腹』の三つが挙げられます。
胸板や背中に適度な厚みがある人は、スーツの表情を生かしたスマートな着こなしが可能です。
スーツのシルエットは、胸元に余裕のある作りになっているので、胸板が薄いとジャケットを着たときに生地がたるんで見えてしまいます。
さらに、お腹周りが引き締まった逆三角形の体形であれば、ウエストにくびれが生まれてスタイリッシュな印象を生み出します。
このような体形になるために、「腕立て伏せ」や「ベンチプレス」などのトレーニングで「大胸筋」を鍛えたり、「デッドリフト」で「僧帽筋」や「広背筋」などを鍛えたりしても良いでしょう。
日本人でスーツが似合う人はメリハリのある体形であり、身体作りをすることでもスーツが似合う体形に近づくことができます。
体形に関係なくスーツを着こなす方法

スーツが似合う体形を理解してトレーニングを始めても、筋肉は一朝一夕で身に付くものではありませんし、忙しくてトレーニングをする時間を作れない人もいるでしょう。
ちょっとした点を意識するだけでも、体形に関係なくスーツをスマートに着こなすことは可能です。着こなしのコツについて解説します。
正しい姿勢を心掛ける
スーツの似合う欧米人のような、凛とした佇まいを意識して姿勢を正すだけでもスーツスタイルの見栄えは大きく変わってきます。
近年、日本人は長時間同じ姿勢でデスクワークをしたり、スマホを見たりすることで猫背になる人が増えています。
猫背になるとスーツの胸のあたりにたわみが生まれ、だらしない印象を与えてしまいます。
耳からくるぶしまでのラインがまっすぐになるように、姿勢を意識してみましょう。さらに、胸を張りお腹を引き締めて立つことで、男らしいメリハリのあるラインを作り出すことができます。
たったこれだけでも、スーツスタイルが見違えるほど美しくなることを実感できるでしょう。
適正サイズを知る
スーツを着こなす上で欠かせないポイントに『サイズ』も挙げられます。
サイズと聞くと『S・M・L』といったサイズ表記をイメージする人もいるかもしれませんが、スーツはTシャツなどと異なり、細かくサイズが設けられています。
そのためスーツは、ほかの洋服に比べて自分の体形に合ったサイズが見つけやすくなっているのです。
スーツのサイズ表記はアルファベットと数字の組み合わせでできています。アルファベットが「ウエスト」、数字が「身長」を意味します。
身長は5cm刻み、ウエストは2インチ刻みで設定されており、例えば身長175〜180cmに適したサイズは『Y7・A7・AB7』といった形で表記されます。
自分に適したスーツのサイズをしっかりと把握して試着するだけでも、身体に合ったスーツを選びやすくなるでしょう。
オーダースーツで自分に合わせる
スポーツマン体形など、一般的なスーツでは部分的に窮屈な人や、自分に合ったサイズをなかなか見つけられないという人におすすめなのが『オーダースーツ』です。
自分の身体を採寸し、体形に合った型紙をベースにしてオリジナルのスーツを作ります。
オーダースーツは、「フルオーダー」「パターンオーダー」「イージーオーダー」の3種類に大別できますが、違いは型紙を作るかどうかという点です。
フルオーダーは、採寸した体形を元に完全にオリジナルの型紙を作ります。
一方、パターンオーダーやイージーオーダーは、用意された基本の型紙の中から自分の体形に合ったものを選び、そこにサイズ調整を加えるという方法です。
オーダースーツは既製品のスーツよりも身体にフィットするため、着心地も快適に感じられるでしょう。
体形の悩み別!似合うスーツ

スーツの選び方の大筋の流れは分かったものの、自分の体形に似合うものを見つけられるかどうか不安な人もいるでしょう。
体形の悩み別に、似合うスーツの選び方を解説します。
お腹回りが気になる人
お腹回りが気になる人は、スラックスの『サイズ感』に特に注意が必要です。
ゆとりを持たせようと大きすぎるダボダボなスーツを選んでしまうと、着せられている感が出てしまい、だらしない印象を与えてしまいます。
逆に、サイズの小さすぎるアイテムを選ぶと窮屈そうな印象を与えてしまったり、お腹が強調されてしまい、余計に太って見えてしまう可能性があります。
ポケットが自然に開いていないか、お尻に余分なたるみができていないか、またお尻のラインが強調されていないかをチェックして選びましょう。
肩幅が広い人
『肩パッドの有無』とジャケット着用時に『背中のしわ』を確認しましょう。
肩幅が広い人の中には、肩回りを楽にしようと肩パッドなしのものを選ぶことがあります。しかし、肩パッドはあった方が肩回りのラインを綺麗に見せることができます。
また、ジャケット着用時は、背中に余分なしわができないかを重点的に確認しましょう。サイズの間違ったジャケットを着ると背中の生地が引っ張られ「つきじわ」と呼ばれるしわができてしまいます。
なで肩の人
なで肩の人も『肩パッドのあるもの』を選ぶことでスタイルを良く見せることができます。
肩パッドがないスーツは、滑らかな曲線のシルエットを描き、身体にフィットしやすいというメリットがありますが、なで肩の人が着用すると肩にしわが寄り、型崩れの原因になってしまいます。
また、首回りが大きくならないようにスリムタイプのスーツを選ぶこともポイントです。
自分に似合うスーツを見つけよう

スーツをスマートに着こなすことで、かっこ良い外見を手に入れられるだけでなく、仕事ができる印象を与えることが可能です。
トレーニングをすることでもスーツの似合う体形を目指すことはできますが、姿勢を意識することだけでも、着こなしが与える印象は大きく変わってきます。
また、体形によってスーツの選び方は異なるため、自分の身体に合わせてスーツの選び方を工夫することが大切です。まずは適正なサイズを知り、悩みに合わせたタイプを購入するようにしましょう。
自分にマッチしたスーツが見つけられない場合は『オーダースーツ』を検討するのも方法の一つです。体形に合わせたスーツを手に入れて、凛とした着こなしを目指しましょう。